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TCR2改造計画(2)改造予算

2011-03-18 09:05:21 | ロードバイク

 ここまでは重量を中心に論を進めてきましたが、重量ばかりに拘るのはいかがなものかと考えています。レース志向の強い人やヒルクライムを考えているのなら100gでも軽い方がいいのかもしれませんが、私のようなホビーライダーでロングライドを楽しみたいと考えている者にしてみると、重量以上に重要な要素は快適性ということになります。勿論、ある程度の速度(30km/h)で走ることができることが最低条件にはなりますが。どんなに高級なバイクを手にしてもバイクのセッティングが正しくなされていなければ快適性は望むべくもありません。逆にエントリーモデルでもセッティングが正しく行われていればかなり快適に走れるはずなのです。自転車とはそういう乗り物なのです。Cs570010s
 そうした意味でもいきなり高級なバイクを購入してしまうと後々大変になることも知っておくことは重要でしょう。適正なセッティングにはパーツ交換を伴うケースも少なくないためです。勿論、初めから身体に合わせたバイクをオーダーメイドするのが理想なのですが、量販されているモデルはS、M、Lといった限られたサイズで提供されるのが普通なのです。ハンドルステムひとつをとってもエントリーモデルと高級モデルとではパーツの価格が雲泥の差になります。無理をして高級バイクを購入して、セッティングの為のパーツ費用を惜しむのは本末転倒です。例えエントリーモデルであっても適正なセッティングができればそこそこに満足する走りができます。それでも路面からの振動が強いとか、坂がキツイと感じ始めたら、ケース・バイ・ケースでサドルやシートポストを換えたり、より軽量なものにホイールを換えたりすればいいと思っています。坂がキツク感じたらまずはリアスプロケットをワイドレシオのものと交換するのが一般できですし、最も安上がりです。ギアを適正なものにした上でパーツの軽量化を考えるというのが一般的な順序です。SHIMANOの場合105のカッセットスプロケットCS-5700は4,593円、ULTEGRA用のCS-6700は6,560円ですが、DURA ACEのCS-7900になるとなんと21,559円と一機に跳ね上がるのです。パーツの中でも比較的安価なスプロケットでさえここまでの価格差があるのです。
Cs790010s  以前の記事にも書きましたが、エントリーモデル購入のメリットは購入予算を抑えられることにあると思っています。20万の予算をすべてバイクの購入に使ってしまっては、セッティングの為のパーツ交換もできず、満足の行く走りを味わえないことになってしまいます。勿論、ロードレーサーを購入すれば、バイク以外の装備品にも予算を割かなければならなくなりますので、あまり無理をしたバイク選びをしてしまうと、後々苦労することになると思います。予算は購入バイク価格の1.5倍から2倍というのが妥当ではないでしょうか?TCR2を購入する場合は2倍の20万円程度の予算を確保しておきたいところです。TCR COMPOSIE SEやTCR SL2なら30万円程度の予算が欲しいと思います。逆に予算がTCR2を購入するのがやっとという場合は、1年待って10万円の予算を作ってからにするか、とにかく不自由を承知で買ってしまって1年耐え抜くかということになるでしょう。余裕をもってOCRにするというのはお奨めできません。まぁ、自転車バカならまずTCR2を購入して、1年間の窮乏生活に耐えるという図になるのかもしれませんが・・・Wh6700
 フレーム同様ホイールは走りにおいて特に重要なパーツですが、30万円程度のミドルクラスのカーボンバイクでも平気でWH-500程度のホイールが装着されているケースも少なくありません。どうしてもコンポーネントに目が行きがちですが、ホイールでバイクを選ぶというのもひとつの方法だと思っています。例えばCAAD10 1はFULL DURA ACEではありませんが、主要なコンポはDURA ACEが使われていますし、ホイールもWH-RS80-24-CLで、30万円台のロードバイクとしてはまずまずといっていい組み合わせだと思います。カーボンフレームのSYNAPSE3がULTEGRAなのに対しCAAD10 1はメインコンポが何と言ってもDURA ACEなのですから・・・
