日常
それはみごとな流砂となって
比較されながら
形をととのえようとする
舞踏とステージの間で
きしみながら ずれながら
あるグループは
ひねもす 四肢をのばす
倦怠なる助走と
逆流する震えとで
出現するのは
方向のない世界だ
ああ
再びめぐりあいてのち
いかなる カ タ チ にしようか
そのたくらみは はっきりしない 天候のようだ
突然の風におされて
逃げまどうのは
どこのどいつだ
テクノロジー
と
マネー
が
とりひきをするように
うろつく
赤と黒の粒子は
すべてのもののなかで
たえず起伏している
ほんとうの 二 チ ジ ョ ウ