こんにちは。
本日は、お忙しい中、“Kの会”総会に出席いただきありがとうございます。
このあと、総会次第の4番、役員改選で、新会長にバトンタッチしますが、一言、挨拶させていただきます。
平成22年(2010)年から今日まで13年、会長職を担当してきました。
今は「長かった」「忙しかった」との思いが強いですが、時を経ていくうちに、「楽しかった」「面白かった」というふうに、変わっていくのは分かっています。
今、私たちKの会は、利用者の著しい減少という危機を迎えていますが、そういうことも見越して、2015年3月にスタートした「朗読劇」は、今後の活動の大きな柱になっていくことと思います。
さらに、2021年4月に発行した「設立40周年記念誌 想」は、そんな端境期を乗り切るための、大きな指針になるのではないでしょうか。
お一人の方の強い思いが、徐々に多くの人達を動かし、43年の歳月を、連綿と今日まで繋いできました。
Kの会とは、そういう稀有な会です。
積み重ねてきたものを、現状に沿った取捨選択をしながら、新会長のもと大切に守っていきましょう。
いろいろとお世話になりました。
これからは、一会員として活動をしていきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
退任挨拶は終わった。
ようやくバトンタッチが出来た。
山口百恵さんが最後のステージを終え、そっとマイクを置いて舞台袖に下がっていった、あのシーンのような(おこがましいが)安堵の気持ちだった。
それほど、長かった、忙しかった。
でも、そこから受け取ったもののなんと多いことか。
そして、総会終了後の懇親会では、まさかのサプライズ。とんでもなく豪華な花束をいただいたのだ。
聞いたところによると、動いてくださった仲間が、わざわざ東京の花屋さんから取り寄せてくださったのだとか。
こんなサプライズは露ほども頭になかったから、一瞬、言葉も出なかったが、時間が経つにつれ沸々と喜びが湧いてきて、「長かった」「忙しかった」もどこかへ飛んでってしまった。
帰宅後は花束を小分けにし、まずは夫のお墓に報告に行った。
そもそも夫が探してくれなかったら、Kの会に出合うこともなかっただろうし、80ページに及んだ「設立40周年記念誌」については、夫の協力無くしては発行はとても無理だったかもしれない。
「ありがとうございました」の言葉を、何回も何回も言ってもらえたが、私からも「ありがとうございました」しかない。「これからも頑張ります」も添えて。