徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

今日も朝から…喧しい…。

2007-03-31 15:54:00 | ひとりごと
 今日は料理の話じゃないよ。
ちょっと春らしい色だったからのっけただけ…。
気分転換…。

ここのところ選挙運動の車がウロウロしていて、今日も朝から喧しい…。

 あれ聞くとホントうんざりする…。
音がくぐもっているから何言ってるか分からないから…騒音にしか聞こえない…。

 朝から晩まで何台も通っていく…。
あっちの車こっちの車…声が混ざってなおさら分からん…。

あの宣伝カー…道で出会うと…通りすがりに大きな声で叫ぶんだよね。

ご声援…有難うございます!

…ってね。

誰も声援してないし…手を振ってもらっても嬉しくない…。
だって本人じゃないんだよ…その車に乗っているのは…。

狭い地下鉄の駅の入り口前にずらっと並んでるし…スーパーの前なんかで大声上げてるし…ああいうのは迷惑条例に引っ掛からないのかねぇ…。

まぁ…短い期間だから仕方ないのかも知れないけど…。
できるだけ住宅街には来ないで欲しいよ…。

…って有権者は住宅街にいるんだから…来るなって言っても無理な話か…。









今日の一品…いわしの梅煮…dove風…。

2007-03-30 16:45:00 | 簡単手抜き料理
 doveが子供の頃には…鰯はとても安い魚で庶民の台所を助けていました。
その頃には獲れ過ぎて肥料や飼料にされたこともあると聞き及びますが、漁獲高が減り、ここのところ、鰯とは思えない結構な高値になっていました…。

 安い時代を知っている者にとっては…鰯如きにお金をかけられないというのが本音で…少し前までたまにしか購入しませんでした。
秋には代わりに秋刀魚でこの梅煮を作っていました…。

それが…この春になって…わりとお手頃な価格で出始めました…。
鰯好きには有り難い話で秋刀魚とはまた違う味わいを楽しむことができます。

 鰯は美味しい魚ですが、魚をあまり食べつけない方にとっては生臭みが気になるかもしれません。
塩焼きや醤油の付け焼きにしてカボスやスダチ…レモンなどをかけて食したり、生姜や葱で臭みを取ったり、酢を使ったりもしますが、doveは梅干を入れて炊くのが好きです。

梅干はdove式煮魚のほとんどに使います。
メバル…アイナメ…キンメダイ…アマダイ…カレイやブリなど醤油で煮る魚に重宝します…。

すでに使っていらっしゃる方も多いのでは…。
まだの方はお試しあれ…。
お勧めです…。



あれは…春…。

2007-03-29 21:58:00 | ひとりごと
 あれは…高校生の春…。 ぽかぽか陽気の午後のこと…。
校庭で準備運動を終えると部員みんなで一斉に学校の外へ走り出た…。

 通常は練習場で部活を行うのだが、体力と持久力をつけるため、たまに学校の外を走る…。
給水塔のある林であったり、近くの神社であったり、行き先は様々だが、普段の練習とはまた違って、体力的にはしんどいけれど気分的にはゆったりしていた…。

 その日は外回りで…みんなして学校のマラソンコースを走った…。
田舎の学校だから…マラソンコースには用水路あり…畑あり…田んぼあり…。
それらを眺めながら自分のペースで走る…。

 常勝校のような厳しい部活ではないので、タイムがどうのは問われない…。
決められた距離を走ればいい…。

 もくもくと走る部員もいれば、友達同士談笑しながら走っている部員もいる。
外回りの時には、先輩も後輩もわりとのんびりしていた…。

 中学まで運動していなかったから…体力不足で走るのが苦手…。
決して嫌いではないのだが…のろい…。
まあ…一応は運動部員なので…校内でビリッケツ…にはならないけれど…。

