ぼくらわ 国立新美術館で 9月2日まで開催している<クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime>を見たのだ
この展覧会わ 一部の展示室のみ写真撮影がOKだったので えこうに撮ってもらったお写真を載せて 感想わ えこうに丸投げなのだ
ここから先わ えこうの感想なのだ
国立新美術館 <クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime> 9月2日(月)まで
https://www.nact.jp/exhibition_special/2019/boltanski2019/
公式サイト
https://boltanski2019.exhibit.jp/index.html
日本で過去最大規模の回顧展だそうで、国立新美術館に合わせて約50点の作品を展示している空間インスタレーションで、展覧会の中盤部分の一部の展示室は写真撮影が可能でした。
気になった作品
いつもなら、展示された順番は関係なく作品リストの番号ごとに書くのですが、展覧会が1つの作品のようなものだと思うので、展示されていた順番に書きます。
Cat.40 最後の時
ボルタンスキーが生きた時間の秒数を赤いデジタル文字で刻まれていて、亡くなったら止まってしまうそうです。
Cat.8 影
部屋の窓から覗くと、オバケの部屋のように影が揺らめく。ただ、そのオバケは全く怖くなく楽しそうに思えるのだか、吊り下げられた人のようなものだけは、怖いかも?
Cat.31 心臓音
心臓音が流れていて、その音に合わせた大きめな電球のフィラメントが鼓動のように連続で明かりが点く。なでは、心音を聴いていると、少し落ち着いてくる。
この心臓音は、ボルタンスキーの心臓音。
Cat.7 影(天使)
<心臓音>の次の部屋にある展示で、部屋の上に死神のような影がグルグルと回っている。これは、元気よく動いていた心臓が止まって、影の天使が迎えに来たと思った。
Cat.19 聖遺物箱(プーリム祭)
<影(天使)>の部屋を左へと向かうと、<聖遺物箱(プーリム祭)>など8点近くいろいろな作品が展示しており、写真もあるので、葬式の祭壇や骨壺のような感じに思えた。
解説によると、このシリーズは、ホロコーストによる死者たちと間接的に結びついているそうですし、の父親かユダヤ人なので、当時の話を聞いていて作品を作ったのでしょうね。
Cat.11 モニュメント
<聖遺物箱(プーリム祭)>の奥の部屋で、大小さまざまなモニュメントの作品があり、祭壇やお墓のように思えた。しかも耳を澄ますと、かすかに鈴の音色が聞こえてきて、死者たちを慰めているように思えた。
そして、Cat.7の<影(天使)>の部屋に戻って、奥へと進む。
Cat.49 幽霊の廊下
死後の世界へ誘うように左右の幽霊たちが出迎えている。
Cat.42 ぼた山
作品リストの解説には、『《ぼた山》はたくさんの黒い服が積みあげられた山で、もはやその一枚一枚見分けることは難しい。まるで人間の思い出が失われ、一体となっているかのようだ。個々人の個性は消え去り、不定形な塊だけが残されている。』と載っていたが、日本人の感覚で見ると、服を脱がされ、罪の重さを計った場所なのでは、と思えてしまう・・・。
Cat.44 アニミタス(白)
映像作品で、白い画面の中にたくさんある風鈴が揺れて音色を出している。この音は死者の悲しみなのか、歌声なのか、さだかでないが、ずっと見ていたくなる。
あと、<モニュメント>のある部屋の裏側にあるので、この作品の鈴の音が聞こえていたみたい。
Cat.32 発言する
この人形の黒いコートの人は、その前に立ち止まると、鑑賞者に『死後の世界へはどうやってきたのか』を問いかけてきます。
それぞれ黒いコートごとに問いかけの内容は違っているので、全部の前に行ってみるといいと思います。
Cat.45 ミステリオス
3つの映像は、パタゴニアで撮影されたインスタレーションだそうで、真ん中の映像のラッパ状のオブジェを使いクジラとコミュニケーションを取って、反応を確かめているそうです。
Cat.48 白いモニュメント、来世
死の世界から『来世』の通路を通って転生へと向かうと感じました。
Cat.41 黄昏(※<黄昏>のエリアは撮影禁止だったので、<白いモニュメント、来世>の方から写真を撮りました・・・。)
たくさんの電球が明かりを付けています。展覧会の会期中、1日が経つごとに3つずつ電球の明かりが消えていて、最後には完全に暗くなるそうです。解説には、『人生があらかじめ決められた死に向かって進んでいることを示す』と書いてあったのですが、どなたかが書いていた感想に、卵子へ向かう精子みたいと書いてあって、そっちの方が私にはしっくりきました。日が経つごとに競争相手が少なくなり、ゴールへと辿りつくように感じました。
Cat.46 黄金の海
エマージェンシーブランケットを黄金の海に見立てて、その上を1つの電球がゆらゆらと揺れている。揺れるたびに、黄金の海の凹凸が光ったりしてずっと見ていたくなる。
あと、この展示の近くに<心臓音>の展示があるので、<黄昏>で受精した命の心臓音が聞こえてきたのかと思えました。
1つの作品ごとに感想を書いたので、正直分かりづらくなっているかもしれんが、この展覧会が大きな1つの作品となっており、生から死、死の世界、そして来世への転生と、壮大な旅をしているように感じましたし、素晴らしい展覧会でオススメだと思いました。
ただ1つ気になったことがあって、新聞紙みたいな大きめな作品リストを入口でもらい作品を見ていくのですが、会場内には、作品パネルなどはなく、作品リストの地図と作品名と照らし合わせながら見るのですが、暗い部屋もあったりするので、文字を読むのが大変でした・・・。
あと、私はランチを終えて行ったのですが、表参道にあるルイ・ヴィトンのギャラリーのエスパス・ルイ・ヴィトンでも、ボルタンスキーさんの作品が見れるので、セットでご覧になってみてはいかがでしょうか?
巡回情報
長崎県美術館 10月18日(金)~2020年1月5日(日)
展覧会を見終わって 国立新美術館の入口に展示している 吉岡徳仁さんの<ガラスの茶室―光庵>をまた見たのだ
ぼくのいない写真も載せるのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)
別角度のお写真なのだ
この作品わ 2021年5月10日まで展示していて 無理なんだろうけど ガラスの茶室の中に入りたいなぁ~ って思うのだ・・・
この後わ 国立新美術館から 徒歩3分くらいの場所にある<トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