・薯蕷昆布 とろろこんぶ
長コンブ、ミツイシコンブ、真コンブ、利尻コンブの肉厚な干した昆布を削ったものもとろろコンブという。干した昆布を食酢に5分ほど漬け柔らかくし、荒削りで表面の汚れたところを取り除き柔らかくしながら糸状に薄く削った最初の黒いのが黒とろろコンブ、次第に白くなって削られてきたものを白とろろコンブという。さらに薄く幅広く削られたものがおぼろコンブといわれる。最後に薄く残ったものが白板コンブと呼ばれバッテラに使われたり、重ねて固めてとろろ昆布にする。
とろろ昆布とおぼろ昆布の違いは、削り方でとろろ昆布はノコギリのような目立て包丁で糸状に細く削ったもので、おぼろ昆布は包丁で紙より薄く帯状に削ったものをいう。コンブに熱い出し汁、醤油をたらし即席吸い物、海苔巻の代用などとして用いている。
トロロコンブは粘質に富み市販のものは乾燥させ刻んであり調味液をかけ混ぜると粘りが出てくる。松前漬け、納豆昆布などとしている。
アルギン酸、フコイダン(食物繊維、ぬるぬる成分)、ラミナラン Laminaran(糖タンパク質:アミノ酸、血圧を下げる)、ミネラル(カルシュウム、ヨウ素)を含む。塩分の排出を促し高血圧、動脈硬化予防によい。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。