写真家「安井仲治」の写真展を見にきています。
明治36年に生まれ、
写真の草創期に活躍し
39歳で亡くなったというこの写真家の
作品が生まれた年代の順に展示されています。
どんなのかよく知らないのですが、
ブロムオイルとかゴム印画とかで
作られた写真が並んでいます。
なかには黒えのぐを塗りこんだ
写真もあったりします。
しかしどうもこの辺りは
よくわからなくて、
何か写真を撮っているな程度の
作品にしかdoironには見えませんでした。
それがまあ、だんだんと鮮明に
なってきたりします。
途中で館内整理の女性に聞いたら、
たった一枚だけは撮影禁止ですが、
それ以外は撮影大丈夫とのことだったので、
前半過ぎから気に入った写真を
撮影していくことにしました。
ただここで紹介する時には、
写真に文字をかけておきます。
彼は大阪市平野町で生まれました。
当時の平野町の写真も飾られていましたね。
これにはとても気持ちが
引き込まれました。
じつはdoironが写真展をする
平岡珈琲は大阪市最古の喫茶店で、
この写真のころにはすでに
平野町にあったそうです。
なにか痕跡でもないかなと、
この写真にはじっと見入ってしまいました。
まあ何もそういう痕跡は
うつってなかったですねえ。
工具類を撮影した写真も多くありました。
直角定規や、物差しなどくっきり写し、
そういうのを映すことで
街づくりが進んでいるのを
表そうとしていたのかもしれませんね。
そして、この干しダコの写真には
驚きましたね。
昨年行った日間賀島でdoironも
干しダコの写真を取っており、
携帯に入っているので
思わず見比べてしまいました。
それから現像もどんどん発達して、
自然の写真も飛び出してきたりします。
障子にたかっている蛾の写真。
山道の様子なども写されたりしています。
そしてここでもなんかdoironが
写したんじゃないかと思えるような
アゲハの写真があったりして、
一層この写真家との距離が
縮まったようなそんな気がしたものです。
ずらっと作品を見て回ったのですが、
残念ながら彼は39歳で亡くなりました。
もっともっと写真と向き合い
たかったでしょうねえ。
doironももう今年で68歳です。
思えば長く生きたもんですねえ。
でもまだまだやりたいことが
いっぱいあるのを考えたら、
39歳で亡くなるなんて
なんともまあ惜しいことです。
晩年の安井氏の作品くらいになると、
多重露光の写真があったり
なんともまあ写真での表現に
なみなみならぬ苦労が見られます。
もし今のdoironくらいの年まで生きていたら、
どんな作品ができていたんでしょうねえ。
写真を通じて、ちょっとその撮影者に
近づいたような美術館巡りでした。
まあ普通はこれで終わるのですが、
もう一つビックリするようなことがありました。
帰ってきて、いつものように
ジムに行き、軽く運動をして、
家に帰り、さっと思い夕刊を広げてみたら、
なんとその夕刊で安井仲治の
特集をしているではないですか。
よくあるんです。
興味をもったらそのことが
新聞で取り上げられたりするのですが、
これはもう何と行った日の夕刊でしたから
とてもびっくりしました。
世間はもう少しでもdoironの興味に
追いつこうと動いているんですな。
展示会は2月12日まで開催されるそうです。
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