徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

メダカ水槽の怪…其の五「何じゃこれ…?」

2007-03-23 16:55:00 | メダカの話
 不気味な色の藻をせっせと除去して、やっと視界も良好になった水槽…。
ペットショップのお兄ちゃんに言われたとおり、バクテリアを毎日補給し、フィルターをまめに換え、水草と綺麗な藻が揺れる理想的環境(…かどうかは分からないが…)を維持…。
その甲斐あってか…生き残り五匹のメダカは毎日元気に泳いでいた…。

この調子なら…また数を増やしてもいけそうだ…。

そんなことを考えた矢先のこと…突然…一匹が浮いた…。
つい夕べまで元気元気の状態だったのに…。

えぇぇ~っ?
そんな馬鹿な…何が悪かったんだぁ~?

水換えのカルキが抜け切っていなかったのか…藻の除去剤が強いのか…?
そんなことを考えた。
それにしては…他の四匹は変わらず元気に泳いでいる。

 温度差や環境の変化で急死するのは経験があるけれど…寿命とか病気なら何か兆候があるはず…。
腹を上にして泳いでいるとか…浮かんだり泳いだりの繰り返しとか…。
斑点がでるとか…。

急死する病気もあるとは聞くが…それだろうか…?

 原因が分からないので、一先ず数を増やすことを止めて様子を見ることにした。
けれど…様子を見る間もあらばこそ…翌朝にはまた一匹…。
それに…もう一匹が元気をなくしていた…。

やっぱり…病気か…?
こう立て続けに死んだんじゃ…そうとしか思えんし…。

これほど短時間に連続してメダカが死んだのは初めてのことだ。
巻貝のせいで水質が悪くなった時だって毎日死ぬって状況ではなかった…。

病気なら…全部…あかんかもしれん…。

溜息吐きながら…網で死骸をすくう…。
どこかにそれらしい跡がないか…白っぽく変色した死骸をじっくりと見てみた。

う~ん…なんか…引っ掛かるなぁ…。

なんだか死骸が妙…なのだ…。
病気で死んだにしては…傷みがひどいような気がする…。

ひと晩で腐ったんだろうか…?

 そこで…元気をなくしているメダカを観察してみる…。
まだ生きてはいるが…白っぽくなりかけているから…これはもう助からない…。
よくよく見れば…その身体に傷のようなものができている…。

 傷のようにも見えるけど…はっきりしないなぁ…。
仲間割れで…喧嘩でもしたか…なぁ…?

けど…そんなこと今まで一回もなかったし…。

その頃すでに老眼になりかけていたので細かいものを見ることが苦手…傷みたいに見えるもの…としか判別できなかった…。

翌朝には弱ったメダカが死んでいた。

水槽にはとうとう2匹…。
病気なら…この2匹も感染しているかもしれない…。

急死するタイプの病気は手の打ちようがないと聞く。

何なんだ…いったい…!

気持ちは苛立つが…原因は一向に分からない…。
心配でたびたび水槽を覗いた…。

妙な現象が起き始めてから…五日経つか経たないか…とうとう最後の2匹にも魔の手が伸びた…。

 1匹が水槽のそこに沈み…泳いでいる1匹は白っぽくなって…やはり身体に傷のようなものがあった…。
程なくして…この最後のメダカも力尽き…死んでしまった…。

大ショック!
水槽…片付ける気にもなれない…。
6年近く飼ってきたのに…。

病気…だったんだろうか…?

納得…いかない…。
昼間見た時はみんな元気で…朝になると死んでいる…。
これまでに何匹も死んだメダカを見てきたけど…何処か変…。

メダカが死んでからずっと疑問に感じていた。

 たとえ物言わぬ魚でも居なくなると寂しいもので…時々水槽を覗いては水草やコケが揺らぐのを見た。
別の魚を育ててみようか…なども思ってみたりはしたが…それも何となく気が進まず…水槽は放置したままで成り行きにまかせていた…。

或る日…ふと水槽に眼を向けると…なにやら生き物の気配…蠢くものがある。

何だろう…あれ…?

近付いてよく見ると…トンボみたいな虫が居る…。
それも良く知らない種類のトンボで…小型で薄い体色…どうやら羽化したばかりのようだ…。

何じゃこりゃ…?

