今年Wツールを征した怪物タディ・ポガチャルとパリ五輪でTTとロードの2冠に輝いた神童レムコ・エヴェネプールが世界選手権で再び相まみえることになります。ポガチャルが今夜の個人TTに出場するかは微妙ですが、今年のツールの個人TTでは1勝1敗でした。ここまでのTT対決ではレムコが圧勝している感じがありますが、今年のポガチャルは一味違う感じなのです。初出場となったジロ・デ・イタリアでは現アワーレコードホルダーのフィリッポ・ガンナにも個人TTで1勝1敗だったのです。
昨年と一昨年とツールでヴィンゲゴーに敗れ、色々と課題が見つかったのでしょう。今季はガリビエとプラトードベイユの登坂記録を塗り替え、最終日の個人TTでもレムコを破っているのですから。オリンピックでは金メダルを独占したレムコですが、ツール・ド・フランスで4強と呼ばれた選手でオリンピックに出場したのがレムコだけでしたから、この結果は順当といってもいいでしょう。
ツールではヴィンゲゴーにもタイム差を空けられ3位だったレムコが、果たしてポガチャルが出場する大会で勝てるのか?勝てるとすれば個人TTだけでしょう。身長が171cmと小柄なレムコがガンナが使用するようなビッグギアを回せば、空気抵抗の差が大きくモノを言い、小柄なレムコに軍配が上がります。特に前傾が深く、顔が両手の間に入ってしまうレムコのエアロフォームはさらに空気抵抗を軽減し、速さに繋がるのです。
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