一緒に走っていた友だちと自分がマラソンコースのちょうど中ごろに差し掛かった時…目の前に果樹園が見えた…。

それも…見事に花盛りの林檎園…。

林檎の花を初めて間近に見た…。
北の方では五月頃に咲く花も…この辺りでは少しばかり早いのだろうか…。

白い肌にほんのり紅差したような…得も言われぬ艶やかな花びら…。
匂い立つ中にも…初々しい乙女の恥じらいを秘めた…花…。

果樹園を横目に走りながら…少しときめく…。


この先のなだらかな坂が一番苦しいんだて…。

…と…不意に友だちが言った。

急な坂でもないのに確かに足に来る…。
マラソンコースの三分の二を過ぎた辺り…。
ぽかぽかお日さまは持久走にはきつい…。

けれども…この道の片側には竹やぶ…片側には民家の綺麗な庭がある…。

竹は優しく陰を作り…走る者たちに風を送ってくれた…。
さわさわと音を立て吹き抜ける風…。
庭にまだ残る梅の花…。

梅…? 
いや…梅に似た花だったのかも…知れない…。

あの角を曲がると校舎へ向かう最大の坂…。
その坂の途中にも藪があり…小鳥の憩うせせらぎを包んでいる…。

頑張って…あと少し…。
畑を越せば…すぐ…そこ…。

校舎はほら…眼の前だ…。



春の魔法

2007-03-28 16:20:00 | ひとりごと
 菜の花の芽の辺りをを軽く湯がいて豆腐との和え物を作る…。
別に作っておいた出汁をかけて頂く…。

ほんのり春の香りの一品…。

 見た目は白い豆腐が綺麗だけど…味ならゴマや黒ゴマの豆腐も負けていない…。
ただし…ちょっとグロテスク…色彩的に好き嫌いがあるかもしれない…。


 朧月夜という唱歌をご存知だろうか…?
この唱歌を聴くとdoveの脳裏には、霞む月に照らされた畑一面の菜の花が浮かんでくる…。
香りまで感じるくらいに…。

 子供の頃…オカンの田舎へ遊びに行くと、あちらこちらで菜の花を見かけたが、植えてある規模は小さくて、この歌のイメージには程遠いものだった…。
 それなのに、この歌を聴くと、何故か、まるで見たことでもあるかのように状景が浮かぶのだ…。
畑の中の道を歩いて行く人や…鐘の音までも…。

 あれは…doveがまだ学生の頃…。
仲間と連れ立って春スキーに出かけた…。

 冬にも同じスキー場へ行ったが…その頃は下の街や村の方も雪がいっぱい…。
白い雪の中に木々が点々と浮かぶ山を見て、友人のひとりがゆかりのおむすびのようだと笑った…。

 さすがに三月ともなると下界には雪がなく…何処もかしこも春真っ盛りで…上へ行っても本当に滑れるのかどうか…少しばかり不安だった…。

 あと少しで下の街に到着というところ…だったと思う…。
突然…目の前に一面の菜の花畑が現われた…。

目の覚めるような黄色の世界…。
温かい春の色…。

お日さまの色…。

 この時doveは生まれて初めて…こんなにたくさんの菜の花を直に見た…。
あの唱歌が頭を過ぎった…。
思わず歌いたくなったけど…恥かしいからやめた…。

車は何事もなく進み…やがて畑を通り過ぎた…。

ほんの一瞬のこの光景が…今でも忘れられない…。
スキーができるかどうかなんて不安…その瞬間には消えていた…。

 スキー場の下の方のコースにはタンポポなどの可憐な花がそこかしこに咲いていて…雪のゆの字も見当たらない…。
けれども…山頂付近の広々となだらかなコースには…まだ雪が残っていて十分に楽しむことができた…。
それも最高に爽快な気分で…。

 ひとつの山の上と下…ほんの短い距離の間に…春と冬が同時に存在する不思議な光景…瞬時にタイムスリップしたような…なんとも名状し難い体験だった…。

多分…菜の花畑を眼にしたその時から…doveは別世界に飛んでいたんだ…。
ほとんど貸し切り状態のご機嫌なゲレンデで…去り往く冬を満喫…。

春のくれた魔法に…感謝…。
楽しかったよ…。




買わされました…。

2007-03-27 21:26:21 | ひとりごと
 新学期の準備…進んでますか…?
doveも少しずつ必要なものを購入しています…。

 携帯を持たせるのは…金額的にも安全性の面からも頭の痛いところですが…公衆電話が街からどんどん消えていくので…買わないわけにはいかないですねぇ…。

 正直…携帯…まったく分かりません…。
お店へ行ったはいいが…どのコースを選んだらいいのか…それぞれに長短がありまして…非常に迷いました。

とりあえず…有害サイトへいけないように…と…料金超過で通信が停止する設定条件をつけて…ということだけは強調しました…。

 ダウンロード超過をやらかしそうな妹には定額使いたい放題系…無駄遣いしない姉には大人と同じ料金設定のものを選びました…。
この契約もよくよく考えてみれば良し悪しですが…美人のお姉さんに勧められて…無知なdoveはそんなもんかなぁ…と…。