こんな変な色のトンボは見たことがない…。
薄茶というのか…肌色の汚いやつというのか…。
トンボに似ている別の虫なのかなあ…?

だけど…これがもしトンボの仲間だとすれば…。

 トンボの幼虫…ヤゴは肉食で時にメダカも餌になる。
夜行性で昼間は動かない…。
ヤゴは動く動物に反応し、生餌しか食べないから、狭い水槽のメダカは大御馳走には違いない…。

 この水槽にはボウフラみたいな虫も居て…ヤゴは餌に事欠かない。
ボウフラはメダカよりは簡単に獲れるだろう…。
メダカを狙って失敗しても生きてはいける…。

う~ん…こいつが犯人だったのか…なぁ?

半信半疑ではあるが…。

それじゃ…こいつが何処から来たのかというと…。
それはおそらく…。

 doveはカルキ抜き用の薬剤をバケツに汲んだ水に入れていたが、それを物干しベランダに出して日光にも当てていた…。
doveの家の近くには川があり、水辺の虫がたくさん居る。
勿論…トンボ類も…。

 トンボ類は水の光に反応するらしいから…バケツの水の中で産卵していたのかもしれない…。
それに気付かないdoveが…水換えにその水を使ってしまった…。
水槽の中で卵が成長し…ヤゴになり…メダカを襲った…。

このトンボ…みたいな虫はそれほど大きくないから…幼虫も小型だったんじゃないかと思う…。
傷を負わせたものの…完全に食いきることができなかった…とか…?

う~ん…。

あくまで想像だけれど…そんな気がする…。

気味の悪い色のトンボみたいな虫をメダカ用の網で引っ掛けてベランダに出した…。

おまえが犯人かどうかは分からないけれど…できればもう来ないでね…。

虫はその場でじっとしていたが…doveが他ごとをしているうちに何処かへ飛んで行ったらしい…。
次に見た時にはもう…そこには居なかった…。

空っぽになった水槽は三年たった今でもそこにある…。
山と積まれた子供の持ち物の脇に…。

それを見るたびに寒々しくて…何か飼おうかなぁ…とは思うのだが…。
あの不気味な虫を思い浮かべると…どうしても…決心がつかないで居る…。





完…。

メダカ水槽の怪…其の四「いい藻?わるい藻?大発生!」

2007-03-19 15:50:00 | メダカの話
 小さなカダヤシは仲間が死んでしまってからも一年余を生き延びた。
巻貝の害にも耐え…病気も乗り越えて…飼い始めてから二年とちょっと…。
メダカの仲間に入れて貰い、雌を追っかけ、とても元気にしていたのだが…。
寿命なのか…とうとう…最初の仲間のところへ逝ってしまった。

それから一年ほどは、水質が安定したせいか水槽は平穏そのもので、クロメダカも生息数を維持していた…。

 けれども、それを過ぎた頃からだんだんに数が減り始め、最終的には、不思議なことに前と同じ四匹だけが残った…。

 しばらくそのままにしておいたけれど…もう少し居た方がいいかな…とも思い…きりのいいところで六匹購入した…。
繁殖期の関係なのか…野菜と同じように入荷時期というのがメダカにもあるらしくてひと月ほど待たされたが…。

 今度のクロメダカは水槽に放す前に死んでしまうこともなくて、六匹すべて順調に水に馴染んだ。
前から居るメダカと喧嘩することもなく、たびたび産卵もしたけれど、doveが隔離しないものだから増えることはなかった。

 この頃になると…もう…家族は誰もメダカに関心を持っておらず…ザリガニの世話はしてもメダカには手を出さなかった。
メダカの飼い主はdove…と決めているようだ…。

それはそうかも知れない…。
今居るクロメダカは全部…後からdoveが買ったものだから…。


 メダカを飼い始めて5年目…店で購入すること三回…しばらくは何事も起こらなかったのに、窓際で水温が高くなったせいなのか、藻を食べる貝が一匹も居なくなったせいなのか…今度は水槽の藻が大量発生し始めた…。

ガラスの壁面にびっしり緑の藻がついて視界が悪い…。
除去用の引っ掻き棒で掻き取るが…ちょっと油断しているとあっという間に増える。

 それもいかにも藻という感じの水中の石などにつく細い水草みたいな綺麗なやつじゃなくて…ドロッとしたヘドロみたいな汚い茶緑色の物体…。
水中のマツモもなんだかだんだん色が悪くなってきた…。

藻じゃなくて…ひょっとしてカビか…これ…?
 
