■あまりに美しい第2楽章をもつピアノソナタの名品
映画「不滅の恋」の中でベートーヴェン自身がすでにほとんど聴こえなかった耳を
ピアノに押しあて、静かに奏でるシーンが印象的だったこの曲は「月光」「熱情」と
共に彼の“3大ピアノソナタ”とも呼ばれる初期の傑作です。
第2楽章の主題は後に「第9」の第3楽章にほぼ同じイメージで転用されたり、また
未完の「第10番」においても似た旋律が使われるはずだったという研究もあり、
いかにベートーヴェン自身が気に入っていたメロディーであるかがうかがえます。
そのためか歌詞をつけて歌われるなどアレンジ曲も多く(ビリージョエル、大竹
しのぶ etc.)彼の作品中もっとも愛される旋律のひとつといえるかもしれません。
(クラシック名曲サウンドライブラリーよりコピー)
●小山田緑地の梅木窪分園に「アサザ池」がある。いつ咲くのかなあと楽しみにして
いたが,今日,アサザと出会うことができた。花は朝に開き,午後はしぼむそうだが,
午後にも開いていた。想像していたより濃い黄色だった。
■アサザ[莕菜,浅々菜]ミツガシワ科アサザ属
池や沼に生えるので,"カメバナ""スッポンノカガミ"などの方言がある。(中略)
中国名は''莕菜''。菜がついているので,中国でも食用にされていた。日本の
別名に"イヌジュンサイ(ジュンサイに似て,ジュンサイではない)"ハナジュンサイ
(花の目立つジュンサイ)""など,ジュンサイと同様に食用となる名前がある。
なお,アサザは平安時代以前に"阿佐佐"という古名で知られ,その後,中国名
"莕菜"を"阿佐佐"に当てたので,"阿佐佐"は使われなくなった。
(解説・写真 高橋勝男/絵 松見勝哉 「野草の名前[夏]」和名の由来と見分け方」よりコピー)