8月7日(月)、県森林土木技術協会が主催する研修会で、土木関係の事例発表や研究発表の後、「ツキノワグマの生態と対処方法」として情報提供を行いました。
土木関係の職員にクマの話をするのは初めてでしたが、人里付近にクマが出没している中で、林道や治山堰堤などの現場にいくときにクマに遭遇する可能性があるかもしれません。中には実際に現場でクマに遭遇したことがあるという方もいました。
そのため、まずはクマに遭わないようにするための基本的な説明を行いました。
遭わないようにするためには「音を立てる、または音を鳴るものを身につける」ことです。クマは音に敏感な動物ですので、音を立てることで人間の存在に先に気付いてクマのほうから人間から離れていくことが多いです。
クマは見通しがよい場所だと先に人に気付くことが多いですが、特に危ないのはササ藪などの見通しが悪い場所です。藪漕ぎをして行く場合でも大きな声を出して、クマに自分の存在を気付かせる対策が必要です。
もし、それでも遭遇してしまった場合は、とにかくまずは落ち着くことです。そして、相手(クマ)の出方をうかがうことです。
いきなりクマと遭遇して落ち着くことは難しいかもしれません。
しかし、突然の事態に備えて、自分が冷静になれるのか、慌ててしまう性格なのかの自分の性格を把握して、こういう状況で遭遇したらどう行動しておくべきかをイメージしておくことは非常に大切だと思います。
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