●満月が昇る時とそれ以降の色が違うので,ホワイトバランスをAutoにしないで,
晴天にして撮ってみた。昇る時に雲台が揺れてしまったので,沈む時には大き
めの雲台に変えた。
動きの変化が分かりやすいように,再生速度は2倍速にして動画を作った。
■イタリアの協奏曲様式を1台の鍵盤で表現
バッハは同時代のイタリアのヴィヴァルディらによる協奏曲を、
オルガンやチェンバロ用に編曲するなどして熱心に研究していました。
そして本来、ソロ楽器と伴奏側の合奏のかけ合いである協奏曲を、
1台の鍵盤楽器で表現しようとしました。
そうした試みのひとつが「イタリア協奏曲」の通称で
親しまれている「イタリア趣味によるコンチェルト(原題)」です。
バッハはこの曲を上下2段に分かれた大型のチェンバロで弾くことを
想定していました。2段ですからソロと合奏の違いをはっきり打ち出し
やすいわけです。
こうした意味では“協奏曲”というより実際は、協奏曲的な形成原理を
もったソロ器楽曲とした方が正しいでしょう。
バッハは現実に協奏曲を書くことよりも、ソロと合奏のかけ合いという
作曲語法を、自らの作品にも活かすことに熱意を傾けていたのです。
(クラシック名曲ライブラリー)