以前、モンテッソーリに関する書籍という記事で、
何冊か書籍をご紹介しました。
最近、子どもは動きながら学ぶ 環境による教育のポイント
を読み直してみたら、また気づきがありました。
子どもたちの事例や日常生活のお仕事など、
具体的な例がたくさん載っていますから、
「モンテッソーリってどんな教育?」と思われる方や
「子どものお仕事ってどんなこと?」と思われる方にも
わかりやすい書籍だと思います。
ぜひ、ご一読ください。
今回、この本を読んで、心に残ったこと。
ある公立保育所の園長先生が、
私立のモンテッソーリ幼稚園を見学して、驚き、
自分がいる保育所とは別天地だと感じたという話です。
しかし、「保育所」「公立」という性質上、
あの「私立」の「幼稚園」のように設備を整える
「お金」や「時間」」を自由に使えるわけではありません。
しかし、その幼稚園の子どもたちの生き生きと自発的に
動き、しかも落ち着いた態度であったことから、
この園長先生は、子どもたちがよい方向に変わるために
参考にできるものがあるなら、一つでも取り入れたいと
考えられました。
そして、始めたことは、
1.朝、あいさつをていねいにすること
2.朝、靴箱に靴をきちんと入れること
このたった二つから始めたそうです。
すると、だんだん変わってきて、数年後には、
すっかりと変わっていったということです。
モンテッソーリ教育は、取り入れようと思えば、
できないことはないということですよね!!
理想的な環境が完全に整えられなくても、
できることから始めるのが一番なのだと思います。
完璧じゃなくても、一歩ずつ踏み出したいと思います。
それから、もうひとつ。
『子どもの文化人類学』(原ひろ子著 晶文社)
からの引用の部分です。
ヘヤー・インディアン(カナダ北西部狩猟民)の文化には、
「教えてあげる」「教えてもらう」
「だれだれから習う」「だれだれから教わる」
というような概念の体系がなく、各個人の主観からすれば、
「自分で観察し、やってみて、自分で修正する」ことによって、
「○○をおぼえる」のだそうです。
そして、彼らは、大人も子どもも、各々自信にみち、
生き生きとしていたことが忘れられないと
著者は、書かれています。
その後に続いて、相良先生は、
「知性の法則」「運動の法則」について、
述べられています。
「教えてあげる」などと思わなくても、
子どもは、学び取っていきます。
学び取る環境を整えることの方がより大事なのでしょう。
アイアイに来てくださっているお子さんが、
ご家庭で、「アイアイごっこ」をしているそうです。
お子さんが、私役で、お母さんは、別のお子さん役だそうです。
「見ててね」とマネされているそうです。
うれしい反面、「気をつけなければ!!」と思いました(^^)ゞ