ツール・ド・フランス2024の2週目は、ツールらしい平坦コースで、予想通りのスプリント勝負になりました。勝ったのは1週目が振るわなかったやスペル・フィリップセンでした。昨年のマイヨヴェールは1週目に進路妨害で降着処分を受けるなど苦しみます。6月に2028年までの契約を延長して臨んでいただけに、予想外の結果でした。今年のさいたまクリテリウムにも参戦していましたが、流石に真直ぐ走っていました。
休養日明けで逃げも生まれず、淡々としたレースでしたが、これが私が且つて観ていたツールのレース模様なのです。途中何度も寝落ちし、結局、ゴール前だけ観てTVを消すというのが、ツールの平坦ステージの決まり事だったのです。
休養日明けで逃げも生まれず、淡々としたレースでしたが、これが私が且つて観ていたツールのレース模様なのです。途中何度も寝落ちし、結局、ゴール前だけ観てTVを消すというのが、ツールの平坦ステージの決まり事だったのです。
この日はファンデルプールの牽引から解き放たれたフィリップセンが圧勝しましたが、降着の影響が大きく、本人もマイヨヴェールではなくステージ優勝に切り替えているようでした。
第11ステージはヴィンゲゴーの復活に湧きました。ポガチャルがアタックし、一度は30秒以上のタイム差が生まれたものの、ヴィンゲゴーがしぶとく食らい付き、ゴールスプリントでポガチャルを下して見せたのです。今年4月に大怪我を負ったヴィンゲゴーが97日振りの復活勝利に涙を流したのです。
4月のバスク1周の集団落車で骨折に加え肺の損傷に見舞われ、ツールの参戦すら危惧された状況からの勝利ですから、ヴィンゲゴーの喜びは格別なものだったのでしょう。それにしてもポガチャルがゴールスプリントでヴィンゲゴーに負けるというのは衝撃でした。
昨年の悪夢が頭を過りましたが、マイヨジョーヌの表彰で表彰台に上がったポガチャルの姿を見て安堵しました。何かを食べながら表彰台に上がったポガチャル。おそらく、補給の失敗があったのでしょう。まあ、ガス欠状態でスプリント勝負に迄持ち込んだポガチャルはやはり強かった。昨年は一機に遅れ、取り返しの付かないタイム差を付けられてしまったのですから。
ポガチャルはその反省から、補給を科学的に分析し、意識的に必要な補給を取ることを心掛けていたようですが、このステージは最後の補給を忘れたというのです。ジロ・デ・イタリアでは沿道の子供に補給のボトルを手渡す余裕があったのですが、この日はヴィンゲゴーの猛追が焦りを生んだのか、珍しくミスをしてしまったようです。
このミスがあってもヴィンゲゴーに奪われたタイムは僅か1秒。昨年のロズ峠でヴィンゲゴーに5分45秒もタイム差を付けられたことを考えれば、ひとつのミスで1秒というのはポガチャルにとっては幸いでした。ただ、ミスをすれば確実にタイムを失うことは実感したと思います。
ポガチャルの強さの秘密のひとつがこの修正力でしょう。昨年もロズ峠の大敗の後、第20ステージでは復活勝利をしているのです。補給に注力するようになったポガチャルは今のところ無敵のようです。ツールで総合優勝出来なかった時期も含め4年連続世界ランク1位で、今年は断トツでしたから、今後はポガチャル1強時代に突入するかもしれません。
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