エコライフ in かわぐち

~川口市地球温暖化防止活動推進センターのブログです~

SDGs in 原町小学校の図書室から

2021-03-03 11:29:29 | SDGs

昨年秋、原町小学校の図書室でSDGsをテーマとした企画が実施され、その様子を取材させていただきました。

 

図書室に入ると…

SDGsの17の目標に関連するたくさんの本が、SDGsの説明とともに展示されていました。

 

 

「No one will be left behind. だれひとり取り残さない」

おすすめの本には、一冊一冊に、司書の方の手書きメッセージがつけられていました。

その中から、何冊かご紹介します。

 

「プラスチックのうみ」(作:ミシェル・ロード、絵:ジュリア・ブラットマン、訳:川上拓土、出版社:小学館)

”ゴミでよごれてしまった海…。わたしたちには、なにができるだろう…。

小学5年生がほんやく(えいごをにほんごにする)したえほんで、海のもんだいをかんがえてみよう!”え”も とってもきれいです。”

 

 

「マララさん こんにちは 世界でいちばん勇敢な少女へ」(文:ローズマリー・マカーニー、訳:西田佳子、出版社:西村書店)

”マララさんていったいどういう人?どんなスピーチして、世界が感動したの!? さいごにスピーチ文がのっています。どんな人かとてもよくわかります。”

 

 

「トイレをつくる 未来をつくる」(写真と文:会田法行、出版社:ポプラ社)

”トイレがあるのがあたりまえ!?ではないんです…。

はじめてトイレがつくられた小さな村のおはなしです。”

 

 

「ランドセルは海を越えて」(写真と文:内堀タケシ、出版社:ポプラ社)

”日本のランドセルが とおいくにのアフガニスタンにわたり、そこでふたたび子どもたちのやくにたっています。アフガニスタンの子どもたちは、どんなところで べんきょうしているでしょうか? 4年生教科書”

 

 

「SDGs国連 世界の未来を変えるための17の目標」(編集:日能研教務部、出版社:みくに出版)

”2030年 小学生のみんなも大人だね!

SDGsのきほんてきなことが、わかりやすくかかれています。漢字にもルビあり、写真や図もたくさん。はじめて学ぶ人におススメ!”

 

 

「ハチドリのひとしずく」(監修:辻信一、出版社:光文社)

”世界一ちいさな鳥(ハチドリ)のクリキンディ。山火事がおこったときにクリキンディは、どんなこうどうをしたでしょう。この話に感動した人からのエピソードもたくさんのっています。とってもすてきなおはなし。”

 

 

「へいわとせんそう」(文:たにかわ しゅんたろう、絵:Noritake、出版社:ブロンズ新社)

”「どきん」の作者 谷川俊太郎さんの作品です。ひとりでしずかなきもちでよんでみて下さい。そして思ったことをたいせつにして下さい。”

 

 

「うみのむこうは」(作:五味太郎、出版社:福音館書店)

”日本はうみにかこまれています。海のむこうは…?どんな人がいる?どんなくらし?ごみたろうさんのえがく海の美しさたのしんで下さい。”

 

 

「こども六法」(著:山崎聡一郎、絵:伊藤ハムスター、出版社:弘文堂)

「そして日本国憲法は作られた」(作:やまさき拓味、絵:早川恵子、出版社:創元社)

”どちらも法律の本です。『こども六法』は、小学生でもわかることばでかいせつされています。『そして日本国憲法は作られた』は、日本の法律が作られていくようすのおはなしです。法律は幸せにすごすための大切な役割”

 

※「こども六法」の本は、先生と相談して6年生の学級文庫になったそうです

 

「地球について知っておくべき100のこと インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス」(監修・訳:竹内薫、出版社:小学館)

”月がいないと地球はどうなる?

地球は巨大なじしゃくだとなにがいい? 

かわいいイラストで地球のなぞにせまる!”

 

 

「なぜ僕らは働くのか」(監修:池上彰、出版社:学研プラス)

”お金をかせぐため? せいかつをするため? いきがい…?

