どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家@佐倉市美術館』なのだ

2022年04月20日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<ピッツェリア・エ・バール・レガーメ>でランチをしたぼくらわ 佐倉市美術館に移動して もうとっくに終わっている展覧会フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家を観たのだ(※レガーメわ 基本夜のみの営業で まんぼう中の土日わ ランチをやっていたのだ)



素晴らしい作品が展示していたけど 感想が丸被りなので えこうに任せるのだ

佐倉市美術館 <フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家> 終了しました

※佐倉市美術館の展覧会HPは終了したので、令和4年(2021年)度の展覧会のページを載せます。
https://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/exhibition/old_schedule/schedule2021.html

展覧会のHP
https://pompon.jp/




展示構成

Ⅰ 彫刻家としての歩みー人物像での成功を目指して

Ⅱ 彫刻動物の誕生とその背景
 Ⅱー1 田舎の動物をモデルにー塑像と石造り
 Ⅱー2 なめらかな動物彫刻ーポンポン様式の誕生
 Ⅱー3 パリの動物園にてー異国の動物と大型作品の夢

Ⅲ ポンポンの活躍と評価
 Ⅲー1 《シロクマ》の誕生ー動きとフォルムの美
 Ⅲー2 究極の洗練を求めてー古典とモダン/アール・デコの時代に

Ⅳ モデルへの温かなまなざしー彫刻に捧げた人生

群馬県立館林美術館やディジョン美術館(パリ、国立自然史博物館より寄託)の作品を中心に、ポンポンの動物の彫刻などをメインに約90点を展示していました。


気になった作品

4.セント・カトリーヌ

セント・カトリーヌ(聖カタリナ)の石膏彫刻で、右肩には持物(アトリビュート)の剣を、左肩には百合の花が添えられていた。

天を見上げる聖女の胸像は、ロダンの《悲しみの頭部ジャンヌ・ダルク》との類似からロダンのオマージュの作品とも言われているそうです。

恍惚な表情をしていた。


6.生まれたての雛鳥、割れた卵

ロダンの工房にいた時期にサロンに出品した作品、雛鳥の部分は切り離され、割れた卵と麦の穂のみ、光を透しそうな卵がいい。


23.モグラ

ベルギー産硬石から掘り出した彫刻で、石から顔を出したように表現され、モグラの体は、なめらかで磨かれたので光沢感があり、もとの硬石を荒く掘り出された部分との違いが強調されていた。


29.羽をむしられて駆け回る雄鶏
30.羽をむしられて駆け回る雄鶏
31.羽をむしられて駆け回る雄鶏

毛や羽のない動物彫刻への批評家に対してポンポンがユーモアで返し、絵でも羽のない鶏を描いてみせたデッサンで、3点の作品とも駆け回っているのだが、私には鶏がバレエを踊っているように思えた。


42.カバ



43.ペリカン


1メートルくらいの大きな作品。クチバシから胴体にかけてS字型をしていて、なめらかなフォルムをしている。

ブロンズの緑色のまだら模様やクチバシの黄金色のパティナ(色付け)しているそうです。


44.休んでいる冠鶴

こちらも1メートルくらいの作品。片足をあげて休みポーズをとっている冠鶴でシュッとした細身のフォルム。

頭頂の羽冠は本来房状で前段階では放射状の線が入っていたが、本作はつるりとした半円形に進化したそうで、半円の羽冠がモダンですごく良かった。

この作品のポストカード発売して欲しかった。


54.シロクマ


この作品は、白色大理石だが、シロクマは他にも素材が違うものが、あと2点(無釉硬質磁器・銀合金)展示していた。


55.バン



57.紅ヨーロッパやまうずら

ブロンズの作品で丸いフォルム、光沢感のあって赤みがかった(赤銅色?)に惹かれた。

紅が付くから、赤くしたのかも?



64.遊ぶ雌トラ

右前足を上げたポーズのブロンズのトラ、「一撃を与えるトラ」というタイトルが付けられたこともあるそうです。

トラってどっしりしているイメージがあるが、攻撃をしようとしているので、躍動感を見せている?

あと、このトラはなめらかでスマートなフォルムをしていた。


65.大黒豹


手足も太くじっしりした黒豹だが、シルエットはスマートな感じだった。


72.猪


走っているのだろうが、空を飛んでるような感じで、顔には笑みを浮かべているようで楽しそうな猪。丸みを帯びたフォルムだが、空を飛んでいるようなのでシャープな印象を受ける。


74.カラス

エジプトの彫刻っぽい感じの堂々としたカラス。


76.錦鶏(キンケイ)


磨かれたブロンズの作品で、実際の羽よりも極端に細長くして、そびえ立つような尾羽がいいし、丸くも、しなやかなで洗練されたフォルムがカッコいい。


82.巣の雌鳩

雨樋を巣にして卵を温めているかのように伏せて休む雌鳩を表現していて、柔らかそうで、ぷにっとしつつ、ふわっともしている感じの丸いフォルムが可愛い。


他には、<ボストン・テリア「トーイ」>も良かった。


チラシの画像と、美術館を入ってすぐにあった鋳造技法の解説パネルの写真も載せます。(クリックすると大きな写真で見れます。)
  


フランソワ・ポンポンの作品は数点観たことがあるけど、今回たくさん観れて良かったし、ポンポンの彫刻は、なめらかなフォルムやシルエットが良いと思いました。

佐倉での展示は終了していますが、今は山梨県立美術館で開催しているので、気になっている方や、お近くの方はご覧になってみてはいかがでしょうか?


巡回情報

山梨県立美術館 開催中~6月12日まで


今回も素晴らしい作品を観ることが出来ましたし、美味しいものも食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。