JUON NETWORK イベント報告

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四万十川 森林の楽校2022

2022-03-19 | 四万十川 森林の楽校
3月19日(金)~21日(月・祝)に高知県四万十市で行われた「四万十川 森林の楽校」の報告です。
11名(内地元5名)の参加がありました。

参加者の声

 先日、高知県の四万十で行われた森林の楽校に参加しました。
樹恩のイベントに参加することもはじめて、体験することもほとんどはじめて、とはじめて尽くしだったのですが、スタッフの皆様、他の参加者の皆様にとても良くしていただき、お天気にも恵まれて楽しく活動することができました。

 四万十の辺りを訪れるのははじめてだったので、到着してまず「雄大」という言葉が似合うような広々とした緑の光景に感動しました。
一口に「自然」と言っても色々と種類がありますが、宿泊地周辺の風景は特に一面を囲む山が印象的でした。
自分がいる場所の近くに山があると言うより山の中に自分がいる感覚が、都会育ちの私には目新しく、幸せな気分でした。

 1日目は、林業と山林を取り巻く環境や自伐型林業などについて講義形式で教えていただきました。
私は知識が乏しい中で参加したので、林業について漠然とした認識しかありませんでした。
しかし、一口に「林業」と言ってもその関わり方には専業や兼業、ボランティアなど様々なものがあるため、どのような立場をとるのか視点を定め、そこから考えることが重要であると学びました。
何となく興味を持つことはとても大事で、それが第一歩ではあるけれど、それだけでなく自分が何をしたいのかという意識が重要であるのだと感じました。

 2日目は、前日のお話に出た自伐型林業の現場を見学・体験しました。
基本的な木の切り方からして、森林作業の経験がない私には新鮮だったのですが、さらに印象的だったのが、繰り返し教えていただいた「どうしたらよりお金になるか」という視点です。
木の切り方1つで値段が大きく変わるのだと教えていただきました。
環境保全といった観点から森林に興味を持った私は、林業を考えるときにボランティア的な要素と結びつける節がありましたし、値段を意識して切り方を考えるという発想は微塵もありませんでした。しかし、それは林業を成立させるためには重要であるのだと学びました。

 また、薪割りや丸太づくりの体験もさせていただきました。
チェーンソーや斧の扱いなどはじめてだらけでしたが、大いに導いていただいて一応形になり、達成感を得ました。
夜は、バーベキューをいただきながら、他の参加者の皆様などと交流しました。
お住まいやご生活が様々だったので、多様なご経験のお話を伺えて興味深かったです。

 3日目は、近くを流れる四万十川でカヌー体験をしました。
下流域で流れが穏やかであったにもかかわらず、持ち前の運動神経のなさを存分に発揮し、ひとり逆走しかけたり他の方にぶつかったりと一通り苦戦しましたが、爽やかな緑の中で水を感じられて楽しかったです。
カヌー後にはトラックの荷台につくられたサウナに入れていただき、幸せをかみしめました。

 森林保全に興味があり勉強しようと参加したのですが、その興味を深めるだけでなく、森林と結びついた様々な事物に関心を広げることができました。加えて、森の楽校を通して、その地域の中で、その地域に根ざした森林とのつながりがあることを実感しました。
単に林業について、森林について勉強することは1人でもできると思いますが、ある地域や他の皆様との関わりの中で学ぶことではじめて、その土地の営みの1つとして存在する森林という視点を得ることができました。

 そして、勉強云々申しましたが、何よりとても楽しかったです。
素敵な時間をありがとうございました。


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