海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

青年海外協力隊平成23年度春募集期間変更(6/13まで)

2011-05-22 | business
青年海外協力隊平成23年度春募集の募集期間が変更になっていました。
6月13日までです。JICA、青年海外協力隊のホームページでご確認ください。

横浜の説明会に行ってまいりました。
天気予報どおり、午後だんだん雨模様、風も強く吹く中の説明会でした。

・・・
説明側の隊員OVの事前打合の折、JICA横浜のスタッフのかたから、世界130カ国から、震災へのお見舞いが届いているという話をきいた。世界190カ国あまりの国の中の130カ国、お金のない途上国からは、自分たちのつくった農産物を、という申し出もあったという。日本のODAがなかったら、これだけの国からの心の応援があっただろうか。1万円持っている人の10円と、2円しかない人の1円。食べるのにも困る国の人が、足りていない自分の食べ物を提供しようとしてくれる。

日本もかつては先進国の援助を受けて復興した国だ。いつまでも感謝の気持ちを持ち、その気持ちを世界にあらわし続けたい。

青年海外協力隊事業を、私は日本のとても大切な事業だと考えている。隊員たちの活動をよく見てほしい。日本人の勤勉さ、まじめさ、やさしさ、思いやり、協調性、人の見ていないところで手を抜かない自律心、見えないところまでそうじするきめ細かさ、途上国の人たちは、身近なところで同じ目線で活動する隊員をちゃんと見ている。

「先生、どうしてイエメンへ来たんですか?こんな国へ・・・」
いつだったか、学生に言われたことがある。彼ら自身も一部の高級官僚による汚職と不正、援助の着服などにより本来国益となるはずのものがどこかしらに消えていくという自分たちの国の問題を知っている。この状態がおそらくかわらないことも。そのときの私の返事はたしか、気の利いたことも言えず、「It was an assignment.」とでもいったと思う。JICAの指示だったから。事実だ。二次試験の合格通知に「派遣国;イエメン」と書いてあったから。

応募したときは、国はどこでもよかった。教育を受けたくても受けられない子供たちに寄り添い、その子供の未来を、その国の前途をいっしょに夢見たかった。assignmentはまったく違う内容だったが、結果的に、イエメンで、イエメン日本友好協会はこれ以上自分に合った配属先はないくらいどんぴしゃだったと思う。

おそらくかわらないからといって何もしなかったら絶対にかわらない。彼らは、そのことも知っている。その道のりが気が遠くなるほど遠いだけの話だ。

・・・
応募を考えているみなさん、青年海外協力隊の活動はたいへんなこともたくさんあります。危険もあります。「それでもやるのか?」自分によくきいてください。そして、やっぱりできない、となっても、それはそれでよいと思います。これだけ世間の協力隊事業に対する評価が低い中(評価できるほど知られていない)、そのほうがふつうで賢い選択です。もし、やらないですむのならやらないほうがいいでしょう。それでもやらざるを得ないくらい居ても立ってもいられなくなったら、あるいは、それでもやる、と決めたら、それはそれは魅力ある挑戦が待っています。ようこそ。

途上国で、「あなた」を、待っている人たちがいます。


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