『自転車に乗る前の本』については先のブログで触れましたので、今回は『ウォーキングの科学』を見て行きましょう。この本の前半はかなり専門的な生理学の単位や説明が続き難しいのですが、興味深い事が幾つか書かれています。そのひとつが、2足歩行の人間は4足歩行の犬などと比べ、血液が心臓より下に多く存在していることでした。犬では70%が上半身にある血液が、人間だと70%が心臓より下にあるのだそうです。
自転車がランニングやウォーキングに比べ長く走ることができる要因の一つがここにあるようです。四足歩行の動物は人間より早く遠くまで走ることができます。頭の位置の違いを考えてみて下さい。ママチャリ、クロスバイク、ロードバイクとどんどん前傾姿勢となり、頭の位置が低くなって行きます。つまり。4足歩行の動物に上半身が近づいているといえるのです。これは、上半身にある血液の割合が、ランニングやウォーキングの時より多くなることに繋がるはずです。勿論、脚だけで体重を支えるランニングやウォーキングと違い、自転車は体重をハンドル・サドル・ペダルへと分散させる乗り物の為、脚への負担も少なくなるのですから尚更でしょう。ウォーキングでは物足りないけど、ランニングは無理という私には、ロードバイクは最適なトレーニングツールなのです。
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