祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

・ 映画「100,000年後の安全」

2014-01-26 03:29:31 | 原発事故
期間限定での映画が流れています。2014年1月21日~2月10日までです。
オンカロ

スエーデンのオンカロに建設中の放射性廃棄物の最終処分場を撮影しています。今の地球上には、およそ25万tの放射性廃棄物があります。スエーデンの科学者は人間に影響がなくなるまでの期間100,000年を安全に処理する方法を考えました。今考えられるベストは、自己完結型で管理をしなくても良い方法であることです。今地上にある放射性廃棄物は、全て水の中に入れられて管理されています。それは水が放射線を遮断する役割を担っているからです。しかし、100,000年もの間、完全に管理することは不可能であると考えられます。そこで、地中深く岩盤の中に閉じ込めてしまおうと云う訳です。100,000年もの間、安全に閉じ込められるかはその岩盤が動かないこと絶対条件です。調査の結果、オンカロにある岩盤は18億年の間動いた形跡がないことが分かり、そこに最終処分場を作ろうとしているようです。

取材の中で、同じような地下処分場を作ってはいけない地域はどこか? という質問に対して、作ってはいけない場所は「日本」であると言っています。日本は太平洋プレート・ユーラシアプレート・北アメリカプレート・フィリピン海プレートなどの岩盤プレートや海洋プレートが重なっている所で、常に変化しており「安定している岩盤」が無いからです。日本政府は、青森の六ヶ所村に実験と称して地下実験場を作ろうとしています。そしておそらくそのままそこを最終処分場にしてしまうつもりでしょうね。

スエーデンの科学者や政府とは、その責任の取り方まるで違いますね。スエーデンの人たちは、原発を使いその結果として出てきている放射性廃棄物の処分を、後世の人たちの負担にさせないためにどうするかを考えています。科学者たちは、10万年もの後の世界はどうなっているかは全く分からないため、そこを掘り返したときにどうあるべきかをディスカッションしていました。おそらく話している言葉も全く違っている可能性があります。現代でも、紀元前3000年ほど前の古代エジプト時代の言葉も分からないのに、10万年の月日は全く違う世界を出現させているのでしょうね・・・・・

日本国内も早く原発を無くすことが大切でしょう。もう一度、事故が起これば日本は壊滅な状態ですね。現在も汚染された場所に平気で住まわせている日本政府の対応には驚きですね。映画でも話していましたが、放射線は臭いも色無イので分からなく、気が付けば身体の内部から徐々に細胞を破壊していきます・・・・・この内部被ばくを経験しているチェルノブイリ事故の結果を、良い教訓としていない・・・・・・全く無責任この上ない奴らばかりですね。小泉元首相は、現役時代は原発推進論者であったものの、現役引退後オンカロの現地を視察して、これは即やめるべきだとその主張を変えています。気づけばそれを変えることのできる度量がありますね。ドイツの首相も全く同じですね。福島の原発事故が起きるまでは原発推進者でしたが、事故の重大さを見てから、反原発に変わり即ドイツでの原発をストップさせましたね。事故が起きたときの重大さが分からなければ、原発のメリットを享受しようとしますが、その重大さに気づいた時点でその判断を切り替えることが出来る人間は信頼することが出来ますね。東京都知事選で「即原発廃止」を掲げている細川氏が勝てばいいですね。