月夜ヲ見上ゲテ想フ事

昨夜は満月。

ベランダに出て凍えながら夜空を見上げるも、お月様は見えない。
しばらくして雲が流れて光りが差したと思うと、まんまるのお月様が顔を出した。
けれどまたすぐ雲の大群が夜空を覆いつくして、お月様は隠れてしまう。
こうして夜空を見上げていると、雲の流れの早いこと。
ベランダではあまり風を感じないけれど、きっとあの高い空の上では物凄い風が吹き荒れているのでしょう。
そうしているとまた雲間に隠れたお月様が顔を出して、煌々と辺りを照らす。
見ていると、お月様の上を流れる雲、下を流れる雲、薄い雲、分厚い雲、いろんな雲が来ては去り、また来ては去ってゆく。
ずっと見ているとその速さが雲が動いているのか、お月様が動いているのかわからなくなってくる。
実際には両方動いているのだけれど、いやお月様と雲とそして地球も動いているのだけれど。
見上げ続けて首に痛みを感じる頃、ブファッグジョン！鼻にツンとくるような大嚔ひとつ。
芯から冷えきって風邪をぶり返しては難儀なので、早々に退散する。
慌てて炬燵に潜り込んだけど、足の指、感覚なくなってた。
タイムスリップ出来るなら、月明かりだけで夜道を歩いてみたい。

BGMはこれで♪MoonlightSerenade by Alton Glenn Miller♪