「キッズISO14000プログラム」に今年度取り組んでいる戸塚小学校で、”導入・自分にできることは何だろう?・まとめ”の授業をしました。
実施日時:
1回目 2022年5月16日(月) 8:45~ 9:30
2回目 2022年5月26日(木) 10:40~12:15
3回目 2022年6月13日(月) 8:45~ 9:30
実施校:戸塚小学校 5年生 110人
教科名:総合的な学習の時間
単元名:KID'S ISO
講師:NPO法人川口市民環境会議
実施場所:体育館
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【1回目】導入の授業
(Copyright © NASA/iss042e311037/www.flickr.com)
「いま地球はどうなっているのかな?」
世界中で最高気温を更新していること、台風の大きさが大きくなったり、場所によっては雨が降らなくなったりなど気候がおかしくなっていること、日本でも気温が高くなっているため農作物にも影響が出ていることなどを、クイズや動画を交えながらお話しました。
その後、地球温暖化の原因の二酸化炭素は生活のあらゆるところから出ていること、そのために「キッズISO14000プログラム」に取り組むというお話をしました。
使用した動画は、
「2050年の天気予報」(環境省DVD)と
「国連開発計画(UNDP)が2021年に制作した動画「絶滅を選ぶな」」です。
【2回目】環境問題に対して、自分にできることは何だろう?
キッズISOの作戦に取り組む前に、そのヒントとなる授業をしました。
5つのブースで、班毎に分かれた子どもたちが色々な体験をしました。
★電気の省エネ作戦 その1
LED電球と白熱電球の消費電力測定や発電体験。ドライヤーやパソコンはどのくらい電気を使うのか測定し、どのような電化製品が電気をたくさん使うのか考えました。
それから・・・
エコライダーに風を送って電気を光らせる体験もしました。
★電気の省エネ大作戦 その2
涼しさの工夫・待機電力について考えました。
エアコンと扇風機の消費電力の違いを実感し、
暑くなってエアコンをつける前に、衣服や風で調節することの大切さを学びました。家庭科の教科書にも、「夏をすずしくさわやかに」という単元の中で、「気温・湿度・風通し」が重要だと紹介されていますね。
それから待機電力を測定し、エコタップを使うことで上手に待機電力をカットすることが出来るということも体験しました。
★水の節水大作戦
水を流しっぱなしすると、どのくらいムダになってしまうのか?
歯みがきの時、3分間水道を出しっぱなしにした場合の水(ペットボトル)を用意し、みんなに持ってもらいました!
コップに水を貯めた時に比べ、たくさんの水がムダになってしまいますね。
それから、3つの水のクイズに挑戦。
「日本人が1日に使う水の量は、1人どのくらい?」
「川口の水道料金は、1m3あたりいくら?」
★ごみの削減「食品ロスをへらそう」
実際の商品をみながら、「まだ食べられるものはどれか?」考えてもらいました。その後、賞味期限と消費期限の説明、食品ロスのお話をしました。
★ごみの削減 「ごみの分別体験&リサイクル」
ごみの分別体験をした後、リサイクルされて何に生まれ変わるかを学びました。
【3回目】学びをこれからの生活にいかそう
キッズISOに取り組んだ後の、最後のまとめの授業です。
取り組んでみて、チャレンジしたことや難しかったことなどを聞いた後、
これからの未来の車や住宅のお話を聞きました。
みんなが大きくなる頃、「エコ」な車や家は当たり前になっていることでしょう。川口市は今年の3月に、「ゼロカーボンシティ」の宣言をしたこともお話しました。
「南の島の漁師さんは、魚がたくさんいても全部は釣りませんでした。どうしてかな?」という問いかけに、「全部釣っちゃうと、次に食べられなくなってしまうから」という子どもたちの声。
「この美しい地球の上で、私たちもそのことを頭に置いて生きていきたいですね」とお話しました。
子どもたちが楽しく授業に参加してくれて、キッズISOにも取り組んでくれたことが、とても嬉しかったです。
みんなで、この美しい地球を守り続けていきましょう!(浅羽理恵)