Uさん、こんばんは。
写真関連の投稿が多くなってきています。
趣味の話を取り上げるのが、一番無難ですからね。
本当は仕事や専門性のある分野のことを取り上げて行きたいのですが、現状取り立てて記事にするほどのモノがありません。ただの事務職員ですから。
もう少し今やっていることを続けて軌道に載せ、それなりの経験を積むことが出来たときに、記事として投稿し、皆さんに還元していきたいと思っています。
さて、今回のテーマです。
結論から言いますと、それは、Nikonのコンパクトデジタルカメラ、COOLPIX 5000(E5000)です。
Nikonのデジタルカメラ聡明期に、スイベル式のCOOLPIX 950(E950)という上級機がありました(デジタル一眼レフではありません。今日的な括りでは、コンパクトデジタルカメラに位置付けられます)。
スイベル(スイバル)式というのは、簡単に言いますと筐体が2体の組み合わせで出来ていて、接合部分を軸に片方を折り曲げて操作部とし、もう片方は水平にして、撮影対象に向けるレンズ部にするという機構を持ったものです。
COOLPIX 950は、ニコンの中級機以上の高品質感と性能、そしてそのイメージを継承したコンパクトデジタルカメラの高級機種でして、その当時の代表的な機種の一つです。その後、ニコンはスイベル式の後継機;990を出しますが、この形式での開発は次の995で終わりました。
COOLPIX 5000は、その後に発売された、通常の形態をした高級コンパクトデジタルカメラです。
その特徴は、自分の視点で言いますと、500万画素になった少し大き目のCCDサイズ(2/3型)と補色系フィルターによる、独自の色合いを持った高精細な画像が得られることです。
他にも、バリアングルモニターの採用、35ミリ版換算での28mmスタートの広角ニッコールレンズの搭載などがありました。
兎に角、補色系フィルターというのは、ともすると色転びが甚だしく、とんでもなく突飛な色合いになることが多いのです。
が、E5000は、嵌ると高精細で立体的な素晴らしい絵を出してくれました。
色合いが地味っぽくなりがちな補色系フィルターの欠点をかわすべく、RAW撮影も出来るのですが、自分は敢えてjPEGのまま撮影し、微妙な色合いも受け入れました。これはE5000で撮影している証だからです。
しかしながら、動作の鈍重さは如何ともし難く、中古でもう一台購入して、2台同時使用でレスポンスの遅さを回避しようと試みましたが、結局は2台とも手放してしまいました。
あれから、暫くCCD時代は続きますが、補色系フィルターを採用したカメラは販売されていないため、時代のあだ花的なところはあったのでしょうね。
光量の少ない曇りの日や夕刻が近づくと、E5000の色合いが暴れ出しますが、十分な光があるところでは、自分にとってはとても良い描写となります。
E5000は沖縄旅行に連れて行きました。
一昨年、灰燼に帰してしまった首里城正殿の貴重な写真もこのカメラで撮影しています。
太陽光溢れる南国の沖縄では、E5000の活躍は素晴らしかったのです。
E5000が旅立ったとき、所有していた記念に、同梱されていたコンパクトフラッシュを一つ手元に残しました。
容量はたった32MBしかありません。Nikonの銘がある正規品です。
一応、CFが使えるCanon EOS-1DMK4がありますけれど、実用には全く耐えない容量です。
E5000というお気に入りのカメラがあったという思い出、記念品としてこれからも手元に置いておきます。
あっ、もう一つE5000について。
そのツラ構えについてですが、フラッシュ周りの逆おにぎり型(ゆるいダイヤモンドともいえる)の縁取り(造形)は、かっこ悪くて嫌いでした。
発売された当初は、通常ではない筐体の縦横比とデザイン性の悪さもあって、嫌いな方のカメラでしたね。
どうしてE900系の素晴らしいデザインを出したニコンが、こんな醜悪なデザインのカメラを出したのか不思議に思っていました。
そうしたら20年振りぐらいに、Z5~Z7シリーズでニコンは再びやらかした感があります。
ふう。言いたいことは言いましたので、これでお開きとしましょう。
では、失礼いたします。
ごきげんよう。
さようなら。