4月30日の京都新聞 『読者の声』 欄(P5)より
大同マルタ会の長老 彫刻の久世さんが、新聞に投稿された「声」を紹介します。4月30日の京都朝刊 『読者の声』 欄に掲載されています。我々の年代には忘れることのできない、心打たれる文章です。
<以下、新聞記事をそのままコピーします>
『桜の季節 思い出す特攻』 宇治市・久世 光八 (無職 87)
今年もまた桜が咲き誇りました。しかし美しい姿とは別に、私の心に刻み込まれているのは、70年以上前の敗色濃厚だったころの悪夢です。 空には米軍のB29の飛行機雲が白く尾を引き、地上では紅顔の神風特攻隊員が、基地に咲く満開の桜の花枝を切って胸に差していました。 「散る桜、残る桜も散る桜」「若鷲は南の空で果てるとも、、帰るねぐらは靖国のもり」などの辞世を残し、別れの杯を交わしてフィリピンのマバラカット、九州の知覧や鹿屋から出撃されました。多くの人に見送られ、日の丸の鉢巻きに敬礼する姿をニュース映画で見ましたが、今も忘れられず心に強烈に残っています。 今の平和な時代、こんな悲惨な時代があったことを、戦争を知らない方々に知ってほしいと願っています。そして特攻には至りませんでしたが、苦難を体験した私も含め、戦争はもうこりごりです。いつまでも平和な時代を祈念します。
東山十条85
皆さんからのコメントお願いします。
「見た」 とだけでもうれしいです。
簡単にいれられますので宜しく