どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ラファエル前派の軌跡展@三菱一号館美術館』なのだ

2019年04月12日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 三菱一号館美術館で 6月9日まで開催している<ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展>を見に行ったのだ



ぼくが気になった作品なのだ(※3階の大きな展示室のみ写真撮影がOKだったのだ)

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティが描いた<ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)>なのだ


タイトルに「魔性のヴィーナス」とあるけど そんなに妖し感じわ しないのだ

花わ 書き直しをしているみたいで 下の方の花わ キレイだけど 女性の周りのバラの花わ そんなに良くないような気がするのだ

下の花のお写真なのだ



同じく ロセッティが描いた<ラ・ドンナ・デッラ・フィネストラ(窓辺の女性)>なのだ


上に載せた<ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)>より こちらの作品の方が 瞳の力があるし ファム・ファタール(魔性の女)のような気がしたのだ・・・


同じく ロセッティが描いた<「夜が明けて」―ファウストの宝石を見つけるグレートヒェン>なのだ


ぼくのいない写真も載せるのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)


解説がなかったから 詳しいことわ わからないけど もらったものを眺め 楽しかった想い出にふけっているように思えたのだ

あと 色合いもセピア色っぽくて 想い出の中の絵 っていう感じにも見えるのだ


同じく ロセッティが描いた<祝福されし乙女>なのだ


ぼくのいない写真も載せるのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)


若くして亡くなって 天国で恋人との再会の瞬間を心待ちにしている乙女の物語で 純潔の象徴の百合を持っているのだ

下にわ 恋人も描かれていて ともにいる世界が違うんだけど 視線が合っているように見えるのだ



ぼくらわ ラファエル前派が好きだから 一部の展示室わ あるけど 写真撮影がOKっていうもの嬉しかったし その中でもロセッティがやっぱり好きだなぁ~ って思ったのだ

この展覧会わ ぼくの中で 年間ベスト10入り確定だと思うし オススメなのだ



ここから先わ えこうの感想なのだ

三菱一号館美術館 <ラファエル前派の軌跡展> 6月9日(日)まで

https://mimt.jp/ppr/

作品リスト
https://mimt.jp/ppr/list.pdf




展示構成

第1章 ラスキンとターナー

第2章 ラファエル前派

第3章 ラファエル前派周縁

第4章 バーン=ジョーンズ

第5章 ウィリアム・モリスと装飾芸術

今年は、美術評論家のジョン・ラスキン生誕200年で、ターナーやラスキン自身の作品、ラスキンが見出したラファエル前派の作品や、ウィリアム・モリスのアーツアンドクラフツの作品など約150点を展示。

※「第2章 ラファエル前派」の作品が展示している3階の1番大きな展示室のみ写真撮影がOKでした。

気になった作品

52.ジョン・エヴァレット・ミレイ 滝



53.ジョン・エヴァレット・ミレイ 装飾デザインのための自然のスケッチ(ジョン・ラスキンの提案に従って制作)


↓クリックすると大きな写真で見れるます。



54.ジョン・エヴァレット・ミレイ 結婚通知 -捨てられて



55.ジョン・エヴァレット・ミレイ 新約聖書よりイエスのたとえ話


描かれているのは、左から<パン種>・<秘された宝>・<パリサイ人と取税人>です。


56.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ エリザベス・シダルー《ダンテが見たラケルとレアの幻影》のための習作



58.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 廃墟の礼拝堂のガラハッド卿



63.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)


解説には、こう書かれています。
『左手に美の象徴である林檎を持つ、美と愛の女神ウェヌス。肉感的なバラと長い雄しべのあるスイカズラに囲まれた彼女は、その添え名のとおり、右手に持ったクピドの矢で「人の心変わりさせる者」なのだろう。舞飛ぶ蝶は、愛によって身を滅ぼした者たちの魂だろうか。ラスキンはこの絵について、花は雑だと描き方を批判した。それを受けてロセッティは数回にわたり全体を描き直したが、ラスキンとの関係が修復されることはなかった。』


