立花隆 著 「臨死体験 上 」文芸春秋より、
ケネス・リング教授の“Life at Death”という書籍で臨死体験者を
調査した研究報告が世に出されて2年後の1982年に、エモリー大学 心臓学教
室 マイケル・B・セイボム教授は、“Recoillections of Death”という研究書を
出されたそうです。
マイケル・B・セイボム教授は、ムーディの書籍を読んだが、それが現実の話とは
とても思えず、心臓医であったセイボム教授は、ご自身が扱った患者の中に、心臓
が一旦停止したが、その後蘇生したという経験を持つ人々がかなりいたので、試み
にカルテを繰って、死にかけた経験者を拾い出し何人かに話を聞いてみたそうです。
すると3人目の患者が、ムーディの本にあったのとほとんど同じ体験を話してくれ
たことに、セイボム教授は驚いたそうです。
マイケル・B・セイボム教授もケネス・リング教授と同じく、
「ムーディの研究方法が科学的でないことに不満を持ち、あくまで客観的データを、
厳密公正にかつ系統的に収集しよう」としました。
マイケル・B・セイボム教授は、1976年から1981年の6年間に、死にかか
ったが蘇生した経験のある患者78名にインタビューをして調査したそうです。
そのうち65名は一時的心停止を起こした患者だったそうです。
そのなかで臨死体験があったのは33名で、体験率は42%となり、リング教授の
研究の体験率とかなり近い線が出たそうです。
リング教授と同じく、年齢や性別、人種、居住地、家族数、教育程度、職業、宗教、
信仰心など、体験者の個人的社会的背景と体験との間に何か相関があるかと思って
調べたそうですが、何一つ関係がなかったようです。
ただ、唯一違いが出たことがあったそうです。
それは、
「臨死体験に関する事前の知識の有無」
だそうです。
所謂、死んだらどうなるのか、体外離脱して自分自身を見下ろすとか、トンネルを
抜けるとか、光と出会うという話を知っていたかどうかということです。
死にかかった78名のうち、事前に臨死体験について知っていた人は、31名いた
そうです。しかし、体験者になった者は、わずか4名。
臨死体験について事前に知らなかった者で体験した者のほうが多いという結果が出
たそうです。
これは、何を意味するのか?
臨死体験について事前に知っていた者が死にかけた際、そうなる(体外離脱をす
る,トンネルを抜ける,光の存在にあったりする等)という「思い込み」から体験
しているだけなのだという、通説「予備知識説」を覆す結果が出たということです。
「人から臨死体験の話をいろいろ聞きくうちに、自分も死ぬときはそういう体験を
するにちがいないと思い込み、人から聞いた話を夢にみることがあるのと同じよう
に、聞きかじりの臨死体験の話を視覚的ヴィジョンとして見てしまうのだという説」を
「セイボムのデータは、この説を真っ向から否定するものだった。」
と本書に書かれています。
・・・
また、マイケル・B・セイボム教授は興味深い調査結果を出しています。
それは、意識不明におちいった時間と体験率についてです。
意識不明が1分以内ですぐに蘇生したという患者が14名→臨死体験者1名
意識不明が1分から30分の患者が44名→臨死体験者19名
意識不明が30分以上となると、20名のうち13名が臨死体験を経験
という結果が出たのだそうです。
やはり、あの世の近くまでいく時間があった人ほど体験をしているということなの
でしょうね。
不思議ですね。
・・・
要素別の体験率(臨死体験調査)
(先ほどの33名の体験者に加え、28名、計61名の体験者に対する%)
・自分が死んだという実感をもつ・・・92%
・安らかな気持ちになる・・・・・・・100%
・自分が肉体から分離したという感じ・100%
・自分の肉体の周辺で起きているできごとを知覚していた・・・53%
・暗い空間に入る・・・23%
・自分の一生を見る・・・3%
・光の存在に出会う・・・28%
・超越的な世界に入る・・・54%
・他の霊的存在と出会う・・・48%
・自分の肉体に再び戻る・・・100%
ここでの「自分が肉体から分離したという感じ」というのは、認識主体が肉体から
離れた非物質的な存在となってしまったという感じを指し、さらにそのうちの「自
分の肉体の周辺で起きているできごとを知覚していた」とは、典型的体外離脱状態
=天井のあたりから自分で見ている、を経験したということだそうです。
さらに天井のあたりから見ていた人の半数は、周囲で話をしている言葉も聞いたそ
すです。
ケネス・リング教授との調査結果とは数値が違いますが、ケネス・リング教授は非
体験者も入れての%テージで、マイケル・B・セイボム教授は最終的には体験者だ
けに絞っての聞き取り調査結果だからです。
・・・
大学の学者さんも何とか科学的に、臨死体験で起こる不思議な体験を捉えようとさ
れているのだなぁということがよく分かりました。
