シンクヴェトリル付近は、大西洋中央海嶺の地上露出部分であって、
ユーラシアプレートが東に北米プレートが西に広がっている。その
ため各地で大地の裂け目が見られ、独特な岩肌を眺めることができる。
近隣の都市としては、40キロ南西にレイキャヴィーク、45キロ西に
アクラーネスが位置している。
930年、ノルウェーからの移住者によって、この地で「アルシング」
と称される民主的な全島集会が開催された。この全島集会を議会と
とらえれば、中世の身分制議会ではなく近代議会がすでに存在して
いたことになる。かつてアルシングが開催された場所に、現在は国
旗が掲揚されている。
1930年に国立公園に指定され、2004年には世界遺産に登録された。