 機種を前の世代にしてくれればゼロ円なのに…子供たちが気に入ったのはこれ…。
この機種がこの値段で…高いのか安いのか見当もつかないので…まあ…気に入ったのならしゃぁないわ…と…買ってしまいました…。

 約束違反の場合は小遣い召し上げと携帯停止処分をすることにしていますが…すでに携帯を手に入れたとあちこちにメールを送っているようです。
約束が何処まで頭の中に残っているか…極めて疑問…。

十分気をつけて観察していなければ…と思っています。
…が…思うだけ…かも知れません…。

多分…doveの方が先に…忘れてしまうでしょう…。
料金超過が…無い限りは…。

実に…困った親です…。



お土産…名物餃子…。

2007-03-26 17:44:00 | ひとりごと
 これは古くから名古屋駅にある店の名物餃子です。
少し前までは名鉄百貨店の地下に店がありましたが…ほんの少しばかり移動して近鉄の地下…惣菜コーナーの入り口付近にあります。

 焼き餃子や各種焼売も売っていますが…この店では何と言ってもこの蒸し餃子がお勧め…。
この店で…餃子ください…と言えば…この蒸し餃子のことを指すくらいです…。
ボリュームがあるのにあっさりしていて…いくらでも食べられます…。

残念なのは惣菜コーナーであるだけに…テイクアウトのお店…。
その場で味わうことはできません…。

 ここの年配の男性店員さん(専務さんかな…間違っていたらごめんなさい…。)は有名な方で…物凄いスピードで商品の箱を包装紙で包むことができるんです。

そのうえ…計算が速いのか…すべてを頭に入れておられるのか…幾箱買っても即座に代金とお釣りの金額を答えてくれます。

この方もここの名物のひとつなんですよ…。

 名古屋駅方面へ出ると必ずこの蒸し餃子を買って帰ります。
電車の中で匂うのがちょっと恥かしいけれど…家族へのお土産はこれが一番…。
周りの乗客の皆さん…ご免なさい…です。

焼き餃子とは一味違った風味を楽しめますよ…。


 

どうしましょ…?

2007-03-25 21:41:31 | ひとりごと
 今日は娘たちの制服を買いに行った。相変わらず…制服は高いねぇ…。 
うちは公立と私立両方だけど…私立は夏冬同時に購入するのでお財布が大変…。
その代わりにいち時にことが済んで手間が要らない…。
公立は後ひと月もしたらまた夏服を買いに行かなければならない…。

陸の孤島と呼ばれているこの街から中心部に出るのはとても面倒…。
仕方ないけどね…。

doveたちの時は…一着しか買って貰えなかった…。
だから…同じものを二~三ヶ月くらい着ていたことになるのかな…。

長い休みのたびに洗濯屋さんに洗って貰う…。
その頃は今のように自宅で洗える制服なんてできてなかった…。
ウールなので型が崩れたり…縮んだり…が心配でとても自宅では扱えなかった…。

最近ではスーツでも自宅で洗えるものが出てきている。
便利になったものだ…。

 頻繁に洗えるから洗濯屋さんには出さないけど…着替え用も買うので経費もかかる…。
どっちがいいとも言えないか…。

 あれは…中二の頃だったか…冬休みに制服を洗濯に出した。
その制服はオカンがdoveのために…と…無い金はたいて…わざわざ良質の素材を選んでくれたもので…着心地が良くて気に入っていた…。

 毎日着て…汚れて…匂いだっていいとは言えない制服…。
これで新学期は選択したての気持ちよい制服で学校へ行けると安心していたのだが…。

なんと…預けてあった洗濯屋さんが火事になってしまったのだ。 

 勿論…制服は焼けてしまった…。
新学期までそれほど日が無くて非常に困った…。
洗って貰うだけの筈が…作って貰うことになってしまったのだから…。

 制服というのは頼んでから出来上がるまでにかなり日数がかかる…。
間に合うかどうか…本当に心配だった…。

 洗濯屋さんが弁償してくれて…新しい制服も何とか間に合ったのだが…急ぎのことでもあり…いくら新しくてもあのオカンの選んでくれたもののような着心地の良さは得られなかった…。

