海外協力隊への応援歌

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2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

甘い?

2007-02-01 | business
 3人の輸出チームで2倍の輸出量を見据えた業務の効率化、標準化をすすめてきた。昨年実際取扱量はほぼ2倍となったが、ちょっとした投資をしてシステムを改善し、輸出業務自体は今年さらに2倍になってもなんとか対応できる。これで私はしばらく自分の営業担当や、昨年若干手荒な部分の残ったシステム改善に着手できる、2007年前半は、この懸案や保留事項を完成させて後半はさらに2倍の輸出に耐える体制を考える予定だった。

 と思いきや、そうは問屋がおろさない、同じ部署内から輸出チームにそんなに人がいるのか、という話が出ていると聞こえてきた。輸出チーム3人、私は営業担当も持っているがそれをやりくりして輸出にほぼ専念していたからなんとかなっていたのであり、2名の派遣社員は庶務も請け負っているので、実質人員数としては2名とちょっと、というところだ。これで対応できる体制をつくりあげたから対応できているが、それがなかったら今頃輸出はパンクしているか、もっとコスト高になっている。というところまでは見てくれない。走り続けなければならないのは会社員の宿命だとは思うが、よくまあ次から次へと他人の業務に要求してくるものだ。

 昨年、部内のほかの人より残業も休日出勤も実際に多かったのでほかの人にもう少し手伝ってほしいと思ったこともあったが、ほかの人にはほかの人の担当があり、皆がそれぞれの持ち場で責務を果たしているのだから自分も文句を言わずに責務を完遂しようと腹をくくり残業も休日出勤もした。自分が忙しくてほかの人には余裕があるように見えるということは、ほかの人が私を見ても同じことを思うかもしれない。本当に忙しいかどうかはお互いの仕事の内容が違うのだからわからない。考えても仕方のないことだ。そして私は本当に忙しかった。そこで、自分は自分の役割を果たすことに専念し、ほかの人はその人の役割をその人なりに精一杯果たす、という暗黙のうちのお互いの承認で一緒に同じ目的に向かって仕事をしていると信じることにした。

 忙しいと被害者意識が出て他人や自分以外に対する不満が募ることは組織ではありがちだ。私もそれに何度か陥りそうになった。自分の責務はきちんと果たしていれば会社としては別に問題ないが、このような被害者意識を持ったまま責務を果たすのは人間の毎日としてはつらくなる。部下にこのような被害者意識を許すような管理をしている上司のマネージメントも悪いとは思うが、社員自身も自分が被害者意識に陥らない自己管理をしたほうがいい。

 大切なのは職責を果たすことだから、それに必要なことはするしかない。部下や仕事のマネジメントだけでなく、上司や先輩社員の感情への気遣いも、と考えたりするところがまたハナにつかないように、などと考え出すときりがない。人間の感情はどうしようもない。腹をくくって果たさなくてはならない職務内容に専心することにする。