春休みのことですが、家族3人で広島へ車で旅行に行ってきました。
ここ数年は、息子が行きたいと言う場所へ行くことにしています。
琵琶湖、福井、京都、鳴門海峡、淡路島…なんとなく西に向かっていたのですが、
今年は、広島に行きたいと言いました。
「原爆ドームを見たい」と。
4年生の終わりごろ、授業で日本県名かるたを作り、
取り札の絵を描いていたのもきっかけだったかもしれませんが、
「写真で見ても、裏側がわからない。
原爆が落ちたらどうなるのか、自分の目で見ないとだめだ」というのです。
そして、平和記念資料館の被爆人形を撤去されるかもしれないという話をしたら、
「ぜったい、見ておかないとだめだ」と。
「被爆人形」を広島平和記念資料館から撤去すべきか?
まだ、10歳になったばかりの息子には、衝撃が大きいのではないかと思ったのですが、
どうしても行きたいというので、行くことにしたのです。
最初は、大和ミュージアムへ。
10分の1の戦艦大和の模型を見て、スケッチする息子。
特攻兵器「回天」十型(試作型)をスケッチし、
録音された遺言を聞き、「泣けてきた」「ひどい」と怒る。
零式艦上戦闘機六二型(0戦)をスケッチし…
0線の特攻隊や潜水艦にも爆弾をつけて突っ込んだと説明を読み、
「ばかじゃないか」とまた怒り…。
大和の乗組員の方の証言ビデオを見て、また怒り…。
↓隣のてつのくじら館へ足を運び…
職員の方に説明してもらい、ヘリコプターをまたスケッチ…
そして、原爆ドームへ。
平和記念公園の、原爆の子の像の前で、折った千羽鶴をささげ、
平和の鐘をつき、慰霊碑前で平和を祈りました。
↓次の日は、フェリーに乗って、もうひとつの目的、厳島神社へ。
天気は曇りだったけど、満潮時の大鳥居は美しかったです。
そして、また神殿をスケッチ。
息子は、宮島の野生の鹿にびびりつつ、宮島ロープウェイに乗り、世界遺産 弥山の頂上まで登ってきました。
息子は元気いっぱいでしたが、私は息切れ…でも、とてもいい景色でした!
↓帰ってくると、雨が降り出しましたが、ちょうど干潮で、大鳥居まで歩いて見てきました。
最終日。平和記念資料館へ。
↓原爆投下前の広島。
↓原爆投下直後の広島。
↓核爆弾の地球儀。北半球に多いことが分かります。
被爆人形を見つめる息子。
さすがにここでは、スケッチもメモもしていませんでしたが、
一人で黙々と展示物を見たり、読んだりしていました。
私自身、どれを見ても想像してしまい、つらかったのですが、息子は意外としっかりしてました。
どこまで理解できたのかわかりませんが、その年齢に応じて理解していけばいいのかもしれません。
「核兵器禁止条約」の交渉開始等を求める署名に署名をし、
ショップで、〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻をみつけて、
「学校の図書室で1巻は読んだけど、いつも人気で本棚にないから読みたい」というので、
中央公論新社の愛蔵版と、はだしのゲン わたしの遺書を購入しました。
これについては、長くなりそうなので、また後日にします。
↓元安川の桜が満開でした。
帰りに、姫路城に寄ってみましたら…まさかの工事中
ほとんど見れませんでしたが、どちらにしてもぎりぎりの時間に行ったので、
「来年リベンジしようね」と言い、姫路城をあとに…
・・・
…いえ、すんなり帰れず。
駐車場の手前で押し花にするための桜集めに夢中になる息子。
広島でおいしいものも食べましたよ。広島焼き、焼き牡蠣、アナゴ丼…
でも…怒りと悲しみを感じる旅でした。
今までに、戦争や核兵器などのことを絵本などで知っていた息子にとっても、
さらに考える旅になったと思います。
もうひとつ感じたことは、広島は、外国人の観光客が多いということです。
ドームや記念館だけでなく、厳島神社や弥山も多かったです。
ホテルもロープウェイも、私たちの周りが外国人ばかり。
多くの外国の方からも、広島が注目されているということかなと感じました。
ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリに関する書籍