実施日時:2019年9月25日 8:30~10:15 [2時限]
実施校:戸塚小学校 3年生 114人
教科名:理科
単元名:動物のすみかをしらべよう、植物をそだてよう、花がさいたあと
授業計画:身の回りの生物のようすやその周辺の環境との関係について学ぶ。植物の成長のきまりについての見方や考え方について学ぶ。
講師:吉野修弘先生
実施場所:戸塚中台公園
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戸塚小学校の向かいには、自然豊かな戸塚中台公園があります。
9月の秋晴れの日、この公園を活用して、理科の授業が始まりました
はじめに、講師の吉野先生のお話。
「この公園は、昔は”昆虫公園”という名前で呼ばれていました。おじさんの子どもが小さかった頃、よく子どもたちを連れて虫捕りに遊びにきたんですよ。
みんなは、中台公園によく遊びに来ているかな?」
「は~い」と元気に返事をする子どもたち。
「昆虫は、卵から何になるかな?」「幼虫、さなぎ、成虫になるよね。」
「植物も同じように考えるとわかりやすいですよ。」
「では今日は、先生が用意したカードに書いてあるものを班ごとに見つけましょう!」
戸塚中台公園の昆虫の森から、子どもたちは出発です!
先生が用意したカードには、「葉のない木」「木の実」「緑色の葉」「鳥&鳥の声」「ドングリ」「昆虫・虫」「花&つぼみ」「木の芽(め)」「色づいた葉」という文字と絵が描かれています。
今日は、みんなでこれを探しに行きます。
草むらの中を入っていくと・・・あるある!
「ドングリ」(コナラ)
「キリギリスの仲間」(クビキリギス)
見つけるたびに、子どもたちはおおよろこびです。
「木の名札の裏にもいるかも!?」
昆虫のすみかを予想しながら、目をキラキラさせて探しにいきます。
「中台公園には、こんなにいろいろな鳥がいるんだね。」
今まで気がつかなかった看板を発見!
「あ!見つけた~誰かつかまえて~!」
「吉野さん、これはなあに?」
吉野さんは、虫の姿をぱっと見ただけで、名前を教えてくれました。
「すごい!」
30分経ち、子どもたちは元の場所に戻ってきました。
みんなが集まり、まとめのお話です。
「どんなのを見つけたかな?」「鳥の声を聞いた人?」「花とか花のつぼみは見つけた?」
子どもたちは、それぞれ見つけたものを教えてくれました。
「おじさんが子どもの頃は、シイの実がおやつだったんだよ。
これからの時期、コオロギの声がよく聞こえるようになりますね。川口には、15種類もいるんですよ。」
「今日のスペシャル見つけてくれた人?」
「黄色い蜂の巣を見つけてくれた人がいました」
「キボシアシナガバチの巣です」
(普通、ハチの巣は白~茶色です)
そして、吉野さんは持ってきた色々な植物も見せてくれました。
オオバコ、ヘチマ、クズ、セイヨウタンポポ(外来種)・・・etc
「外来種って知っているかな? 今はタンポポも外来種のものが増えていて、日本のタンポポ、カントウタンポポが減ってしまっています。今度タンポポを見つけたら、日本のタンポポが外来種かよく見てみてくださいね。」
「質問したい人はいますか?」
何人かの子が手を挙げて、質問をしてくれました。
「小さい種からどうして大きな木になるんですか?」
「ドングリはいつ拾えますか?」等々。
最後に、吉野さんからのメッセージです。
「みんなが住んでいる近くには、中台公園という自然豊かな場所があります。
中台公園に来た時には、この植物は何だろう この虫は何だろうと考えてみてください。
自然に接する事で自然の美しさや自然の大切さを思い、
不思議だと思う事、疑問に思う事を考え、学んでいってください。」
子どもたちは、2時間の授業をとても楽しそうに受けていました。
身の周りにいる昆虫や植物のこと、興味を持ってくれたようです。
これからも、公園や学校などで色々な生きものを探してみてくださいね。(浅羽)