如意樹の木陰

古い記事ではサイババのことが多いです。
2024年に再開しました。

ドラマ「全領域異常解決室」

2024-12-05 07:56:09 | テレビ・映画

9月まで見ていた「新宿野戦病院」と同じ時間枠だったので、なんとなく見ています。
ちゃんと最初からしっかり見ているのですが、いまだに全体像が見えてきません。Tverで見直したりしているのですが、それでもよく分からないのです。
たぶん全体像が見えてしまうと、それで最終回になるのでしょうね。
まず登場人物の名前が難しくて覚えられない。はずかしながら名前を覚えたのは興玉雅だけです。登場人物が通常の名前と神様としての名前の二つを持っているので、それで覚えにくいのかもしれません。
ドラマとしては、とにかく説明のセリフの部分が長いです。内容的に仕方がないと言えば仕方がないのですが、持って回ったストーリーなので、余計にそう感じるのだと思います。
ドラマは主に雨野小夢の視点で描かれています。まずそのことを理解しないといけません。ドラマは小夢が天宇受売命としての記憶を完全に失った状態からスタートしています。
前回は興玉神だと思っていたら天石戸別神でしたという、とりとめのないストーリー展開です。ちなみに天石戸別神は「御門の神」らしいです。
今週は放送がないので、最終回まであと2回か3回なのでしょうが、いまだに「ひるこ」の正体がわかりません。「ヒルコと全面戦争の状態にある」と興玉神が言っていましたが、そうなった経緯もわかりません。日本神話に出てくるヒルコにそういった役柄を押し付けてよいのかどうかも疑問です。
天宇受売命は宮比神と同一視されることもあるようで、宮比神は興玉神と共に内宮の守護神的な立場のようです。ですから、そういったイメージで理解しようとしていたのですが、それも崩れてしまいました。
日本神話の神々を現代によみがえらせるというアイデアで独特の雰囲気を作っていますが、それだけなのかもしれません。
理解不能なストーリーのまま、それでもなんとなくまだ見ています。
このドラマの視聴率が必ずしも高くない理由は、ドラマの作りがわかりづらく、持って回ったストーリー展開にしているからでしょうか。出ている役者は皆さん素晴らしいです。

警部補役の成海璃子はいつのまにか大人になりました。「瑠璃の島」での印象は今でも記憶に残っています。それから映画「神童」も記憶に残る映画でした。

さてさて、神様がたくさん登場していますが、皇室に直接つながる神様は出てこないのでしょうか。
今調べたら豊玉毘売命は神武天皇の祖母にあたるようですから、別にそういったシバリはないみたいですね。
月読命にしても、アマテラスと姉妹です。その月読命が人間?にあっさりと殺されてしまうというのが、不可思議なのです。天宇受売命も人間?に殺されたようです。しかも殺された場合、神として再び転生できないこともあるという設定のようなのです。そのあたりはよく分かりません。

なお小日向文世さんが演じている宇迦之御魂神はお稲荷様の神様です。このドラマでは男神として描かれているのだと思いますが、女神とする見方も古くからあるようです。
このドラマは、日本神話の勉強にはなります。
日本神話については、こんな時でもなければ調べ直しません。

一般論としては、人間の中にこういった特殊な(特別な)人達がいるという考え方は、危険な考え方であると思います。生まれながらに使命を帯びた特別な集団の一員という意識(いわゆる選民意識)は、たいがい社会に対立を作り出し、紛争の火種になります。
そうではなく、すべての人々が神の生まれ変わりであるとか神の化身であるとかというのであれば、対立や差別を生むことはないのであります。
日本の場合、八百万の神々がいらっしゃるわけですし、一木一草一石ことごとく神の現れであると、そう考えるのがよさそうです。
なお、古事記や日本書紀に登場する神様は、それらの書物が作成された当時の王朝の人達の祖先崇拝の産物であり、なおかつ自分たちが王族であることの正当性を示すものでもあったはずです。


ドラマ「新宿野戦病院」

2024-07-16 07:54:52 | テレビ・映画

私はこういうドラマが好きです。
そのまま舞台に載せられるような、芝居がかった切れのある演技とセリフ。
どうせ虚構なのですから、何でもありでして、公序良俗の観点からはいくぶん問題があるとしても、そのような設定の中で、人間の本質が浮き彫りにされて見えてくるようにも思います。
どの俳優さんもうまいです。主役級の濱田岳や塚地武雅と、一騎当千の強力なバイプレーヤーで固めて、独特の世界を生み出しています。
こういったドラマが一般受けするかどうかは知りませんが、私は好きです。
結局、私はあまり洗練されたきっちりした世界では生きづらい人間なので、こういったいくぶん不安定な中でかろうじてバランスを保っているような世界にひかれるのかもしれません。
それから、英語のセリフが多いのはよいことです。発音がうまいとかヘタとかはどうでもいいのでして、英語が日本のドラマの中でたくさん使われるというだけで、充分に画期的なことです。

《 追記 》  あまり褒めたら、第3話はそうでもありませんでした。そうでもなかった原因は、ひとつは暗い性描写があったこと、暗いのは苦手です。それと、ストーリーがゴチャゴチャしてよく分からなかったこと。盛り上がりがなかったこと。それから、余貴美子演ずる母親?のイメージが予想とは違った感じだったこと。
あまり期待しないで見た方がよさそうです。余分な期待をするからその分がっかりするわけです。
それから、ふと思ったのは、私が韓国語を全く知らないこと。韓流ドラマを見ないこともあるのですが、本当に知りません。個人的には、アマチュア無線で韓国の人と話す機会もあるので、あいさつとか、断片的でもいいので慣用句とか、少しは知っているとよいと思いました。お隣の国ですからもっと知る努力が必要です。そのためにもまず言葉ですよね。

《 追記 》 第9話。8月の最終週です。主な展開としては、トオルがマイに振られたこと、およびヨーコが国家試験に合格したこと。たぶんこの二つがないと、これから先に話が続かないのだと思います。あとはカンファレンスを使った小ネタをいくつか。私はこういった小ネタが好きです。
サザンの主題歌もいいです。サザンの曲はどれもじっくり聞く曲ではないのですけど、醸し出す雰囲気は最高です。
それからエンディングに出てくる目玉焼き付きのドライカレー。作ってみたいです。もちろんドライカレーはいままでも自己流で作っていましたが、ちゃんとレシピを見て作ってみたいと。それから目玉焼き。コルステロールが気になっていた時に卵をやめて、それからもう十年以上たちます。たまには買って食べてみようかと、ふと思ってしまいました。卵は目玉焼きにして醤油を垂らすのが、いちばんおいしい気がしますね。
なお、このドラマになぜかよく登場するペヤングは食べたいと思いません。あのタイプの焼きそばであれば日清UFOが好みです。
さて次回からは、パンデミックの話らしいです。

《 追記 》 最終回は大団円で終わるのかなと思って見ていたら、そうはいきませんでした。医師法違反を放置するわけにはいかなかったらしく、院長とヨーコは逮捕されてしまいました。
そしてヨーコは病院から去ってしまったのですが、残った医師たちはヨーコに感化されていたので、その後も何とか病院を維持しています。そしてヨーコ本人は国境なき医師団のようなテントで医師をやっているようでした。日本の医師免許はもしかすると失ったかもしれませんが、アメリカの医師免許は持っているわけです。ということで続編は作れないかもしれませんね。すでに2027年の話にまで進んでしまっていますし。