爺さんの独り言

雑木林から街中に帰ってきた爺さん

昭和の犬が絵になった

2022年12月22日 | 日記
 昭和の犬が絵になった カラーになった 犬がイキイキとしてきた 後ろの築山への入り口の緑も良い

  

 この犬6−7年と言う短い生涯であった 絶対的なボスでもあり遊び相手でもあった少年が勉強に忙しくなり十分時間をかけて遊んでやれなくなってしまった 夜は放してやることにした 当時田舎では犬はほとんどの家で放し飼い 犬を放すことはそんなに悪いこととは思えなかった しかしこの犬その辺の犬とはひと回り大きな強い犬 あちこちで悪いこともしていたようだ 耳から血を流して朝帰ってきたこともあった

 ウサギを飼っている家の小屋の柵の下の土を掘って中に入りウサギを取ってきたことがあった 少年は竹のむちで引っ叩いて叱った しかしこれは仕方ないこと 山でウサギを追えば褒められる 猟犬の血が流れている 叱られて一匹ではダメなのかと思ったか数日後またとってきた その後トラバサミを仕掛けられて捕まって瀕死の大怪我 なんとか生き延びた

 猟犬としても優秀だったのだ 猟銃を持っている親戚の人に連れられてときどき山にも行った 少年ついて一緒に行ったこともある 狸や猪を見つけたこともあった

 十日くらいだったかな 帰ってこなくなったことがあった 好きな犬に出会って他の犬が近づかないように守っていたのだ 学校帰りの少年に見つかった はづかしそうに擦り寄ってきた ガリガリに痩せていた 数ヶ月後その雌犬の家に数匹の子供が生まれた 

 短い生涯だったが太く逞しく生きた これはこれで良かったのだと思うことにしよう 
  
コメント
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