65.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ クリスマス・キャロル



71.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ ムネーモシューネー(記憶の女神)


解説には、こう書かれています。
『ムネーモシューネーはギリシャ神話の記憶の女神。パンジーは記憶の暗示で、右手の容器には飲むと過去を完全に思い出せる薬が入っている。額縁には画家の手で「ああ、記憶の女神よ。汝は翼生える魂の盃から油を灯に満たし、炎の鍔さでゴールを目指す」と詩が刻まれている。本作は当初《アスタルテ・シリアカ》の準備習作であった。収集家のF・R・レイランドの旧蔵品で、本作と《祝福されし乙女》《プロセルピナ》は並べて掛けられていた。』

壁画的な作品に思えた・・・。


74.ウィリアム・ホルマン・ハント 「甘美なる無為」


解説に「画家の、芸術は真面目で道徳主義的な目的から解放され、代わりに純粋に審美的な目的に仕え、快楽を与えるようなものなのだという信条を示す。」と書かれており、ハントの描きたいものを書いたようです。

肖像画として1860年頃に描きはじめたそうだが、モデルとの破局により一時中断、その後妻となる女性にモデルを替えて完成させたそうです。


77.アーサー・ヒューズ マドレーヌ


4人の表情をみると、家族の思い出の曲を奏でて懐かしんでいるか、悲しい思い出とかがあるのかなぁ~。と思いました。楽器を奏でている女性は、NO.78<マドレーヌ>の女性と同一人物?のような気がした。


78.アーサー・ヒューズ マドレーヌ

室内着を着た美しい女性が赤いサンゴ?のネックレスを持ち、伏し目がちに物思いにふけっている。

アーサー・ヒューズのこの2点(NO.77、NO.78)は、素晴らしかった。


89.フレデリック・レイトン 母と子(サクランボ)


2014年に見たことがある作品で、嬉しい再会。

可愛らしい女の子は母親にさくらんぼを食べさせようとしている。母と子はもちろんだが、背景の百合の花、鶴の屏風、床の絨毯など、すべてが美しい。


102.エドワード・バーン=ジョーンズ 慈悲深き騎士



117.エドワード・バーン=ジョーンズ 赦しの樹


解説の一部には、こう書かれいます。
『トラキヤ王女ピュリスは愛するデーモポーンに捨てられ絶望し自死するも、哀れに思った神々がアーモンドの木に姿を変えた。後悔したデーモポーンがその木を抱きしめると、幹からピュリスが姿を現し、赦しを与えて彼を腕に包み込んだ。』


120.エドワード・バーン=ジョーンズ 三美神

パルテルで描かれた作品で、スレンダーな三美神が描かれているが、右側の女神のこちらを訴えるように見ているのがきになってしまう・・・。


124.エドワード・バーン=ジョーンズ 女性の頭部



128.モリス・マーシャル・フォークナー商会 格子垣(壁紙)



129.モリス・マーシャル・フォークナー商会 迷宮のテセウスとミノタウロス(タイル用デザイン)

迷宮を注意煮ながら歩くテセウスを近くの通路から顔を出して覗いているミノタウロスが面白い。


ラスキンが美術評論家なのは知っていましたが、ラスキンが絵を描いているのは知らなかったですし、今回思っていたより展示していました。

どるちの方でも書いていますが、ラファエル前派やその周辺の画家の作品が好きなので、いろいろ見れて良かったですし、今回は、アーサー・ヒューズの作品が1番良かったと思いました。

一部の展示室は写真撮影がOKですし、会期が終盤になると混雑して写真を撮りづらくなると思うので、お早めにご覧になった方はいいと思いますよ。


巡回情報

久留米市美術館 6月20日(木)~9月8日(日)

あべのハルカス美術館 10月5日(土)~12月15日(日)


この後わ 東急池上線の洗足池駅に移動して<ピッツェリア ダ グランツァ 洗足池店>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