悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

睦五郎

2015-05-20 23:22:00 | 雑記

鬼平犯科帳をよく見ている。今日のは、80年版。35年も前の作品だ。
鬼平の同門だった男が、今は盗賊になっている。その男を睦五郎が演じていた。
睦五郎は、中学生の頃大好きだった「逃亡者」の主人公の吹き替えをしていた。
声に惚れるという感じだった。俳優としての睦五郎は、時代劇の悪役専門だった。
悪役の声を聞きながらも、声の裏側に「リチャード・キンブル=デビット・ジャンセン」
を感じようとしていた。そのデビット・ジャンセンも、48歳で亡くなってしまった。
身に覚えの無い殺人の罪で逃げ回りながら、行く先々で事件に巻き込まれる。
自分の身の危険をも顧みず、関わった人のために最善を尽くす。
そんな主人公に、あこがれもした。
感情移入をして、自分もそのように生きたいと思うほどの対象だった。
しかし、現実にはそんな理想的な生き方はできなかった。