しかも…水面には水ダニ?…がぴょんぴょん…壁面の端っこの方になんだか細っこいイモちゃんが1~2匹…水の中に生息中。

 doveの乏しい知識の中ではダニはともかく…水の中の大き目の虫は肉食のものが居るのでメダカには危険…イモムシ状態で食いつきゃしないだろうけど…。
とにかく何物だか分からない虫は除去するに限る…。

 メダカと一緒に小さな浮き草も増やしていたので…水の調子のいい時には小型の水槽の水面いっぱいに浮き草が広がった…。
この浮き草はザリガニが好んで食べるので…餌としても重宝した…。

 ところが水中も藻が増えるに従って浮き草も色が悪くなり消え始め…あの汚い藻を完全除去する頃にはほんの少しになっていた。

 藻を退治するのに…エビを買ってくるべきかどうか迷ったが…生き物を増やすのは避けた…。
水を換えフィルターを換えて…どうにかきれいにした…。
新しいマツモも植えた…。

 メダカにとって藻の存在が良いのか悪いのかよく分からないが…店でもネットの情報でも藻は除去すべきもの…みたいに言うので…できるだけ頻繁に取り除き…除去剤も使った。
努力の結果かどうか…六年目には…わりと落ち着いた環境の中で五匹ほどが元気に泳ぎ回っていた…。

よしよし…水が良い状態になってきたから…そろそろまた増やそうかなぁ…。

そんなことを思っていた矢先…突然…不可思議な現象が起こり始めた…。






続く…。

メダカ水槽の怪…其の三「こんなの…有り…?」

2007-03-16 11:47:00 | メダカの話
 病気にも負けず生き残った雄のカダヤシ…。
白い斑点も出ることなく元気いっぱい…。
けれども何処となく寂しそうで気にかかる…。

小さな水槽でも中に居るのがたった一匹となると広々とし過ぎて寒々しい。

やっぱり…お仲間が必要だよなぁ…。

ひとりぼっちになってしまったカダヤシがなんとも可哀想で…買い物ついでにペットショップに立ち寄った…。


 ペットショップと言ってもホームセンターの一角で…観賞魚の専門店ではない。
小鳥・犬・ハムスターなどいろいろな小動物を売っているところだ。

 そういうところの生き物の良し悪しは分からないが…水槽の金魚が死んで浮いていても放ってあるところを見ると…それほど動物に対して注意を払っているようには思えない…。

 うちに居るのはカダヤシだが…用水路で勝手に増えたような外来種を扱っているわけがない…。
少々お高いが…お仲間としてクロメダカを買うことにした。
固有種を大切にしている人たちから見ればとんでもない話ではある…。

 ヒメダカの方がずっと安いのだが…やはり体色の違いが気になる…。
メダカは黒い方が好きだ…。

10匹ほど買って…帰宅した。
買い物の荷解きもそのままに…いそいそと水槽のある部屋へ向かう…。

 この段階で…すでに…カダヤシの所有者が誰かってことなど頭の中から消し飛んでいる…。
カダヤシの飼い主はあくまで貰ってきた子供たち…のはずなのに…。

 メダカはビニール袋に水と酸素(だろうか…?)を注入したものの中で泳いでいる…。
水温に慣らす為にメダカの入ったビニール袋をそのまま水槽に入れておく…。

ちょっと狭いけど…もうしばらく我慢しとけな…。
後で…水槽に入れてやるからさ…。

何となくウキウキ気分でその場を後にした…。


 何やかんやと家の仕事を片付けて…夕方…水槽の部屋に戻った…。
ブクブク…ピチピチ…といつもの泡の音がする…。

そろそろ水温が馴染んだかな…と思い…水槽の中の袋を覗くと…なんだか妙な動きをしているのが2匹…。
元気なメダカの間を…ゆらゆらと…水の震動に乗って動く…。

ちょい待てぇぃ…こんなん有りかぁ…?

