京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

蚊も一座

2019-05-28 08:16:33 | 日記
蚊も一座
                      金澤ひろあき
 5月に大津の義仲寺へ行き、連句の会に参加しました。34度になり、夏を思わせます。その日の参加は、4人。句をつないで行きます。言葉のパズルをはめている心地です。つながるたびに模様が変化します。そこが楽しい。
 蚊が一匹、つきまとってきます。来なくなったなと思ったら、くわれていました。
    義仲寺や連句の席に蚊も一座 ひろあき

5月の巴塚

2019-05-27 08:14:52 | 日記
5月の巴塚
                          金澤ひろあき
 5月の琵琶湖は灰色でした。陸のほうはまぶしいぐらい晴れているのに、湖はかすみ、灰色に包まれています。
 その足で大津義仲寺へ。境内はまぶしいぐらいの緑の滴りです。
 木曽義仲の恋人巴の塚には、洋花が供えてあります。
 なんという鮮やかな鎮魂。
  洋花を手向け五月の巴塚 ひろあき

詩 転勤したら

2019-05-24 08:03:34 | 日記
詩 転勤したら
金澤 ひろあき
転勤したら
若い頃 きれいで憧れていたひとと
再会したよ

おばあちゃんになっていた

会わなかった時の長さを
つくづくと思った
そういう私もじいさんに見えているんだろうな

でも 再会はうれしいもんだよ

叶います

2019-05-23 07:57:26 | 日記
叶います
          金澤ひろあき
新学期昭和の実験器具現役
花吹雪退場します仕事の鬼
春灯す今あることの楽しさを
山道の天気回復梅の花
昨日まで会えていた人なごり雪
おみくじは恋悩みます叶います
あたらしい春風のなか歩く
桜月夜 しのびね洩れてくる絵巻
冴え返る異動の別れ進むなか
愛でる色 魂引きよせる桜月
お引っ越し せめて桜の散る前に

西山寮詩会作品 2019年6月

2019-05-22 08:05:12 | 日記
【西山寮詩会作品】 2019年6月
 芸能神社にて
お多福は古代の美人風薫る   金澤 ひろあき

五月雨雫の音色に安らぎて   野原 加代子
新緑の陽を浴び眩し子等遊ぶ
春きたる鳥が囀り青葉かな

沈丁花蕾ふつふつ老ひとり   宮崎 清枝
奥嵯峨の旧知に逢える春ショート
綿虫のひかりかすかや藪小路
臘梅の香とすれ違ふデイの車
髪切って明日よりショート春隣
桜散る平成終り長らえて
庭隅にたんぽぽ咲かせ代変る
初蝶の浮きては沈む藪小径
菜花入る宅急便や故里讃岐
母の忌やあの日と同じ桜花散る

昭和の日昭和も遠くなりにけり 中野 賢一
春昼やぐーちょきぱーのリハビリー
新樹道平成最後のデイサービスへ

九十坂こえて楽しく散歩する  西田 ナツエ
梅の花ウグイス待たずに去る支度
蕗のとう気付いた時には花ざかり
青空に唯一本の飛行機雲大阪空爆目に写る
入院の時に植えたる草の種畑一面に競ひて伸びる