サブマリン
街灯だけが
暗い月に代わって
闇に浮かんでいる
窓という窓の灯は
深く沈んでいる
人も猫も夢のなか
ひとりの男
電気スタンドの下で
詩の文字を書いている
一文字書いては
一息つく
二文字書いては
二息つく
そして
遠い日々のように沈んでしまうと
唐突に
サブマリンのように
次の浮上があらわれる
静寂の骨董品のような値打ちが
頑張っている
夜明けまでのはなしだけれど
とにかく
闇をくぐって
サブマリン
街灯だけが
暗い月に代わって
闇に浮かんでいる
窓という窓の灯は
深く沈んでいる
人も猫も夢のなか
ひとりの男
電気スタンドの下で
詩の文字を書いている
一文字書いては
一息つく
二文字書いては
二息つく
そして
遠い日々のように沈んでしまうと
唐突に
サブマリンのように
次の浮上があらわれる
静寂の骨董品のような値打ちが
頑張っている
夜明けまでのはなしだけれど
とにかく
闇をくぐって
シリアル・ナンバ-
ぼくのシリアル・ナンバ-は
だれかに付けられるのだろうか
ぼくの知らないオフィスで
もしそうなったら
ぼくはどうするだろう
パソコンでは
たいへん重要なナンバ-だそうだ
人間にもシリアル・ナンバ-がつけられて
ナンバ-のない人間は
人間ではないという時代がきたら
ぼくはどうしたらよいのだろう
この星の上でグルグル回っている
人間がつくった惑星にも
喫茶店ででてくるショートケーキにも
シリアル・ナンバ-がついているのだろうか
続き番号が欠けると
見知らぬ所へつれていかれて
長い間そのナンバ-がくるまで
いつ来るかわからない
乗り物を待つように
待合室で暮らすのだろうか
そんなことよりも
ナンバ-はもうついているのとちがうの?
覚えられないほど
長いものが