Robe de comachi

こまちちゃんのドレス

パールとザーツとテトナング

2012-03-26 18:00:00 | お店のこと


先日、茨城県の木内酒造さんへビールを造りに行きました。
木内酒造さんといえば常陸野ネストビールで有名ですが、蔵内では一般の方向けにビール造り体験が出来る施設を設けられています。

事前に予約し、作りたいビールのスタイルをお話ししてレシピを作っていただきます。
今回はもうすぐ迎えるBrasserie Le petit villageの一周年を記念して、おめでたい赤みのあるペールエールを作ることになりました。
できあがりは2週間後ですのでその前に、写真とともにビールの作り方をご紹介します。


1.まずはホップの香りをかいで作りたいビアスタイルに近いものを選びました。



苦み付けにはドイツ産のパール、香り付けにはチェコ産ザーツとドイツ産テトナングを。
今回作るペールエールにはかかせないザーツと香りをかいだ瞬間ピンときたテトナングを選びました。


2.麦芽を計量します。





今回作ったペールエールにはペールモルトとクリスタルモルトを使用します。
本来ペールエールは色は濃くありませんが、今回は赤みのあるペールエールを作るのでクリスタルモルトの量を増やしました。


3.麦芽の破砕






4.麦芽の投入





破砕した麦芽を糖化釜に入れます。投入した麦芽は固まっている部分があるのでだまを無くすようにつぶします。


5.温度調整





よく攪拌しながら温度を上げます。さらに糖化釜の下から麦汁を出しジョッキで上に戻す循環作業をします。


6.昇温[糖化]

65℃に温度を上げます。
蒸気の余熱を考慮して63℃まで上がったら蒸気バルブを閉めて微調節します。
微調節は循環作業で。



65℃まで上がったら保温のため煮沸釜のふたを閉めて40分間レストします。
(酵素の働きやすい温度を保ち麦芽のでんぷんを糖に変えます。糖に変える事でビール酵母の働きをします。)



この間にホップの計量もすませておきます。

7.ヨウ素テスト

循環作業をします。ヨウ素溶液で糖化完了テストをします。
糖化した麦汁はとても甘くおいしいです。
3歳の娘も麦汁をテイスティングしました。




8.ろ過[ロイター]



むらなく76℃以上に加熱します。(酵素の働きを止めるマッシュアウト)
ジョッキを使って静かに麦汁を循環させ麦芽の層を作ります。
10分間続けて行い麦汁をクリアーにします。(ろ過)



左がろ過する前。右はろ過後です。


9.移動[トランスファー]

下から抜いた麦汁を煮沸釜に移動します。


10.スパージ



麦汁が減りだしたら、糖化釜の麦芽にお湯のシャワーをかけて糖分を抽出します。
(麦殻層に残ったエキスを漉し取るためのスパージング)


11.麦芽粕の取り出し

糖化釜の麦芽粕を取り出します。家畜のえさになるそうです。


12.煮沸

温度を100℃に上げます。



沸騰を確認したら1stホップ(苦み付け)を加えます。
1stホップ添加時 20分沸騰状況をキープ

2ndホップ(香り付け)を加えます。
2ndホップ添加時 10分沸騰状況をキープ 

3rdホップ(香り付け)を加えます。
3rdホップ添加時 5分沸騰状況をキープ

煮沸を終了します。


13.麦汁冷却

麦汁を20℃前後に冷却します。



冷却した後の麦汁を飲んでみました。
ホップの苦みと爽やかな感じが出来上がるビールを期待させてくれました♪

Brasserie Le petit villageの1周年記念ビールは来月4月20日付近で登場する予定です!
こうご期待☆







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