 今年は公立の発表が遅かったせいで制服が届くのは入学式ぎりぎりだ…。
何とか…間違いの無いように届いて欲しいものだ…。






地震被災地の皆さま…お見舞い申し上げます…。

2007-03-25 21:01:55 | ひとりごと
被害に遭われた皆さまに心からお見舞い申し上げます…。

怪我をされた皆さまには一日も早い回復をお祈り申し上げます…。

また不幸にして落命された方を悼み…お悔やみ申し上げ…ご冥福をお祈り申し上げます。

未だ…水や食料・毛布などの届かない地域があると聞きます。
余震もあったと聞きます。
どんなにか怖ろしく…つらいことでしょう…。

少しでも早く、被災地の皆さまが安心して生活できる状態になりますように、衷心よりお祈り申し上げます…。




 コメント有難うございました。 こちらは大丈夫です。
ここは太平洋側なので、震度2くらいの弱震です。
ご心配をおかけしました。

今日の一品…ピリ辛手羽元…dove風…。

2007-03-24 21:17:00 | 簡単手抜き料理
                                 
 
 近くの公園にも桜が咲き始めました…。
この辺りにも…間もなく華やかな季節がやってきます。

 ちょっとしたパーティの時にも使える鳥料理…。
煮込み料理なので時間はちょっとかかるけれど、手間はそれほどかかりません。
コチュジャンと豆板醤の利いたピリ辛手羽元…。

 肴にも好し…おかずにも好し…。
残れば大根などの野菜と炊いて翌日のおかずにもできます。



 見た目は豪快な料理ですが、画像のように鍋ひとつで煮るだけの単純なもの…。
誰にでもできます。

ピリ辛が苦手な方は和風の味付けもありますよ…。






メダカ水槽の怪…其の五「何じゃこれ…?」

2007-03-23 16:55:00 | メダカの話
 不気味な色の藻をせっせと除去して、やっと視界も良好になった水槽…。
ペットショップのお兄ちゃんに言われたとおり、バクテリアを毎日補給し、フィルターをまめに換え、水草と綺麗な藻が揺れる理想的環境(…かどうかは分からないが…)を維持…。
その甲斐あってか…生き残り五匹のメダカは毎日元気に泳いでいた…。

この調子なら…また数を増やしてもいけそうだ…。

そんなことを考えた矢先のこと…突然…一匹が浮いた…。
つい夕べまで元気元気の状態だったのに…。

えぇぇ~っ?
そんな馬鹿な…何が悪かったんだぁ~?

水換えのカルキが抜け切っていなかったのか…藻の除去剤が強いのか…?
そんなことを考えた。
それにしては…他の四匹は変わらず元気に泳いでいる。

 温度差や環境の変化で急死するのは経験があるけれど…寿命とか病気なら何か兆候があるはず…。
腹を上にして泳いでいるとか…浮かんだり泳いだりの繰り返しとか…。
斑点がでるとか…。

急死する病気もあるとは聞くが…それだろうか…?

 原因が分からないので、一先ず数を増やすことを止めて様子を見ることにした。
けれど…様子を見る間もあらばこそ…翌朝にはまた一匹…。
それに…もう一匹が元気をなくしていた…。

やっぱり…病気か…?
こう立て続けに死んだんじゃ…そうとしか思えんし…。

これほど短時間に連続してメダカが死んだのは初めてのことだ。
巻貝のせいで水質が悪くなった時だって毎日死ぬって状況ではなかった…。

病気なら…全部…あかんかもしれん…。

溜息吐きながら…網で死骸をすくう…。
どこかにそれらしい跡がないか…白っぽく変色した死骸をじっくりと見てみた。

う~ん…なんか…引っ掛かるなぁ…。

なんだか死骸が妙…なのだ…。
病気で死んだにしては…傷みがひどいような気がする…。

ひと晩で腐ったんだろうか…?