Cannondale_caad1056  GIANTのバイクを購入する人間がどうしてここまでCANNONDALEに拘るのかというと、CANNONDALEのロードバイクのコンセプトがより明確だからです。CAAD10が23CのタイヤをSYNAPSEが25Cのタイヤを履いていることでも分るように、CANONDALEはアルミを主力のレース用にカーボンは乗り心地の良さを優先したコンフォート系の用途に設計しているのです。一方のGIANTはカーボンフレームを進化させレース用もコンフォート系もエントリーモデルではアルミを高級モデルではカーボンを使用する戦略を取っているのです。勿論、プロ使用はフルカーボンのSuperSixなのですが、カーボンのテクノロジーはGIANTに及ぶべくもありません。こんなことを書くとCANNONDALEファンからお叱りを受けるかもしれませんが、CANNONDALEはあくまでもアルミフレームに拘り、アルミとカーボンのコンポジット・フレーム「シックス・サーティーン」 を発表したのは2004年のことなのです。20年に及ぶカーボン・テクノロジーを持つGIANTとは比較にならないことはお分かりいただけると思います。Synapse_carbon3_ultegra
 従って、初めからカーボンバイクを考えるのならCANNONDALEを引き合いに出す必要はないでしょう。ただ、アルミフレームでもここまでできますよというコンセプトがCANNONDALEにはあり、これから手にするバイクがアルミである者にとってCANNONDALEは色々なことを教えてくれる良い教材なのです。確かに今回GIANTが発表したALLUX SLのSUPER LIGHT WEIGHT ALUMINIUM FRAMEはCAAD10のアルミフレームより30gほど軽量化されていますが、果たして乗り心地までCAAD10を凌駕できるのでしょうか?とすれば無理に高価なカーボンフレームに拘ることはないと思います。おそらくそうはならないと予想しているのですが・・・ただ、TCR2とのフレーム重量差が200g程度と考えるなら、TCR2もホイールを含めたパーツ交換で8kgの前半程度までの軽量化は可能だと考えています。改造試案の2でも触れたように、ホイールをWH-RS20-AにタイヤをMICHELINのLITHION2にサドルをフィジークのARIONEに交換するだけで400g程度の軽量化が可能で昨年のTCR程度のバイクに仕上がると思っています。それ以上を臨むならホイール、スプロケット、チェーン、クランクセット、ブレーキキャリバーをULTEGRAに変えれば8kg前半のバイクに仕上がります。これは単に軽量化のための改造ではなくあくまでも快適性を追求するためのものだということをお忘れなく。快適性に影響の少ないディレーラーやデュアル・コントロールレバーをそのままにすれば、改造にかかる費用は10万円強で済む計算です。これならばTCR COMPOSITEを購入するのとさほど違いはないはずです。
Tcr_advanced_se_2011_02  バイクの購入予算を決めるには、こうした後々のこともある程度考えておく必要があると思っています。買ってハイ終わりとはなかなかいかないのがロードバイクの奥深さなのですから・・・また、先日ご紹介したPEDROSのチェーンマシン3.0のようなものまで欲しくなってしまうのですから、本当に予算に余裕をもっていないと自転車バカに加え自転車貧乏というレッテルを貼られてしまうことにもなりかねません。さらにはビンディング・ペダルや専用シューズにヘルメットやウエア等々ほしい物リストが膨らむ一方なのですから・・・Tetsugakunokis
 先日コメントを頂いた旅人ライダーさんのように1年以内にクロスバイクからTREK2.1、さらにフルカーボンのロードバイクまで行かれた方もいらっしゃいます。私のような自転車バカにとっては「大バカ者」と崇め奉りたいような存在の方からTCR2を高く評価頂いていることは喜びに耐えません。1日も早くTCR2のインプレッションをと思ってはいるのですが、今日も外は吹雪いている状況で自転車通勤さえままならない有様です。旅人ライダーさんに限らず北海道はサイクリストの憧れの地のようですが、4ヶ月間全く自転車に乗れないというのは自転車バカにとっては非常にストレスフルなことも確かです。私にはむしろ1年中自転車に乗っていられる地域こそ理想的に思えるのですが・・・とはいえ、6月~9月までの4ヶ月間はサイクリストにとって理想的な環境にあることは間違いありません。もし、北海道にサイクリングでこられるのならこの時期をお奨めします。

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