ケネス・リング教授の“Life at Death”という書籍で臨死体験者を
調査した研究報告が世に出されて2年後の1982年に、エモリー大学 心臓学教
室 マイケル・B・セイボム教授は、“Recoillections of Death”という研究書を
出されたそうです。
マイケル・B・セイボム教授は、ムーディの書籍を読んだが、それが現実の話とは
とても思えず、心臓医であったセイボム教授は、ご自身が扱った患者の中に、心臓
が一旦停止したが、その後蘇生したという経験を持つ人々がかなりいたので、試み
にカルテを繰って、死にかけた経験者を拾い出し何人かに話を聞いてみたそうです。
すると3人目の患者が、ムーディの本にあったのとほとんど同じ体験を話してくれ
たことに、セイボム教授は驚いたそうです。
マイケル・B・セイボム教授もケネス・リング教授と同じく、
「ムーディの研究方法が科学的でないことに不満を持ち、あくまで客観的データを、
厳密公正にかつ系統的に収集しよう」としました。
マイケル・B・セイボム教授は、1976年から1981年の6年間に、死にかか
ったが蘇生した経験のある患者78名にインタビューをして調査したそうです。
そのうち65名は一時的心停止を起こした患者だったそうです。
そのなかで臨死体験があったのは33名で、体験率は42%となり、リング教授の
研究の体験率とかなり近い線が出たそうです。
リング教授と同じく、年齢や性別、人種、居住地、家族数、教育程度、職業、宗教、
信仰心など、体験者の個人的社会的背景と体験との間に何か相関があるかと思って
調べたそうですが、何一つ関係がなかったようです。
ただ、唯一違いが出たことがあったそうです。
それは、
「臨死体験に関する事前の知識の有無」
だそうです。
所謂、死んだらどうなるのか、体外離脱して自分自身を見下ろすとか、トンネルを
抜けるとか、光と出会うという話を知っていたかどうかということです。
死にかかった78名のうち、事前に臨死体験について知っていた人は、31名いた
そうです。しかし、体験者になった者は、わずか4名。
臨死体験について事前に知らなかった者で体験した者のほうが多いという結果が出
たそうです。
これは、何を意味するのか?
臨死体験について事前に知っていた者が死にかけた際、そうなる(体外離脱をす
る,トンネルを抜ける,光の存在にあったりする等)という「思い込み」から体験
しているだけなのだという、通説「予備知識説」を覆す結果が出たということです。
「人から臨死体験の話をいろいろ聞きくうちに、自分も死ぬときはそういう体験を
するにちがいないと思い込み、人から聞いた話を夢にみることがあるのと同じよう
に、聞きかじりの臨死体験の話を視覚的ヴィジョンとして見てしまうのだという説」を
「セイボムのデータは、この説を真っ向から否定するものだった。」
と本書に書かれています。
・・・
また、マイケル・B・セイボム教授は興味深い調査結果を出しています。
それは、意識不明におちいった時間と体験率についてです。
意識不明が1分以内ですぐに蘇生したという患者が14名→臨死体験者1名
意識不明が1分から30分の患者が44名→臨死体験者19名
意識不明が30分以上となると、20名のうち13名が臨死体験を経験
という結果が出たのだそうです。
やはり、あの世の近くまでいく時間があった人ほど体験をしているということなの
でしょうね。
不思議ですね。
・・・
要素別の体験率(臨死体験調査)
(先ほどの33名の体験者に加え、28名、計61名の体験者に対する%)
・自分が死んだという実感をもつ・・・92%
・安らかな気持ちになる・・・・・・・100%
・自分が肉体から分離したという感じ・100%
・自分の肉体の周辺で起きているできごとを知覚していた・・・53%
・暗い空間に入る・・・23%
・自分の一生を見る・・・3%
・光の存在に出会う・・・28%
・超越的な世界に入る・・・54%
・他の霊的存在と出会う・・・48%
・自分の肉体に再び戻る・・・100%
ここでの「自分が肉体から分離したという感じ」というのは、認識主体が肉体から
離れた非物質的な存在となってしまったという感じを指し、さらにそのうちの「自
分の肉体の周辺で起きているできごとを知覚していた」とは、典型的体外離脱状態
=天井のあたりから自分で見ている、を経験したということだそうです。
さらに天井のあたりから見ていた人の半数は、周囲で話をしている言葉も聞いたそ
すです。
ケネス・リング教授との調査結果とは数値が違いますが、ケネス・リング教授は非
体験者も入れての%テージで、マイケル・B・セイボム教授は最終的には体験者だ
けに絞っての聞き取り調査結果だからです。
・・・
大学の学者さんも何とか科学的に、臨死体験で起こる不思議な体験を捉えようとさ
れているのだなぁということがよく分かりました。
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