陸に上がった船

2012年05月03日 16時52分36秒 | 巻二 起居注
思えば俺はいわゆる被災地自治体の住民で、
津波の現場から直線で5キロも離れていないところに住んでいる。
だけど、いまだ「その場所」に行ったことはなかった。
用事もないのにね、ってのはあるし、
どう強弁しても野次馬と言われれば全否定できない気がして。


そして今日、
帰省先の生家から少し足を延ばして
気仙沼へ買い物。
親の発案もあり足を延ばして鹿折へ。

有名になってしまった、船の場所です。
直撃の現場に足を踏み入れるのは、初めてです。





被災地で写真撮影とか、
そういう所作にはいろいろ考え方があるのは当然知っていて、
これが発災直後なら俺も忌避するところで(実際しなかったし)。
でも、この目で見て、さらに記録として各人が何らかの形で残して、
さらにいろんな形で伝えていくのは大事だと思うから、
強弁めいた言い訳だけどアップする。

あまりに非日常の方向に振れた風景は、
ある種冷徹な日常の光景に転化してしまうのでしょうか。
あの「海の市」も、なんか悲しいことになっていたよ。


TPPだの、増税だの、憲法改正だの、ましてや原発延命だのなんだのかんだの。
そーいうことを騒いでいる輩の、声も虚しき。この風景を目にするだに。

まだ なにも 終わっちゃいない。始まっちゃいない。
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