リハビリを始めて、数の子を飲み込むと咽ることが分かりました。
リハビリのセラピストさんに話すと、嚥下障害を起こしていると言われました。
そしてもう少し口の中の認知神経リハビリテーションを続けましょう。
そうすれば、きっと嚥下障害は良くなるでしょう、との返事でした。
今は餅を食られたし、水も一気飲み出来たし、数の子をトライしたくなりました。
家内に近くのスーパーで数の子を買って来させました。
「お父さん、また咽て嫌な思いをしても知りませんからね。」
そう言われれば益々トライしてみたくなります。
遂に清水の舞台から跳び下りました。数の子は縦横無尽に飛び跳ねました。
しかし塊は小さくなったものの、粒粒はそのまま口の中で飛び跳ねています。
咽ないので、好い加減に噛むのを止めて、そっと飲み込みました。
何事も無く、喉の奥に、その粒粒が下りて行ったのでした。
本当にスムーズにです。心配していたことが何も起こりませんでした。
目の前で見ていた家内も気が抜けたように唖然としていました。
僕は、これって嚥下力回復の証しなんだと思って、「良かったぁ」と叫びました。
そう言えばこの頃、お茶の澱みを少し喉に通しても咽ることが無くなりました。
やはり僕の嚥下力は回復に向かっているのです。
明日のリハビリで二人のセラピストさんに報告しましょう。
きっと喜ぶに違いありません。
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