夕食の風景

我が家は、時間厳守が厳しい家であるので（あら、馬から落ちて落馬するみたいな文章？）

朝ご飯7時、昼12時夜6時半ワンコは6時と決まっている。

コック長（おねさま）は、クックパッドとかいうレシピで色々な料理を作ってくれるが、思い起こせば、自分が現役の頃は、そんな物は無くって、殆どが「揚げ物、煮物、焼き物」というレパートリーが実に貧弱だった。

子供が小さい時は、カレーライスを中心に、（しかも上と下が１１歳も離れると、下は『辛いの嫌』と泣くし、上は『星の王子様なんて、カレーちゃう』とブー垂れるので、お鍋2つ動員して２種類のカレーを作ったものだった。

他にもハンバーグとかミートソースのパスタ、栄養が偏らないようにとバナナも良く食べさせた（お蔭で、今は息子はバナナとミートソースは見るのも嫌だとか・・・・・

今日の献立は、チキンの照り焼きとサラダ、ついでにコーン、何かのﾊﾞﾀｰで焼いたのんとか、物珍しいものが揃っていた。

そこへフクがちょこんと座って、



ああ、ボクチンはいっつも同じフードなのに、お兄ちゃん達は、こんな物食べてるんですね、ちょっと味見したいけど、ボクチンお箸持てないからなあ・・・・と思案しているうちに、息子が大股でリビングに入ってきて、「どけい！！」とどやされて、ビビッテ下りるフク。



いいないいな。ボクチンもタマにはお肉を食べたいでつ。お散歩仲間君もササミしか食べないとか、お誕生日にはステーキ食べさすって言うてるのに、ここん家は、いっつもドッグフードだもの。

喜んで食べるボクチンが悪いのか、飼い主が貧乏なのか、ボクチンには分からないけど。

「ふくちゃん～、こっちには、端っこだけど、お肉あるわよ～～」

あ！その声はママの声、ママどこでつか？あ、キッチンに居るんだね、珍しいね。ボクチンに何かくれるですか？




「お肉の端切れかと思ったら、輪ゴムだったよ、ごめんなさいね」

「ちぇ・・・だから、ママはおっちょこちょいって言われるのサ。いつかボクチンにもステーキ買って来てね」

「はいはい、ふくチャンのお誕生日には、ステーキにしましょうね～」

「ボクチンのお誕生日６月だったです。ボクチン階段から落ちて、みんな忘れていたでしょ～。来月でもいいからお誕生会して～おねがい