マンション管理のお勉強日記+スピリチュアルなブログ:飯田史彦教授 江原啓之氏 坂本政道氏等の精神世界の書籍を読んで

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コネティカット大学 心理学 ケネス・リング教授による-臨死体験調査-

2007年09月17日 01時06分42秒 | ★書籍で探訪|臨死体験について
コネティカット大学心理学ケネス・リング教授は、故:エマヌエル・スウェーデン
ボルグ氏の体験にも興味を寄せている学者さんですが、立花隆氏の「臨死体験」文
芸春秋にケネス・リング教授の研究内容が記されていましたので紹介いたします。

臨死体験を人類の未来進化と結びつけて考えるのが臨死体験解釈の一つの有力な流
れなんだそうですが、ケネス・リング教授はその代表的論者なのだそうです。

生命そのものの誕生にしても、
水中生物が突然陸の上にあがったり、
突然空をとぶものが出現したり、
突然人間が生まれたり、

ダーウィンの自然選択説だけでは説明できない大進化がときどき突然現れる、そう
いった先行条件から予測不可能かつ説明不可能な飛躍的進化が突如として起こるこ
とを=「創発」というのだそうですが、ケネス・リング教授は「臨死体験=人類進
化の上で、新しい創発が起ころうとしている」ところだという考えなのだそうです。

生物の進化・・・動物の進化・・・

微生物から人間(知的生命体)にまで至り、それから先(未来)は・・・
あの世とこの世(この世とこの世でもそう)とで意識やテレパシーのようなもので
交信できる人間にまで進化するってことを考えているのでしょうか?

本書で、
「その未来進化によって新しく生まれてくる人間の原型を、彼はオメガ・プロトタ
イプと名付けている。」
「人類という種全体が進化するのはまだ先の話だが、その先駆けとして臨死体験者
が、オメガ・プロトタイプとして出現し、新しい進化の方向がどちらを向いている
のかを示しているのだとリングはいう。」と記されています。

なかなか飛んだ発想の学者さんですね。
新興宗教の教祖などではなく・・・大学教授なのに、ちょっとびっくりしました。

ケネス・リング教授は、
「臨死体験者は新しい進化の触媒となって働く。」
「旧人類の間にオメガ・プロトタイプが種子のようにばらまかれ、それが周囲の社
会に影響を与えることで、人類進化が加速される」といっているのだそうです。

このような考えは、アメリカではかなり有力なものになっているとも書かれていま
した。

今から16年前の1991年3月17日、
NHKで「NHKスペシャル 立花隆リポート 臨死体験~人は死ぬ時 何を見る
のか~」という番組を制作する際に、聞き取った調査なのだそうですが、

そりゃー、こういう話を大っぴらに、しかもNHKで放送したら、色んな意味での
反響があるでしょうね。

ボツネタ扱いになったのでしょうけど、立花隆氏は、著名な研究者のインタビュー
を沢山頂いたのにほとんどが使われなかったことを残念に思うと本書にそう書いて
いました。


なお、ケネス・リング教授もレイモンド・ムーディ博士やキューブラ・ロス博士の
話を聞いてから、臨死体験の研究に興味をもったそうです。
ただケネス・リング教授は、ムーディに関しては150例の体験者をどう選び出し
たのか、行き当たりばったりに出会った臨死体験者から適当に恣意的要素を引き出
してならべたように見受けられ、客観的なデータは皆無に等しく、「一般の読者の
関心をそそっても、医者、心理学者など、ものごとを科学的に見ようとする人から
は相手にされません。」と、医療機関の協力を得るほかに、地元の新聞に広告を出
すなどして、死かかったが蘇生したことがある人を102人探し出したのだそうです。


・・・

話を臨死体験の調査結果に戻しまして、

死かかったが蘇生したことがある人102人を1年3ヶ月の時間をかけてインタ
ビューしたところ、

うち49人、48%の人が臨死体験をしていることが分かったそうです。

いろいろな要素体験を深く体験する人もいれば、1つ2つの要素体験を浅く体験し
ただけという人もいるそうですが、

ケネス・リング教授は、10の要素に分け(詳しくは本書の第3章を読んでくださ
い)、例えばその体験の深さに従って点数をつけ、低い数値は切り捨て、データか
ら取り除いて、かなり厳しいデータ処理をしたそうです。

主な要素体験の体験率(全調査対象者に対しての%)
・安らぎに満ちた気持ちよさ・・・60%
・体外離脱・・・・・・・・・・・37%
・暗闇(トンネル)の中に入る・・23%
・光を見る・・・・・・・・・・・16%
・光の世界に入る・・・・・・・・10%
・人生回顧・・・・・・・・・・・12%
・何らかの超越的存在との出会い・20%
・死んだ親族・知人との出会い・・・8%
出所:立花隆 著「臨死体験 上」文芸春秋p362-363

これらの体験率が、体験者の何らかの属性と関係するのかどうかクロスチェックを
行ったそうですが、性別、社会的階層、人種、既婚か未婚か、宗教、臨死体験につ
いての予備知識の有無などとは全く関係がないことがわかったそうです。

この数値を見ますと、もし臨死体験をしたとしても、どれもこれも体験するわけで
はないということですね。

ただケネス・リング教授は、
「ただし、どういう原因で死にかかったかは、ある程度体験要素の出現率と関係し
てくる。」と述べています。

どういうことでしょう?

それは・・・
「病気の場合はあらゆる要素が満遍なく出てくるのに対して、事故の場合は、人生
回顧が顕著に多い」のだそうです。

事故の場合、
「55%の人が人生回顧を経験している」そうです。

また、自殺の場合、
「光を見る、光の世界に入る、超越的存在と出会うといった経験がほとんどないこ
とが特徴となる」とも述べています。

ただ、自殺の場合は、薬物を服用している場合が多く、その影響がかなり出る(逆
行性健忘が起きたりする)ことと、ケースがあまり多くないので、必ずしも確実に
断言できることではないとケネス・リング教授はおっしゃているそうです。

この研究結果から、
「科学的に分析されたデータによって、ムーディの説が裏付けられた」ということで、
社会的に大きな注目を浴びたそうです。

・・・

世界的に・・・1万人くらいの臨死体験者を集めて調査されたら、もっと明確に結
果が出てくるのでしょうね。

実際にそのような調査をやるとなると、難しいでしょうけど。

次回は、飯田史彦教授の著書「生きがいの創造」PHPでも紹介されているフロリ
ダの心臓医で、エモリー大学の教授であるマイケル・B・セイボム氏も、同様の調
査をされていますのでご紹介します。
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