化学反応

朝　目を覚ますのに使ってる　目覚まし時計の電池が切れました。

もちろん　電池を交換すればいいだけの話なんですが、この電池が　他であんまり使わない　単2電池・・。家に買い置きがありません。

いつも　帰りに買って帰らなきゃ　と思いつつ忘れてしまう。

仕方ないんで　今　我が家の目覚ましは　ケータイのアラームです。でも　これ　あんまり音が大きくないんで　結構危険・・・。明日こそ　忘れずに　電池買ってこなくては！！！

さて　3連休3日目の月曜日　劇団四季の　「ユタと不思議な仲間たち」というミュージカルを観てきました。

この作品は　東京から　田舎の町に転校してきたユタ少年が　あまりにモヤシっ子で　村の子供たちになじめず　いじめられていたんですが、座敷童子に出会って　己を鍛えなきゃならないことを教わり　最後は　村の子供たちにも　仲間として認めてもらえるような強さを身につける　という　どちらかというと　子供向け・・というか　まぁ　子供にも分かりやすい内容のミュージカルです。

でも　しょーこは　精神年齢が子供とあまり変わらないせいなのか　難解なストーリーよりも　こいう分かりやすい話の方が好きです。それに　音楽も好きなので　この作品を東京で上演してるとき　何回か観にいってるんです。

登場する　座敷童子は5人なんですが　今日は　その5人中4人が　その役としては初めて観るキャストさんでした。

芝清道さんの　親分ペドロは　とにかく　すっごく歌がウマかったです。でも　ペドロ親分は　寒ーい親父ギャグとか飛ばす　ちょっとかっこ悪いけど憎めない　みたいな感じの役として観てきたんで　そういう部分が今ひとつ　しっくりこなかったです。

哲学的という設定のダンジャは　以前　四季の役者さんの中でも私が好きな女優さんの1人　増本藍さんが演じたのを観たんですが　それが　カッコよすぎて　今日　演じた丸山れいさんも　全然悪くないんだけど　ちょっとインパクトが薄かった・・。

泣き虫のモンゼ役の田村圭さんは逆に　以前　別の作品で観て　ちょっとかっこいい女の子のイメージを持っていたので　泣き虫で子供っぽい役ってのが意外だったんですが　とても上手でした。ただ　子供っぽい役は　やっぱり身長が小さい人の方がビジュアル的にハマるかなぁ・・・。役のイメージよりちょっと　サイズが大きかったです。

力持ちゴンゾ役の深見正博さんは　貫禄があって　イメージに合っていました。

今日の　座敷童子の方々は　みんな　とっても歌がウマくて　座敷童子が歌う数々のナンバーは　すっごく完成度が高かったです　この　座敷童子のナンバーが好きなので　これがキマってるとうれしいです！！

あと　印象に残ったのは　その　ユタ少年と座敷童子を引き合わせる　寅吉じいさん役の　吉谷昭雄さん、学校の先生役の　丹靖子さん　　そして　もうひとりの座敷童子　女装して　オカマちゃんぽいヒノデロ役の　道口瑞之さんがよかった！！！

この方々は　本当に　役者さんとして　上手だと思います。決して　派手じゃないんだけど　演じる役の　キャラクターのイメージが　セリフや　細かい仕草から　すっごく伝わってくる。役に対して　明確なイメージがあって　それを　正確に　演技として再現できてるんだと思います。すごいなぁ・・・。

とくに　吉谷昭雄さんは　セリフひとつひとつから　寅吉じいさんという人の内面が伝わってきて　観てる側なのに　思わず　ユタ少年になって聞いてるみたいに　感情を揺さぶられました。

もしかして　これが　昨日まで　ワークショップでさんざん聞かされてきた　化学反応！？
その作業を　台本を与えられ　自分が演じるお芝居の中で再現できるかは別として　「ああ、聞こえる　じゃなくて聞くってのはこういうことなんだ・・・」ということを　漠然と　感じました。

本当に上手な役者さんのセリフって　相手役の方だけじゃなくって　お客さんの心にも化学反応をもたらすんですね！！！　（ミュージカルの場合、それに加えて美しい旋律の歌や　ビシっと統一がとれた群舞や　すごい技術のダンスとかでも　その反応が起こるんだと思いますが・・・。）

そして　逆に言えば　こういう心の化学反応を求めて　お芝居を観に行くのかもしれないです。

今は　こういう化学反応を　観てくれる方の心にもたらしたり、相手役から受けた化学反応を　役者として表現したりする　なんて作業　果たして　しょーこに出来るのか　正直言って　全く自信がありません。

でも　たとえ　趣味であっても　人前で何かを演じようとする者として　それが　セリフであっても　歌であっても　ダンスであっても・・・自分に出来るところから少しずつでも　そこを目指して努力しなきゃならないなぁって　すっごく思いました。


演じるって　ホント　奥が深い・・・・・。