平成30年度(第1回)の斐伊川流域林業活性化協議会が、7月19日(木)、松江市母衣町の島根県林業会館において開催されました。林業・木材関係団体代表者や市町・国・県等の関係機関等から40名の出席がありました。
協議会では、今年度の事業計画について提案があり、原木増産や建築用材の流通円滑化に向けた取り組みのほか、斐伊川流域荒廃林等再生整備基金による森林整備計画、斐伊川流域住民交流会の実施計画（今年度は飯南町で実施）等が了承されました。
協議会終了後、林材ライターの赤堀楠雄 氏による講演が行われました（講演会参加者は約７０名）。製材工場の競争力を高めていくための条件やそのために必要な森林造成の考え方などについて、国内各地の事例等を踏まえて分かりやすくお話をしていただきました。
森林造成においても低コスト化は重要な課題となっており低密度植栽等の取り組みが推奨されています。しかしながらその一方で、『良い山』づくりを目指すことが、林業・製材・建築の「Win Winな関係」に繋がるというお話を伺いました。県内の人工林が収穫期を迎えつつあり、伐採・再造林によって山づくりも２巡目に入っています。一律の方法ではなく、多様性も認める今後の「山づくり」を真剣に考えていく必要があると感じました。
