指揮:パスカル・ヴェロ Conductor:Pascal VERROT
北爪道夫:管弦楽のための「映照」
Kitazume Michio:“EI-SHO” for Orchestra(1993)
フランク:交響詩「呪われた狩人」
C.Franck:“Le chasseur maudit”Symphonic Poem
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14 ―ある芸術家の生涯のエピソード
H.Berlioz:Symphonie fantastique―Episode de la vie d’un artiste,Op.14
いつも仙台フィルの演奏に対しては
甘過ぎるのではと思うほどの感想を書いてしまうのだが、
今回は凄かった。
もともと演奏効果抜群な「幻想交響曲」ではあるが、
とても「分厚い」作りだったと思う。
ヴェロさんの指揮姿は相変わらず、
踊り跳ねるかのごとく。
しかし、生み出される音は重厚。
それが「幻想」に合うのかどうかはいろいろ意見もあろうが、
自分にはとてもはまった。
第三楽章の木管楽器群も印象に残る。
コールアングレの素晴らしいこと。
「恋人」のテーマも、存在感を強く残しつつ流れていく。
そして、処刑台への行進曲(第四楽章)。
なんと重々しい足取りだろうか。
それでも立ち止まることは許されない。
最後は、悪魔の宴。
コルレーニョ奏法がかっこいいです。
息つく暇もなく、破綻の終幕へ。
ああ素晴らしい。
こんなに真面目に拍手したのはあまり無い(笑)
---------- キリトリ -----------
「幻想交響曲」。
ベルリオーズ自身が語った「筋書き」を自分なりに噛み砕く。
以下、ものすごい意訳である。
作曲家はその女優に惹かれる。
高貴で清楚な、高嶺の花の彼女。
その熱き想いたるや、
彼にとって経験したことのない感情であった。
情熱家である彼は
舞踏会に身を置いても
あるいは牧歌的な野原に居てもなお、
彼女の幻影に悩まされる。
彼女(のイメージ)は次第に、
彼を追い詰め苦しめる存在となっていく。
ついに麻薬に手を出した彼は、見た。
幻影とも現(うつつ)とも言えぬ映像を。
彼は彼女を自らの手で殺し、
処刑台へと送られるのだ。
それは彼の望んだ道であり、
彼女の望んだ道なのだ。
彼にはそうとしか思えなかった。
この世の存在ではなくなった彼は、
悪魔の集う乱交パーティーに身を寄せる。
ふと、愛する彼女も現れた。
彼女は、悪魔や悪霊たちと
夜通しセックスに明け暮れる。
そこには
あの美しく清楚な彼女の姿はない。
そうだ、ここは我が理想の世界。
騒乱と騒擾と、快楽と破滅の夜!
…まあ、そんな感じです。
なんのこっちゃ。
でも、たまーに
ものすごくベルリオーズに共感する自分がいる訳だ。
---------- キリトリ -----------
この「幻想」のすごい所は、
あのベートーヴェンとそう違わない時代に作られたということだ。
これぞ、19世紀のロックである。
破滅型のロックンローラーの、
魂の叫びである(笑)
あんなに愛した女優と、
ベルリオーズは結婚することが出来た。
おめでとうである。
そして、
たちまちのうちにふたりの仲は破綻したそうである。
…おめでとう…ではなく、
まあ、そういうもんなんでしょうかね。
そんなベルリオーズが他人とは思えない。
セックスドラッグロックンロール。
ようわからんが。
大学時代に演奏した曲なので、
そういう意味でも感慨深かった。
北爪道夫:管弦楽のための「映照」
Kitazume Michio:“EI-SHO” for Orchestra(1993)
フランク:交響詩「呪われた狩人」
C.Franck:“Le chasseur maudit”Symphonic Poem
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14 ―ある芸術家の生涯のエピソード
H.Berlioz:Symphonie fantastique―Episode de la vie d’un artiste,Op.14
いつも仙台フィルの演奏に対しては
甘過ぎるのではと思うほどの感想を書いてしまうのだが、
今回は凄かった。
もともと演奏効果抜群な「幻想交響曲」ではあるが、
とても「分厚い」作りだったと思う。
ヴェロさんの指揮姿は相変わらず、
踊り跳ねるかのごとく。
しかし、生み出される音は重厚。
それが「幻想」に合うのかどうかはいろいろ意見もあろうが、
自分にはとてもはまった。
第三楽章の木管楽器群も印象に残る。
コールアングレの素晴らしいこと。
「恋人」のテーマも、存在感を強く残しつつ流れていく。
そして、処刑台への行進曲(第四楽章)。
なんと重々しい足取りだろうか。
それでも立ち止まることは許されない。
最後は、悪魔の宴。
コルレーニョ奏法がかっこいいです。
息つく暇もなく、破綻の終幕へ。
ああ素晴らしい。
こんなに真面目に拍手したのはあまり無い(笑)
---------- キリトリ -----------
「幻想交響曲」。
ベルリオーズ自身が語った「筋書き」を自分なりに噛み砕く。
以下、ものすごい意訳である。
作曲家はその女優に惹かれる。
高貴で清楚な、高嶺の花の彼女。
その熱き想いたるや、
彼にとって経験したことのない感情であった。
情熱家である彼は
舞踏会に身を置いても
あるいは牧歌的な野原に居てもなお、
彼女の幻影に悩まされる。
彼女(のイメージ)は次第に、
彼を追い詰め苦しめる存在となっていく。
ついに麻薬に手を出した彼は、見た。
幻影とも現(うつつ)とも言えぬ映像を。
彼は彼女を自らの手で殺し、
処刑台へと送られるのだ。
それは彼の望んだ道であり、
彼女の望んだ道なのだ。
彼にはそうとしか思えなかった。
この世の存在ではなくなった彼は、
悪魔の集う乱交パーティーに身を寄せる。
ふと、愛する彼女も現れた。
彼女は、悪魔や悪霊たちと
夜通しセックスに明け暮れる。
そこには
あの美しく清楚な彼女の姿はない。
そうだ、ここは我が理想の世界。
騒乱と騒擾と、快楽と破滅の夜!
…まあ、そんな感じです。
なんのこっちゃ。
でも、たまーに
ものすごくベルリオーズに共感する自分がいる訳だ。
---------- キリトリ -----------
この「幻想」のすごい所は、
あのベートーヴェンとそう違わない時代に作られたということだ。
これぞ、19世紀のロックである。
破滅型のロックンローラーの、
魂の叫びである(笑)
あんなに愛した女優と、
ベルリオーズは結婚することが出来た。
おめでとうである。
そして、
たちまちのうちにふたりの仲は破綻したそうである。
…おめでとう…ではなく、
まあ、そういうもんなんでしょうかね。
そんなベルリオーズが他人とは思えない。
セックスドラッグロックンロール。
ようわからんが。
大学時代に演奏した曲なので、
そういう意味でも感慨深かった。
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