と、いわれても なんだかピンとこないという人!まず、この本をひらいてみてね。”

 

 

その他にも、たくさんの本が展示されていました。

「ぼくたちは なぜ、学校へ行くのか。」(文:石井光太、出版社:ポプラ社)

「ぼくの見た戦争 2003年イラク」(写真と文:高橋邦典、出版社:ポプラ社)

「池上彰のニュースに登場する世界の環境問題 ④ゴミ」(出版社:さ・え・ら書房)

「ジェンダーフリーの絵本 いろんな国いろんな生き方5」(著:伊田広行 堀口悦子 、出版社:大月書店)

「世界がもし100人の村だったら」(著:池田香代子、訳:C.ダグラス・ラミス、出版社:マガジンハウス)

「世界を変えるための50の小さな革命」(作:ピエルドメニコ・バッカラリオ フェデリーコ・タッディア、絵:アントン・ジョナータ・フェッラーリ、訳:有北雅彦、監修:上田壮一、出版社:太郎次郎社エディタス)

「世界中の子どもの権利を守る30の方法」(著:認定NPO法人 国際子ども権利センター、甲斐田万智子、出版社:認定NPO法人国際子ども権利センター)

などなど…

 

    

図書コーナーの横には、SDGsについての詳しい説明も展示されていました。

中居小学校の展示(→こちら)を利用させていただいたそうです。

    

 

原町小学校の図書室に展示されていた本のPOPを読んでいると、思わず手に取ってじっくり読んでみたくなりました 見ているだけで…ワクワクしっぱなしでした

 

この素敵なコーナーを作った司書の増田さんです!

同じく司書として働いている前川東小学校でも、SDGsコーナーを企画されたそうです。

原町小学校のような図書室が、どんどん増えていってほしいですね

 

そして皆さんも、学校の図書室や本屋さん・市の図書館などで見かけたら、ぜひ手にとってみてください

 

最後に…

このブログを作成するにあたり、写真を掲載した本の各出版社に掲載のお願いをご相談したところ、どの出版社からも快くご了解いただきました。どの本も、子どもたちにぜひ読んでもらいたいものばかりです。ご快諾いただいた出版社の皆さまにも、この場をお借りして御礼申し上げます。これからも素敵な本との出会い、楽しみにしています。(浅羽)

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SDGs in 中居小学校 

2020-10-14 15:01:50 | SDGs

中居小学校では、SDGsに関する情報を色々な場面で発信しています。

 

■職員室前

職員室の前に「ミニSDGsコーナー」を作り、その時々の情報を発信。

7月にお伺いしたときには、

「フェアトレードって?」

「世界のアース・オーバーシュート・デー(地球の資源を使い切る日)、2020年は8月22日」

などのポスターと、関連する本が紹介されていました。

子どもたちは、いつでも本を手にとって読むことができます。

(「WWF」「グローバルフットプリントネットワーク」資料より)

 

■水道の蛇口

”SDGs 目標6 安全な水とトイレを世界中に”のロゴマークを使って、子どもたちが作ったポスターが掲示されていました。

 

■校内の空スペースを利用した「SDGs特別展」

「世界では、どんな問題が起きているだろう?」

色々な国の様子が紹介されています。

 

このパネルは、アフリカ・ルワンダの小学校の様子。

(「JICA」「JICA地球ひろば」資料の掲示)

私たちの学校の様子とだいぶ違いますね。

 

■体験コーナー

特別展の中には、子どもたちが体験できるコーナーもありました。

例えば・・・

”ある国では、「水を運ぶ」のは子どもの仕事。一日に一人が必要な水の重さを持ってみよう。”

”文字が読めないと、どんなときにこまるかな?”

”海の中はどうなってる?”

(「JICA」「JICA地球ひろば」資料の掲示)

この写真は、アフリカ・ブルキナファソの小学校で使われている勉強道具だそうです。

算数セットの代わりにあるものは、何でしょう・・・?

