※このブログわ 2009年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ
<美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶ モダンアートの楽しみ方>を見たぼくらわ うらわ美術館に移動して<広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティーまで>を見たのだ
しかも エレベーターまで浮世絵の絵が描かれていたのだ
実わ この<広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティーまで>を観る 1週間前に 江戸東京博物館でも 東海道五拾三次を見ちゃったのだ
その時の感想なのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/c5aa15e74eafddc3f9d77b8ca3d1af23
でも この うらわ美術館での展示わ 広重の描いた<東海道五拾三次>と<五十三次名所図会> 北斎の描いた<東海道五十三次> あと 大正時代に撮った五十三次の写真も 宿場ごとに展示されていて 見比べることが出来るのだ(他にも 美人画 役者絵などもあったなのだ)
しかも 広重の描いた<東海道五拾三次>わ 4点の後摺りの作品もあるのだ(後摺りの作品わ 日本橋 戸塚 池鮒鯉 大津)
ぼくが ちょっと 初摺りと後摺りの違いを ご紹介するのだ
後摺り・・・火災などで版木が焼失したりして彫り直されたり、版木が人手に渡って、改作されたりしたもの(←解説からなのだ)
<日本橋>わ 初摺りに比べて 後摺りわ 人が2倍以上に増えて より一層活気あふれているのだ
<戸塚>わ 普及版でわ 夕方の絵だけど 異板でわ 朝の出発の絵なのだ 2つを見比べると、空の色、土地(土)の色が違うのだ
<池鮒鯉>わ 初摺りでわ 実在しない 鯨形の山があるのに 普及版でわ 鯨形の山がなくなっているのだ
<大津>わ 初摺りでわ 背景に実在する 逢坂山があるのに 後摺りでわ 逢坂山がなくなっているのだ
あと 時間帯も違うような気がしたのだ 初摺りが夕暮れ時?(夜)で 後摺りが日中?なのだ
このように ちょっとした違いだけど 絵の印象わ 結構変わるのだ
これ以外にも 北斎との見比べや <五十三次名所図会>との見比べわ 結構面白いので お時間があれば ぜひなのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
うらわ美術館 <広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティー> 6月14日(日)まで
※展覧会のHPはないみたいです。
今回、広重の東海道五拾三次(保栄堂版)、五十三次名所図会、北斎の東海道五十三次、大正時代に撮った五十三次の写真が宿場ごとに展示してあるので、見比べることが出来ます。あと、保栄堂版の東海道五拾三次は、4点の後摺りの作品も展示しています。(日本橋、戸塚、池鮒鯉、大津)
作品の説明
歌川広重 東海道五拾三次(保栄堂版)
1番有名な東海道五十三次、1833~34に作成。
歌川広重 五十三次名所図会(縦絵東海道)
鳥の目から見たような、遠景の図が多い。1855年に作成。
葛飾北斎 東海道五十三次(小判シリーズ)
北斎と柳川重信の描いた、柳川重信は、北斎の門人で、北斎の長女と結婚(のちに離婚)。この作品が1番細部まで細かく描かれている。1804年に作成。
※後摺り・・・火災などで版木が焼失したりして彫り直されたり、版木が人手に渡って、改作されたりしたもの(←解説から)
東海道五十三次で、いいなぁ。と思った作品。
12.三島
朝霧を表現するため、背景がシルエット。
16.蒲原
この作品は、創作のようです。解説には、『冬の雪の静』と書かれている。反対なのは、<46.庄野>の『夏の雨の動』。
17.由比
五拾三次、図会、同じ構図です。先に出来ていた五拾三次のもとに作られた?
46.庄野
先ほど書きましたが、『夏の雨の動』。三島と同じく、遠景がシルエットになっています。
47.亀山
<46.庄野>の動きのある作品かから一転して、静かな情景。
保栄堂版の東海道五拾三次の解説に書いてあったのですが、<47.亀山 雪晴>、<16.蒲原 放の雪>、<46.庄野 白雨>、<50.春の雨>、<12.三島 朝霧>などは、傑作のようです。
自然の季節感や気象の変化を織り込み、また庶民生活を旅人たちの哀情を詩的に表現し、「雨」、「雪」、「月」、「霧」、「風」などの情勢を得意としたと書かれていましたよ。
東海道五十三次以外にも、ゴッホと広重というコーナーがあって、ゴッホの模写した浮世絵と、ゴッホの絵(写真パネル)を見比べることが出来ます。
ゴッホ 雨中の橋(写真)←→広重 名所江戸百景 大はしあたけの夕立
ゴッホ 花咲く梅の木(写真)←→広重 名所江戸百景 亀戸梅屋舗
ゴッホ タンギー爺さん(写真)←→広重 五十三次名所図会 石楽師
上記の3点を見比べることが出来ますよ。(写真パネルで残念ですが・・・。)
他にも、役者絵、美人画、風景画などが展示していました。
その中でいいなぁ。と思った作品。
勝川春好 三升市川団十郎の暫 (※三升・・・「みます」と読む。)
司馬江漢 駿州八部富士
司馬江漢は、若い時、鈴木晴信に師事し、浮世絵を描いたそうです。
菊川英山 母と子
歌川豊国 三浦荒男之助 市川団十郎
点数も多かったので、すべて見終わるのに、私は3時間以上かかりました・・・。
入場料金も500円とお安く、200点くらいの浮世絵を見たり、見比べたり出来るので、この<広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展 歌麿・写楽から幕末バラエティー>は、オススメだと思いますよ。
今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。
ありがとうございます。