母から聞いた曽祖父の話

私の曽祖父（母方）について、不思議な話があります。
母に聞くと、母方の家系は元紀州藩の支藩の武士で、
確かに、お盆にお寺さんへお墓参りにいくと、
墓標には、文政、天保などの古いものもあります。

曽祖父は漁師だったそうです。

ある夜、漁に出かけたとき、シケで船が沈没してしまったそうです。
曽祖父は、海の中へ落ち、沈んでいくなかで、
「まだ子どもたち（６人兄弟）が小さいので、何とか私を助けてほしい」と
神に祈ったそうです。

そうしましたら、海の底からまばゆい光が近づいてきて、曽祖父の
身体は海面へと運ばれ、そして一命を取り留めたという話を、祖母
（私の母方の祖母）から聞いた事があると母から聞きました。

またそのとき祖母は、住まいで寝ていたのですが、夢の中で
父の夢を見ており、その夢は「海に父親が沈んでいく夢」だったそう
です。その沈んでいく光景も、のちに父から聞いた光景と同じだった
ということでした。

また、漁をしていたとき、網にお地蔵さんがかかったそうです。
引き上げてみると、そこにはお寺の名が記されており、それを見た
曽祖父は、そのお寺さんまでお地蔵さんを届けたそうです。
お地蔵さんは、四国８８箇所のお寺さんのものだったと聞いています。



追加2006.9.25
お地蔵さんは、第１９番札所　立江寺さんのお地蔵さんでした。


高野山真言宗　別格本山　立江寺
徳島県小松島市立江町字若松13番地


ちなみに、お地蔵さんを引き上げた海の場所は徳島県の沖合いでも、
香川県でも、高知県でも、兵庫県でも、大阪府でも、和歌山県でも
ありません。