ぼくらわ Bunkamuraで 9月29日まで開催している<みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ-線の魔術>を見に行ったのだ
ぼくらわ ミュシャが大好きで大きな展覧会だと3回(2010年・2013年・2017年)見ていて あと 大阪の堺にあるアルフォンス・ミュシャ館にも行ったことがあるのだ
感想わ えこうに任せるけど 一部の作品わ 写真撮影がOKで ぼくが気になった作品なのだ
<黄道十二宮>なのだ
<連作《四芸術》絵画、詩>なのだ(※左が詩で 右が絵画なのだ)
<スラヴィア:プラハ、スラヴィア保険相互銀行のためのポスター>なのだ
<崖に咲くヒース> & <浜辺のアザミ>なのだ
あと これらの作品も良かったのだ
ここから先わ えこうの感想を載せるのだ
Bunkamura <みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ-線の魔術> 9月29日(日)まで
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_mucha/
公式サイト
https://www.ntv.co.jp/mucha2019/
展示構成
1.序―ミュシャ様式へのインスピレーション
2.ミュシャの手法とコミュニケーションの美学
3.ミュシャ様式の「言語」
4.蘇るアール・ヌーヴォーとカウンターカルチャー
5.マンガの新たな流れと美の探究
ミュシャ財団が監修した展覧会だそうで、有名になる前の作品、自身の蔵書や工芸品、20代に手掛けたイラストや、有名なポスターの作品などと、国内外のミュシャの作品から影響を受けた作品が約250点を展示しています。
あと、<3.ミュシャ様式の「言語」>の一部の展示は、写真撮影がOKでした。
気になった作品
42-b.アルフォンス・ミュシャ サロメ:『レスタンプ・モデルヌ(現代版画)』誌(1897年6月号No.2)
カラーリトグラフで、鈴が付いたタンバリンのようなものを持って、透ける服を着て踊るサロメで、こちらを見る魅惑な瞳に惹かれる。
45-a,b,c,d.アルフォンス・ミュシャ 『ル・モワ(12か月)』誌:2月(未使用)、10月、11月、12月のデザイン
4点が1つの額に収められている。色は白のハイライトのみで、描かれているのは月ごとにイメージした女で、どの情勢も美しかったが、左から3番目の帽子を被って振り返る女性が特に良かった。
51.アルフォンス・ミュシャ 『ハースト・インターナショナル』誌・表紙(1925年5月号/ニューヨーク、ハースト・インターナショナル出版)
前に油彩で見たことがあるが、雑誌の表紙だったとは知らなかった。
52.アルフォンス・ミュシャ ジスモンダ
ポスター画家がクリスマス休暇で不在だったため、ミュシャに依頼が来て制作した作品で、これでミュシャは有名になった。
53.アルフォンス・ミュシャ ロレンザッチオ
この作品の近くに関連作品の習作2点あって、見比べが出来ます。
54.アルフォンス・ミュシャ ハムレット
剣を抜くハムレットの背後の青いのは、亡き父王の亡霊、そして下には、恋人のオフィーリアが、配置されているポスターで色を変えているのは、現実と非現実を差別化したためだそうです。
62.アドルフ・アルマン・トリュフィエ ミュシャ作《遠国の姫君》に倣った照明器具
金メッキされた女性の胸像の照明器具で、首元の上と両サイドには大きな花があり、そこに照明をさせるようになっていた。アメジスト、マラカイト、ラピスラズリの貴石を使った装飾が美しいし、照明が付いた状態で見たかった。
70.アルフォンス・ミュシャ 黄道十二宮
黄道十二宮は見たことがあるが、下の部分がカレンダーのようなものや、天使と悪魔らしきものが描かれているのは、見たころがあるが、空白のものは見たことがないような?これは、文字要素を排除して装飾パネルに転用されたバージョンだそうです。
左下にあるマークは、ひまわりと太陽で、右下のはアザミと月。
前々から思っているのだが、なぜ天秤座が1番上に持ってきているのだろうか・・・?
