どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティーまで@うらわ美術館』なのだ

2009年05月26日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2009年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

<美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶ モダンアートの楽しみ方>を見たぼくらわ うらわ美術館に移動して<広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティーまで>を見たのだ



しかも エレベーターまで浮世絵の絵が描かれていたのだ


実わ この<広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティーまで>を観る 1週間前に 江戸東京博物館でも 東海道五拾三次を見ちゃったのだ

その時の感想なのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/c5aa15e74eafddc3f9d77b8ca3d1af23

でも この うらわ美術館での展示わ 広重の描いた<東海道五拾三次>と<五十三次名所図会> 北斎の描いた<東海道五十三次> あと 大正時代に撮った五十三次の写真も 宿場ごとに展示されていて 見比べることが出来るのだ(他にも 美人画 役者絵などもあったなのだ)

しかも 広重の描いた<東海道五拾三次>わ 4点の後摺りの作品もあるのだ(後摺りの作品わ 日本橋 戸塚 池鮒鯉 大津)


ぼくが ちょっと 初摺りと後摺りの違いを ご紹介するのだ

後摺り・・・火災などで版木が焼失したりして彫り直されたり、版木が人手に渡って、改作されたりしたもの(←解説からなのだ)

<日本橋>わ 初摺りに比べて 後摺りわ 人が2倍以上に増えて より一層活気あふれているのだ


<戸塚>わ 普及版でわ 夕方の絵だけど 異板でわ 朝の出発の絵なのだ 2つを見比べると、空の色、土地(土)の色が違うのだ


<池鮒鯉>わ 初摺りでわ 実在しない 鯨形の山があるのに 普及版でわ 鯨形の山がなくなっているのだ


<大津>わ 初摺りでわ 背景に実在する 逢坂山があるのに 後摺りでわ 逢坂山がなくなっているのだ

あと 時間帯も違うような気がしたのだ 初摺りが夕暮れ時?(夜)で 後摺りが日中?なのだ


このように ちょっとした違いだけど 絵の印象わ 結構変わるのだ


これ以外にも 北斎との見比べや <五十三次名所図会>との見比べわ 結構面白いので お時間があれば ぜひなのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

うらわ美術館 <広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティー> 6月14日(日)まで

※展覧会のHPはないみたいです。




今回、広重の東海道五拾三次(保栄堂版)、五十三次名所図会、北斎の東海道五十三次、大正時代に撮った五十三次の写真が宿場ごとに展示してあるので、見比べることが出来ます。あと、保栄堂版の東海道五拾三次は、4点の後摺りの作品も展示しています。(日本橋、戸塚、池鮒鯉、大津)

作品の説明

歌川広重 東海道五拾三次(保栄堂版)

1番有名な東海道五十三次、1833~34に作成。


歌川広重 五十三次名所図会(縦絵東海道)

鳥の目から見たような、遠景の図が多い。1855年に作成。


葛飾北斎 東海道五十三次(小判シリーズ)

北斎と柳川重信の描いた、柳川重信は、北斎の門人で、北斎の長女と結婚(のちに離婚)。この作品が1番細部まで細かく描かれている。1804年に作成。

※後摺り・・・火災などで版木が焼失したりして彫り直されたり、版木が人手に渡って、改作されたりしたもの(←解説から)


東海道五十三次で、いいなぁ。と思った作品。

12.三島

朝霧を表現するため、背景がシルエット。


16.蒲原

この作品は、創作のようです。解説には、『冬の雪の静』と書かれている。反対なのは、<46.庄野>の『夏の雨の動』。


17.由比

五拾三次、図会、同じ構図です。先に出来ていた五拾三次のもとに作られた?


46.庄野

先ほど書きましたが、『夏の雨の動』。三島と同じく、遠景がシルエットになっています。


47.亀山

<46.庄野>の動きのある作品かから一転して、静かな情景。


保栄堂版の東海道五拾三次の解説に書いてあったのですが、<47.亀山 雪晴>、<16.蒲原 放の雪>、<46.庄野 白雨>、<50.春の雨>、<12.三島 朝霧>などは、傑作のようです。

自然の季節感や気象の変化を織り込み、また庶民生活を旅人たちの哀情を詩的に表現し、「雨」、「雪」、「月」、「霧」、「風」などの情勢を得意としたと書かれていましたよ。


東海道五十三次以外にも、ゴッホと広重というコーナーがあって、ゴッホの模写した浮世絵と、ゴッホの絵(写真パネル)を見比べることが出来ます。

ゴッホ 雨中の橋(写真)←→広重 名所江戸百景 大はしあたけの夕立

ゴッホ 花咲く梅の木(写真)←→広重 名所江戸百景 亀戸梅屋舗

ゴッホ タンギー爺さん(写真)←→広重 五十三次名所図会 石楽師

上記の3点を見比べることが出来ますよ。(写真パネルで残念ですが・・・。)

他にも、役者絵、美人画、風景画などが展示していました。


その中でいいなぁ。と思った作品。

勝川春好 三升市川団十郎の暫 (※三升・・・「みます」と読む。)

司馬江漢 駿州八部富士

司馬江漢は、若い時、鈴木晴信に師事し、浮世絵を描いたそうです。

菊川英山 母と子

歌川豊国 三浦荒男之助 市川団十郎

点数も多かったので、すべて見終わるのに、私は3時間以上かかりました・・・。


入場料金も500円とお安く、200点くらいの浮世絵を見たり、見比べたり出来るので、この<広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティー>は、オススメだと思いますよ。


今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。