 そこで…元気をなくしているメダカを観察してみる…。
まだ生きてはいるが…白っぽくなりかけているから…これはもう助からない…。
よくよく見れば…その身体に傷のようなものができている…。

 傷のようにも見えるけど…はっきりしないなぁ…。
仲間割れで…喧嘩でもしたか…なぁ…?

けど…そんなこと今まで一回もなかったし…。

その頃すでに老眼になりかけていたので細かいものを見ることが苦手…傷みたいに見えるもの…としか判別できなかった…。

翌朝には弱ったメダカが死んでいた。

水槽にはとうとう2匹…。
病気なら…この2匹も感染しているかもしれない…。

急死するタイプの病気は手の打ちようがないと聞く。

何なんだ…いったい…!

気持ちは苛立つが…原因は一向に分からない…。
心配でたびたび水槽を覗いた…。

妙な現象が起き始めてから…五日経つか経たないか…とうとう最後の2匹にも魔の手が伸びた…。

 1匹が水槽のそこに沈み…泳いでいる1匹は白っぽくなって…やはり身体に傷のようなものがあった…。
程なくして…この最後のメダカも力尽き…死んでしまった…。

大ショック!
水槽…片付ける気にもなれない…。
6年近く飼ってきたのに…。

病気…だったんだろうか…?

納得…いかない…。
昼間見た時はみんな元気で…朝になると死んでいる…。
これまでに何匹も死んだメダカを見てきたけど…何処か変…。

メダカが死んでからずっと疑問に感じていた。

 たとえ物言わぬ魚でも居なくなると寂しいもので…時々水槽を覗いては水草やコケが揺らぐのを見た。
別の魚を育ててみようか…なども思ってみたりはしたが…それも何となく気が進まず…水槽は放置したままで成り行きにまかせていた…。

或る日…ふと水槽に眼を向けると…なにやら生き物の気配…蠢くものがある。

何だろう…あれ…?

近付いてよく見ると…トンボみたいな虫が居る…。
それも良く知らない種類のトンボで…小型で薄い体色…どうやら羽化したばかりのようだ…。

何じゃこりゃ…?

こんな変な色のトンボは見たことがない…。
薄茶というのか…肌色の汚いやつというのか…。
トンボに似ている別の虫なのかなあ…?

だけど…これがもしトンボの仲間だとすれば…。

 トンボの幼虫…ヤゴは肉食で時にメダカも餌になる。
夜行性で昼間は動かない…。
ヤゴは動く動物に反応し、生餌しか食べないから、狭い水槽のメダカは大御馳走には違いない…。

 この水槽にはボウフラみたいな虫も居て…ヤゴは餌に事欠かない。
ボウフラはメダカよりは簡単に獲れるだろう…。
メダカを狙って失敗しても生きてはいける…。

う~ん…こいつが犯人だったのか…なぁ?

半信半疑ではあるが…。

それじゃ…こいつが何処から来たのかというと…。
それはおそらく…。

 doveはカルキ抜き用の薬剤をバケツに汲んだ水に入れていたが、それを物干しベランダに出して日光にも当てていた…。
doveの家の近くには川があり、水辺の虫がたくさん居る。
勿論…トンボ類も…。

 トンボ類は水の光に反応するらしいから…バケツの水の中で産卵していたのかもしれない…。
それに気付かないdoveが…水換えにその水を使ってしまった…。
水槽の中で卵が成長し…ヤゴになり…メダカを襲った…。

このトンボ…みたいな虫はそれほど大きくないから…幼虫も小型だったんじゃないかと思う…。
傷を負わせたものの…完全に食いきることができなかった…とか…?

う~ん…。

あくまで想像だけれど…そんな気がする…。

気味の悪い色のトンボみたいな虫をメダカ用の網で引っ掛けてベランダに出した…。

おまえが犯人かどうかは分からないけれど…できればもう来ないでね…。

虫はその場でじっとしていたが…doveが他ごとをしているうちに何処かへ飛んで行ったらしい…。
次に見た時にはもう…そこには居なかった…。

空っぽになった水槽は三年たった今でもそこにある…。
山と積まれた子供の持ち物の脇に…。

それを見るたびに寒々しくて…何か飼おうかなぁ…とは思うのだが…。
あの不気味な虫を思い浮かべると…どうしても…決心がつかないで居る…。





完…。