「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも逢坂の関」
百人一首の中の蝉丸の歌です。
今昔物語に蝉丸の逸話が載っているということを知ったのですが、私が持っている今昔物語は全4巻です。
また、索引のようなものはない。
いろいろ当たって、巻24に収載されていることを知りました。
それでも50近い話が収められています。
当たりをつけながらも10くらい読んで、やっと発見しました。
*
蝉丸は琵琶の達人であり、その演奏を聴きたいと思った、これも管弦の名手である源博雅が逢坂の関に3年通い続け、8月15日の夜にやっと念願がかない秘曲「流泉」「啄木」を伝授されたという内容です。
芥川龍之介が今昔物語をよく種本にしていたということを知り、学生時代に神田の古本祭りで買ったのですが、前述したようにどこに何があるかがわからない。最初から読み下していくパワーもありません。
今回は、探し当てられたことに少し感動しています。
toko
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます