平成29年8月6日(日)、奥出雲町阿井地内の造林地および隣接作業小屋で、きこりPJ実行委員会が主催する安全技術研修会が開催されました。奥出雲町では、平成24年度から間伐材1トンと6千円の地域商品券との交換ができるオロチの深山きこりPJが実施されています。(H28実績:約600トン) このPJに参加するためには、この安全技術研修会を受講し登録される必要があり、年2回の研修会に今回は9名が参加しました。研修は仁多郡林業研究グループのメンバー6名を講師として、(1)チェンソーの目立て、(2)チェンソーでの伐木造材、(3)PCウインチを使った集材について、安全技術等を指導しました。
(1)チェンソーの目立て(丸ヤスリによる刃研ぎ)
①目立ての角度:上刃目立て角度30°、横刃目立て角度85°になるように、ヤスリは押すときだけ力を入れ全カッターに同じ回数かけます。②ソーチェンの固定:バイスでしっかりとガイドカバーを固定します。 ③目立てのフォーム:脇を締めて肘、手、ヤスリが一直線に水平に送り出します。
(2)チェンソーでの伐木(受け口づくり)
・安定した姿勢での作業で、受け口、追い口をつくり、最後にクサビを使って狙った方向に伐倒します。
(3)PC(ポータブルキャプスタン式)ウインチによる集材
・軽量でポータブルなロープウインチにより、30~40mの範囲の集材が可能となります。