64.アルフォンス・ミュシャ ジョブ
68.アルフォンス・ミュシャ トラピスティーヌ
69.アルフォンス・ミュシャ 「ルフェーヴル=ユティル」ビスケット社:1897年用プロモーション・カレンダー
71.アルフォンス・ミュシャ 夢想
72.アルフォンス・ミュシャ 詩、絵画、連作《四芸術》より
絵画、連作《四芸術》より
詩、連作《四芸術》より
73.アルフォンス・ミュシャ スラヴィア:プラハ、スラヴィア保険相互銀行のためのポスター
解説には、こう書かれています。
『スラヴィア保険相互銀行はプラハに1869年に創立された。「スラヴィア」とは、スラヴ民族の連帯精神の象徴でああり、一般的に女神の姿で擬人化された。その名を冠にする銀行の出現は、チェコのナショナリズムの高揚を物語る。「Q型方式」の構図には「スラヴィア」が民族連帯の象徴であるリングを持った姿で描かれ、彼女が膝に置いた剣は、平和主義と専守防衛の精神を暗喩している。』
74.アルフォンス・ミュシャ 連作《四つの宝石》
74-a.トパーズ-連作《四つの宝石》より
74-b.ルビー-連作《四つの宝石》より
74-c.アメジスト-連作《四つの宝石》より
74-d.エメラルド-連作《四つの宝石》より
75-a.アルフォンス・ミュシャ 崖に咲くヒース
75-b.アルフォンス・ミュシャ 浜辺のアザミ
写真だと見づらいので、画像も載せます。
崖に咲くヒース
崖に咲くアザミ
解説には、こう書かれています。
『「ヒース」と「アザミ」が民族衣装を着たブルターニュとノルマンディーの女性として2点1組で描かれている。ブルターニュには、古代ケルトの言語や風俗の影響が強く残り、一方北欧からの影響のあるノルマンディーは、フランス政治史の中で常に戦略的な要所であった。各々の文化的特色が、民族衣装の装飾パターンと、ケルトとスカンディナヴィアに共通の渦巻き模様で表現されている。』
ミュシャの作品を何度か見ているが、おそらくこの2点は、初めて見たような気がする。
79.アルフォンス・ミュシャ 『鏡によって無限に変化する装飾モティーフ』のためのデザイン
上に書かれている3つは美しくて、妖精の文字のような気がしてきた。
あと、この作品の下の4点作品も良かった。
82.アルフォンス・ミュシャ 三つの季節:春、夏、冬
83-a.アルフォンス・ミュシャ 『装飾人物集』(1905年)図3の最終習作
83-b.アルフォンス・ミュシャ 『装飾人物集』(1905年)図20の最終習作
83-c.アルフォンス・ミュシャ 『装飾人物集』(1905年)図26の最終習作
『装飾人物集』(1905年)図3の最終習作
『装飾人物集』(1905年)図20の最終習作
『装飾人物集』(1905年)図26の最終習作
95.アルフォンス・ミュシャ 闘志(ヤン・ジシュカ):市長ホールのペンデンティブ画のための大型習作
97.アルフォンス・ミュシャ 椿姫(※展示作品とは違いますが、参考として画像を載せます。)
リバイバル版なので、星のところの紫のグラデーションが白っぽくなっていた。
98.アルフォンス・ミュシャ ユリ-連作《四つの花》より
147.アルフォンス・ミュシャ メディア
148.アルフォンス・ミュシャ モナコ・モンテカルロ
私の中で最大の収穫は、<崖に咲くヒース>&<浜辺のアザミ>と、<『鏡によって無限に変化する装飾モティーフ』のためのデザイン>を見れたこと。
ミュシャが大好きなのでミュシャを中心に見ましたが、影響を受けた作品も面白く、ジミ・ヘンドリクスのポスターや、ファイナルファンタジーで有名な天野喜孝さん、ロードス島戦記の出渕裕さんの作品などの作品も印象に残りましたし、面白い切り口の展覧会でした。
ミュシャの大きな展覧会は2年振りですし、また違った見え方がすると思うので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
巡回情報(※会期は変更になる可能性あり)
京都文化博物館 10月12日(土)~2020年1月13日(月・祝)
札幌芸術の森美術館 2020年1月25日(土)~4月12日(日)
名古屋市美術館 2020年4月25日(土)~6月28日(日)
静岡県立美術館 2020年7月11日(土)~9月6日(日)
松本市美術館 2020年9月19日(土)~11月29日(日)
この後わ 駒沢大学駅に移動して<ナポリスタカ 駒沢店>でランチをしたのだけど そのことわ 今度書くのだ