買ってきたばかりのメダカ…10匹の中の2匹がすでに昇天していた…。

ホームセンターのペットコーナーのメダカは自分でこれと選べるわけじゃなくて…店員さんのすくったものを買ってくる…。

 はい…って渡された袋を…そのまま持って来たのだけれど…全部のメダカが元気なのかどうかまでは見てなかった…。
その時にはちゃんと生きていたとは…思うのだが…。

運が悪かったのか…水温の変化に耐えられなかったのか…?

何れにせよ…不注意…がっくり…だ…。

可哀想なメダカちゃん…。

死んだメダカをザリガニにくれてやって…残りのメダカを水槽に放った…。
残り8匹は元気元気…水槽の中を泳ぎまわる…。

カダヤシは少し離れたところにじっとしている…。

新しいお仲間だよ…。
早く慣れるといいな…。

やがて…メダカたちはそれぞれの好みの場所を見つけたらしく…2匹…3匹とグループ状に分かれて落ち着いた…。

種が違うから…小さな雄のカダヤシがメダカたちのお仲間に入れて貰えるかどうか…それを少し心配していた…。

けれど…さほど…問題はなかったようだ…。

翌日…カダヤシは元気に雌を追いかけていた…。

 




続く…。

メダカ水槽の怪…其の二「恋の季節」

2007-03-10 16:38:30 | メダカの話
 先回…生き残ったのは三匹だけだと書いたけれど…よくよく思い出してみると最初に残ったのは雌二匹雄二匹の四匹だったような気がする…。

 何しろ…9年近く前のことだから…なぁ…。
大きい雌が一匹居たので…影の薄い小さな雌の存在を忘れていた…。


 水質が安定すると雄が雌を追っかけ始めた。
入れてあるマツモの周りをぐるぐると…。

 雌が動かないと…その斜め下くらいのところで…雄がじっとしている…。
しばらくすると追っかけまわす…。
相性が合うも合わないも…雌雄二組しか居ないんだから…。

個体数が少なくて選択の余地がない場合…どうなるんだろう…。
そんな余計な心配をした…。

時々水槽を覗いてみると、上手いことペアが二組とはいかないようで、雄二匹は同じ雌を追いかけているように見受けられる…。

小さい雌は他の三匹と反対側に居てえらく暇そうにしているが…。
この子には春が来ていないのかなぁ…。
どうなんだろう…。
 

 卵を見つけたのは夏の初め頃だったか…。
なんと小さい雌の御腹に卵が数個くっついていて、マツモにも絡み付いていた…。

 増えては困ると思いつつも…卵を見れば孵化が待ち遠しい…。
人間とは勝手なもんである…。

放っておくと食べられてしまうから、本当は卵を別の水槽に入れて親から隔離しなければいけないのだが、其処まですべきかどうか…。

 狭いdove家ではあんまり増えて貰っても、他に水槽を置く場所もないので、繁殖については自然に任せた。
カダヤシを増やしても…日本固有種のメダカにとっていいことはないんだし…。

 案の定…しばらくすると…卵は姿を消した。
が…なんと透明な稚魚が1~2匹…チョロチョロ動いているではないか…。
見落としそうなくらいだ…。

おお…食われずに助かったのも居たんだ…。

心うきうきで子供たちに伝えた…。
早く大きくなれよ…なんて都合のいいことを思っていたのも束の間…あっという間に消えてなくなった…。

やっぱり…隔離しとかないかんかったか…。

そうは思っても積極的には行動しない…。
基本的には増えると困る…というのが先に立つ…。


 四匹になってからは、ほとんど何事もなく平穏無事に過ぎていった。
何度か産卵したがついぞ増えることもなく…。

 二年目に入った頃…突然…雌に異常が起きた…。
雌の口の辺りに白い斑点が出始め、次第に元気をなくしていった。
斑点のない雄も何となく身体が白っぽくなっている…。

病気だろうか…?

