モーツァルト「レクイエム」

2005年07月07日 11時24分21秒 | 巻十 クラシック音楽・吹奏楽
WOLFGANG AMADEUS MOZART(1756-1791)

「レクイエム ニ短調 K.626」

 ラシェル・ヤカール(S) オルトルン・ヴェンケル(A)
 クルト・エクヴィルツ(T) ロバート・ホル(B)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 アーノンクール指揮
 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

久々に映画「アマデウス」を観る。
昔NHK地上波で放送した通常版(?)
(古い映画だけど一応ネタバレ注意。)
モーツァルトの才能を
誰よりも理解し、愛し、妬み、
ついには殺してしまった男、

サリエリの物語、と言っていいんだろう。
あくまでもフィクション、という前提を踏まえつつ…。


クライマックスともいえる
病床のモーツァルトと傍らのサリエリの
口述筆記のシーン。ある意味対決のとき。
凡庸な言葉だが
胸が張り裂けそうな悲しさと緊迫感が
そこにある。


劇中、そのなかで生まれたとされているのが、
この「レクイエム」。
みずからを葬送する音楽。
亡き父の姿に支配され、
死への道を歩む天才作曲家。

憎むべき相手との共同作業の中でサリエリは、
モーツァルトのあふれ出る天賦の才に
徹底的に引き込まれていく。
その皮肉、その悲劇。

世の凡人の代表であるサリエリが
精神崩壊の末あまりに寂しい晩年を送り
天才の象徴であるモーツァルトもまた
墓石もない共同墓地の穴に放り込まれる。
そのまた皮肉、その悲劇。

「レクイエム」作曲の依頼者である仮面の男は
モーツァルトの父親の舞踏会の仮装が伏線だったんだ…。
そこは、モーツァルトを支配し続ける亡父の存在を
サリエリが見抜いてたってとこに繋がる。なるほど。

おまけ:
モーツァルト役のトム=ハルスが
ナイナイの岡村
見えてしょうがなかったんだけど…
そんなことは胸のうちにしまっておこう。

仕事休んで観てよかった~(内緒)
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2 コメント

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どうもこんばんはです! (つくつく)
2005-07-10 20:40:33
管理人 様



いつもTBありがとうございますm(_ _)m

ご紹介されている「レクイエム」のCD。

ワーナーのものですよね?

しかも指揮はアーノンクール様とは!!

私もここのCDは愛聴させていただいています。

いや,値段が安いからと言わないでください,アーノンクール様は私の大のお気に入りの指揮者の一人なんです(笑)



(追伸)

仕事を休んで観るのはまた格別かと!!(爆)



「アマデウス」は私も遙か昔にDVDで観ました。

ブログに書こうと思っていたらそのまま忘れていました(苦笑)

このCDはまだ持っていないんです。今度,買わないと( ^▽^)
返信する
ありがとうございます。 (朱 厚照)
2005-07-10 21:28:33
衝動的に仕事休んだはいいけど

やることがないのに気づき、

思わず昔のVHSテープを引っ張り出したのです。

久々に観ると新たな発見や感慨があるものです。
返信する

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