「京都近代捺染産業の軌跡」の展覧会見学記
今日から2週間開催される、京都工芸繊維大学美術工芸資料館1階の展覧会に行ってきました。 京都に日本で最初にローラー彫刻専門工場を設立した、武田周次郎氏の初期の小巾ローラー捺染デザインが数多く集められていた。ローラー捺染の歴史をたどっていくと、もっとも活躍したローラー捺染の最盛期が大同の黄金時代に重なる。
展覧会は歴史を追って展示され、その最後の展示プリント製品は大同のカンガ、ワックス、あの素晴らしいグリンワックス、が登場する。初期のプリント製品は手掘りの精巧なデザインだが、色の華やかさはない。大同のコーナーは「アフリカンプリント」の鮮やかな色彩が一際目立つ。大同コレクション展の時、展示された大藪直春氏の研究開発ノートも展示されていた。
現在稼働中の小巾ローラー彫刻の工程を「京美彫刻株式会社」、ローラー捺染機の運転を大田重染工株式会社」のビデオで詳細紹介していた。大同のような大きな機械ではないが、ドクターを研いでいる姿は昔のままである。大同染工は月産400万メータ加工していたが、太田重染工は年間400万メータの生産である。規模は違うが、なくなってしまっては自慢にならない。一寸懐かしくて、両方最後まで、ビデオを見てしまったが、子供のおもちゃを楽しんでいるような気持・・・・・・とは少し失礼し過ぎるようです。
大同のローラー捺染をしってる人は是非見学することをお勧めします。 東山85