それまでまともに魚類を飼った経験のないdove…魚の病気に対してどう対処していいか分からなかった…。

やがて…雌二匹と雄一匹が死に…小さい方の雄一匹だけが生き残った…。
何度か水替えをし、バクテリアを入れ、ろ過用のスポンジも頻繁に交換した…。

最後に残った雄はめちゃくちゃ元気…。
けれど…水槽の中にぽつんと一匹というのは如何にも寂しそうだった…。
人間の方が勝手にそう思っていただけのことなんだが…。

 



続く…。

メダカ水槽の怪…其の一「油断大敵」

2007-03-08 16:20:30 | メダカの話
 三年ほど前までメダカとカダヤシを飼っていた。
この二種類の魚は見た目は良く似ているが…カダヤシは外来種…尾びれが丸っこいのとオスの尻びれが長いのが特徴である。

 飼い始めたのは子供がまだ小1くらいの時…。
年に1~2回ほど行っていた小さな釣堀のおじさんが、釣堀のすぐ脇に在る小さな流れからすくい上げて、子供にくれたのが最初である…。

 世話の大変さを知らない子供たちはメダカを貰った…と大喜びした…。
doveは内心…えらいもんを貰ってしまった…と嘆いたのだが…。

17~8匹ほど貰ってきたのだが、長時間車に揺られたショックか、帰宅した時には二匹ほど死んでいた。
案外…環境の変化に弱いようだ…。

 子供用の持っている昆虫観察兼用の水槽では小さ過ぎるかもしれないので小型のガラス水槽を買い…酸素補給用の装置を入れ…水槽用の小砂利や水生植物を入れた…。

 新しい水槽とぼこぼこ泡の出る機械…子供たちはメダカよりそちらに気を向けている…。
餌やりはともかく…小1の女の子に重いガラスの水槽を扱うのは物理的に無理…。
電気を使っているから感電すると危ないし…下手に薬剤を触らせると…逆にメダカを殺しかねない…。

 やっぱり…あかんわ…こいつらまだ…メダカの世話はようせんな…。
分かってはいたけれど…だから…断りたかったんだけど…。

 ついぞ自分で世話することのない連れ合いが…上機嫌でおじさんにお礼を言っちゃったもんで…。
いいもの貰って…よかったね…なんぞとお愛想言って…。

誰が面倒見るんだよ…。

そうは言っても飼っていれば可愛いもんだし…ちびっこいのがちょっとでも大きくなれば嬉しいし…doveはせっせとペットショップに足を運んだ…。

 しばらくは元気に生きていたのに半年ほどすると1匹…2匹…と死ぬものが出てきた…。
水替えの際には…カルキ抜き用の薬剤を入れて1日外に出し…調整しておいた水を使い…前の水を半分残してできるだけ刺激を与えないようにしていたのに…。

 6匹ほどに減ってしまった頃…ふと気付いた。
水槽を見ると壁に何匹もの小さいタニシのような巻貝がついている…。
そう言えば…この前新しい水草を入れた後に…石の上辺りに1~2匹…居たような気もするが…いつの間にこんなに増えたんだろう…?

小さくて可愛いのでその1~2匹…見逃していたのだが…どうやらそれがいけなかったらしい…。

メダカはビニール袋に川の水を入れただけの状態で貰ってきたのだが…この巻貝は何処から現われたのか…。

よくよく見れば水槽のあちらこちら…植物にも石にも透明なゼリー状の卵がいっぱい…。
 最初の水に透明な卵が混じっていたのか…何度か水草を入れ替えているけれど…ひょっとしてそれについてきたのだろうか…。

外敵が居ないから爆発的に増える…。
こりゃぁいかんと思った時にはすでに何十匹にも増えていた…。

 ペット・コーナーでこの貝の弊害について訊いてみると…こうした巻貝が水槽の中で増えると水が汚れ…魚に悪影響を及ぼすのだそうだ…。
巻貝の除去と水質保持のためのバクテリアを使うことを勧められた…。

 本当は敷いてある小砂利を焼き、消毒した方がいいらしいが、その間メダカの扱いに困るので、とりあえず巻貝という巻貝を捕まえて外に出し、卵もすくってはほかした。

 巻貝を捕まえるのは子供たちも手伝った。
水槽や石の上に姿が見えたら手当たり次第やっつける…。
巻貝が食用にする藻が生えないように抑制薬剤も使った。

何日もかけてとうとう巻貝の姿は見られなくなった…。

被害は…残り三匹で食い止められた…。
残ったのは生命力の強いカダヤシ…メダカは一匹も居なかった…。
 



続く…。