 

■「SDGsすごろく」

中居小のみなさんが作ったすごろくです。

”私たちの住む地球 世界が一つになり様々な問題を解決する、その「一人」になろう!!17のコールにむかって スタート”

・水を使いすぎて魚が悲鳴を上げている(3マスもどる)

・いつも残さず何でも食べている!(2マス進む)

・都市に人が集まりすぎた結果、住みにくくなった・・・。(3マスもどる)

・公平にあみだくじをしようと言って、自分は当たる所を知っていた(3マスもどる)

・水のない国に水を届ける(2マス進む)

・ストローを使わずに飲み物を飲んだ(1マス進む)

・SDGsを広めた(1マス進む)

・地球温暖化が進み、人類が絶滅する(スタートにもどる)

 ・・・等々、ユニークな発想でとても面白いすごろくでした。

 

■他の空き教室でも・・・

SDGsを説明するパネルが掲示されていました。

 

■校内に掲示された、子どもたちのメッセージ

5・6年生が、海洋プラスチックについて授業で学んだ後に書いたメッセージ。

4年生が、「ランドセルは海を越えて」を学んだ後に書いたメッセージ。

6年生が、児童労働について学んだ後に書いたメッセージ。

 

■授業の中で

7月、4年生を対象にしたSDGsの授業。

授業をしたのは、春川教頭先生です。

4年生の国語の教科書には、「ランドセルは海を越えて」というお話が載っています。このお話を勉強する前に世界の学校を知ろうということで、この授業が実施されました。

「SDGsは、誰一人取り残さない。その中には、みなさんも入っているんです。」

先生の一言で、子どもたちは自分事として真剣に聞いていました。

「(SDGs目標達成の年である)2030年には、君たちはもう大人です。地球に暮らす一人の人として、どんな未来を、どんな世界を作っていくのかな?」

いま地球には、海洋プラスティック問題、貧困問題など色々な問題があります。

大切なのは、

「知ること」「気づくこと」「考えること」そして「実行しよう!」

 

「ランドセルは海を越えて」は、SDGsの17の目標の中で、「4番 質の高い教育をしよう」「1番 貧困をなくそう」「10番 不平等をなくそう」、そして「17番 パートナーシップで目標を達成しよう」が関係します。

 

「小学校に行けない子どもたちは世界77億人のうち、6300万人います。なぜ学校に行けないのでしょうか。」

「教育を受けられないと、何が困るでしょうか?」

「読み書きができない」「計算が出来ない」・・・

これを実感してもらうため、子どもたちは文字が読めなくて困る体験も。

 

最後に、小さい頃、貧しくて学ぶことが出来なかった若者が、「学ぶ機会を得て、夢がかなった」と嬉しそうに話す様子が紹介されました。

 

「今日出てきた世界の子どもたちを、自分の友だちだと考えて、何が出来るか考えてほしいなと思います。学校で学ぶこと、それは「未来への希望」です。」

授業後の、子どもたちの感想です。

「勉強ができない人がいてびっくりしました。学校に行って勉強ができるのは、すごいことだと思いました。」

「世界には、戦争などで小学校に行けない子どもたちもいる。これからも勉強を大切にして、貧しい生活をしている人たちの友だちになっていきたい。」

 

9月には、5年生が、1学期の総合的な学習の時間(「エコ名人になろう」)に関連して、海洋プラスチックごみの授業を受けていました。

 

■ホームページからも発信

中居小学校では、ホームページからもたくさんの発信をしています。関心のある人は、ぜひ見てみてくださいね。→中居小SDGsのホームページは「こちら」。 (浅羽)

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このアイコン、ご存知ですか? ~SDGs~

2020-09-30 15:47:42 | SDGs

色とりどりのこのアイコン

新聞やテレビ・電車の中、ネットなどで見かけたことがある方も多いかと思います。

 

 

これらは、国連が定めた目標「SDGs(エスデージーズ)」を表すアイコンで、SDGsは「Sustainable Development Goals」(持続可能な開発のための目標)の略になります。

 

国連は「誰も置き去りにしない社会」を作ることを目的に、17の目標(貧困・飢餓・エネルギー・気候変動・健康と福祉・海の豊かさなど)を掲げています。

 

今年(2020年)は、これら目標を達成するための「行動の10年(Decade of Action)」とされ、企業や教育現場の中でも取り上げられるケースが増えてきました。

川口市が作る計画の中でも、SDGsを紹介したり、施策に位置づけるものが出てきています。

第7次 川口市一般廃棄物処理基本計画

第3次 川口市環境基本計画

など・・・

 

市内の学校でも、SDGsに関する情報発信をしている学校が少しずつ増えてきています。これからご紹介したいと思います。(浅羽)

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